![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/101899017/rectangle_large_type_2_b5bb7f9747a3ec0aa5bfcda27a24605d.png?width=1200)
Photo by
yu_to_kimi_to
お花見でやっと呼吸ができた
晴れていた土曜日
外食帰りに助手席からふと桜を見上げる。
綺麗だなぁ
と心から思った
近くで観たくなり
翌日に朝からお花見に行くことにした
夜中まで副業に追われていた私は
早速当日寝坊した
顔を洗い日焼け止めをぬり眉毛を描き歯を磨き
寝癖を帽子にしまいこみ
10分で支度を済ませると
リュックに母が用意してくれたおにぎりを詰め込み
父と母と三人で出発した
おめあての小さな公園は
自分たち以外に小さな子供2人と保護者であろう男性一人だけだった
桜のはなびらが少しの風ではらはらと舞い散った
綺麗だなぁと思うと共に
大きく深呼吸した
その時 自分が久しぶりに息ができたなと感じた
もちろん人間なので10分も呼吸を止めていられるわけがなく
息はしているはずなのだが
思いっきりすって思いっきり吐いて
頭が空っぽになるような
それでいて意識ははっきりしている
五感が研ぎ澄まされたような感覚になるのがものすごく久しぶりに感じた
とても気持ちがよかった
あー私生きてるんだなと思った
最近は慣れない仕事で落ち込むことが多く
しんどかった 本当にしんどかった
本音を話そうとすると涙が溢れた
私はいい意味でも悪い意味でも一生懸命すぎるのだろう
一生懸命すぎて視野がどんどんせまくなり
自分をどんどん責め苦しむ
休日までその感情を持ち込んでしまいもったいなかった
会社がどうなろうが正直しったこっちゃない
という気持ちをどこかで冷静に持っておかなければならないなと思った
桜の偉大な綺麗さの前で久しぶりに息をする感覚を思い出せてよかった
今すぐは無理でも
どんな時でもこの感覚で生きれるように
ちょっとずつ練習したいなと思った