見出し画像

詩* 深呼吸できる場所

生きているということで 生まれてくる温度が
南極の蒼い氷を溶かすころ

死んでゆくということで 生まれてくる空間は
もう新しい生命を受け入れている

生きるものによって 刻まれる時間は
それぞれのスピードで不平等に流れ

死んでゆくものによって 刻まれる想いは
ボクのこころに突き刺さる

シアワセも ユメも ヘイワも
それぞれ違ったカタチになって

この薄っぺらな大気圏を
埋め尽くしてしまったようだ

地球の空気は変わってしまった
濁ってしまって歪んでしまった

思い切り深呼吸できる場所が
見つからなくて争うのなら

もう 宇宙しかないのかな
もう 宇宙しか

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?