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【発達障害ASDの長男#11】いざ中学受験と小学校卒業。

長男は、ASDとADHDグレー、発達性協調運動障害、軽度知的障害が先天的にあり、思春期の頃から、チック症を発症し、そのまま改善されずトゥレット症になりました。現在は20歳で、働いています。

前回は小6の頃の日常についてお話しました。

2月1日を迎える

いよいよこの日が来た。はい、中学受験の日。

朝から緊張して、どうにかなりそうだったが、何とか学校に辿り着き、私は保護者控え室?体育館に向かった。

ちょちょちょちょーい!なんだこの人数!どおりで体育館に集められる訳だ。

一体、何人受けるのよ〜〜〜!

息子の学校は2月1、2、3日と3回受験できるが、うちは、1日と3日だけ受験する事にしていた。

とはいえよ、私はその受験人数に圧倒され、

「あれ、ひょっとしてかなり厳しい?やばー。」

と今更ながら、倍率を意識。

とりあえず、ストーブの近くに陣取り、ぼーっとスマホを見ていた。

そのうちみんな暇すぎて、まわりの人たちと喋り始めた。私も隣の人と話し始めた。

今さら、同じ発達障害児の親と初めて会話。

うちは集団療育など受けたことがないから、私も同じような子供を持つ母親と何も接点がなかったため、この受験中の控室での見ず知らずの人との会話が、初めての経験だった。

学校での様子や、どんな特性なのか、受験対策としてやったことや、面接の話など、本当に初対面か、っていうくらい盛り上がった。

療育、特性、定型、具体的指示、感覚過敏、視覚優位、WISC・・・その筋の人じゃないと使わないであろう単語がバンバン出てきた。

うわ〜、楽〜。

水を得た魚のように喋り、楽しく暇が潰せた。

ま、似たり寄ったり、、、たまたま私がお話した方のお子さんと、うちの息子のタイプはそっくり。

この学校に入れたら、私も保護者付き合いのストレスが減りそうだわ〜。

この学校は、夏に面接と1日体験を受けた後、文化祭見学に行くと応募要項が置いてあり、その際に「結果面談」的なやつがあった。

そこで、夏に受けた面接などのおおよその感触が伝えられる。うちの息子は、

「引き続き、頑張ってください。2月1日もお待ちしています。」的な内容を言われて、概ね順調そう、という感覚があった。

一緒に話していた方も同じようなことを言われたらしく、

「一緒に受かったらいいね〜」なんていう話をしていた。

落ちたらどうします?の話も出たが、その方は、落ちたら公立の個別級に行くから、合格発表までお返事を待ってもらっている、ということだった。
だよね、、そりゃそうだよね。

うちは?

うーん、、このままだと、公立の通常級、、ですな。
そこで様子見ながら転籍か?

合格発表の日

朝から緊張して、吐き気はするわ、心ここにあらず状態だった。(私が)

ネットではなく、足を運ばねばならなかった。面倒だけど、仕方ない。
(きっと、今はネットなんだろうな〜。)

しかも、どこかに貼ってあるとかではなく、受験番号を見て該当のブースに行き、封筒を渡される。少し離れたところに開封する場所があり、合格なら合格証明書や入学手続きの書類が入っていて、補欠合格、不合格、というように結果が入っているシステムだった。

心臓バクバクで封筒を見ると、「合格証明書」があった。そして、入学手続きの書類が入っていた。

「・・・受かった。」

静かに喜んだ。

その後、書類の不備がないかの確認をして、学校を後にした。その途中、偶然、初日の控室でお話していた方に会った。

「補欠だった・・」

「え??そうなんですか?補欠か。。。心配ですよね」

「辞退する人なんていないよね。」

掛ける言葉に困った。なんで合格じゃなかったのかな〜。同じようなお子さんだったからきっと大丈夫だと思ったのに。合否の判断基準は謎なまま。。

その方と別れた後、ようやく家に電話し、合格を伝えた。電話の向こうで大喜びの旦那が、嬉しそうにニッコリしている息子の様子を伝えてくれた。

きっと、ホッとしたんだね。緊張したよね〜。

小学校お別れの会

合格発表の後、入学説明会があった。ふたを開ければ2.5倍の倍率だったそうな。何という運の良さ。

そして、あっという間に時は流れ、卒業行事があった。

保護者を呼んでのお別れの会のようなものがあった。

そこで、自分の夢や抱負を1人づつ語り、歌や楽器の演奏をする。

あー、またこれ系のやつ。。

と思ったら、夢語りは1人10秒くらいで、どんどん人が出てきて、あっという間に終わった。うーん、、、これがさ、よくわからなかったんだけど、確か、

「中学に行っても勉強頑張ります!」みたいなことを言っていた気がする。

あっという間の出来事でビデオとるのに必死。

でもサプライズがあった。

子供から親への手紙。これは子供がそれぞれ自分の親のところへ行って手紙を渡す、というサプライズ。

私ももらいました。。子供が自分の席についた後に、こっそり読んだ。

やば。涙止まんない。

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字、汚いな〜〜〜。でも、嬉しかった。こんな細い行の便箋、、大変だっただろうな〜とか、先生にも協力してもらって考えたんだろうか、、、。色々と思いを巡らせた。

そして、それからほどなくして、卒業式があり、無事に卒業した。

よく頑張ったね。

なんだかんだ、ちゃーんと前に進んでる。

本人は相変わらず、「ひょうひょう」として、卒業式の後、家路についた。

いよいよ中学生になるんだね。

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