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うつ このやっかいな病気のこと

私はうつ病を持っています。持っているというのも変な言い回しのようですが、8年も付き合うと自分という人格の一部のようにさえ思います。

8年前の春、仕事の内容にすこしばかりの変化があり、4月から調子が悪くなり5月にダウン。予約なしで診てもらえる心療内科クリニックに駆け込み、
5月病(?)という初診の結果から、4日後にはうつ病と変わりました。それ以来、私はメンタルな病気を抱えながらエンジニアとして工場で働いています。

私のうつの原因は、残業が多かったわけではなく、大きな失敗をしたでもない。思うような結果を出せずにもがき苦しんだ末、クタクタに疲れ果てて発症したのでした。この病気特有の焦燥感がとても辛かったです。

そもそも、私の仕事は毎日が報告と対策の締切日のようなものだったので、あせりは自分の心の弱さだと思っていました。その焦りが、いつの日か病的で抑えようのない焦燥感に変化していたのです。

「うつは心の風邪」などと言われます。それほどまでに、いつ、どこで、誰が病気になっても不思議ではないという意味でしょうか。でも一度この病気になると、こんなしつこい「風邪」はあるわけないと思い知らされました。

季節の変化、低気圧、心理的プレッシャー、肉体的な疲労。何が要因で具合が悪くなるか、自分でも測りかねます。8年も付き合っているけれど、まだどこかにこの病気の見えない部分が隠されているようにも思われるのです。とはいうものの、「だいたいこんなもん」という病気との付き合い方が分かってきたように思います。

克服というほど立派なことはできていません。でも「だいたいこんなもん」の対策で、ある程度は日々の生活や仕事を上手くこなせるようになりました。むしろ、完璧に治癒することを目指したら、いつまでたっても患者のままで人生が終わってしまうのではないかと思うのです。

この病気との付き合い方を探しながら、対策もちょっと真面目に考えながら、ゆるりと生きて行こうと思います。

このnoteでは、私が身に着けた
「だいたいこんなもん」
でうつを楽にするコツ、のようなものをお分かちできたら幸いです。

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