しなやかに貫く
気が付けば、1月も三分の一が終わっている…。
2025年の立春は、2月3日。
二十四節気では、この日が年始。
まだ3週間ほどありますが、だんだんと甲辰から乙巳のムードへと向かいつつあります。
甲辰(2024年)から乙巳(2025年)へ
変化に向かう大きなエネルギーをみなぎらせた「甲辰(2024年)」が終わり、立春から始まる新たな年は「乙巳(2025年)」。
「乙巳」は、「甲辰」のような強い運気、変化の年ではありません。
けれど、変化を実感する機会は、もしかすると「甲辰」の年以上にあるかもしれません。
「甲辰」に生じた変化が、じんわりと精神と身体になじんで、「変化していく」ということを、実感していくのが「乙巳」以降なのでしょう。
甲辰の振り返り、これからの60年
「甲辰」には、これからの60年を象徴するような出来事が起こる、と言われてきました。
戦争の60年、経済の60年を経て、これからの60年は、「精神」と「和」の時代であるとも。
世界では争いが続き、分断が広がり、「和」の時代が始まっているとは到底思えない毎日ですが…。
「甲辰(2024年)」のニュースを、これからの60年の象徴、という観点で振り返ると、印象的な出来事が二つあります。
一つは被団協のノーベル賞受賞。そしてもう一つは、リニア中央新幹線の2027年開業断念です。
被団協のノーベル賞受賞は、平和への関心が高まっていることを、改めて意識する出来事でした。
長年取り組んでこられたことが、このタイミングで評価されたのも、象徴的です。
そして、リニア中央新幹線の2027年開業断念。
60年前の「甲辰(1964年)」。
経済の時代の到来を告げる年に、東海道新幹線が開業したのと、ちょうど対照的なこのニュースは、「経済の繁栄と物質的な豊かさ」「より速く、より遠くへ、よりたくさんのものを運ぶ」という時代の終焉を決定づけたように思えます。
ところで、60年前の「甲辰(1964年)」にはもう一つ、大きな出来事がありました。
東京オリンピックの開催です。
その熱狂と、そこからの著しい経済発展。
こちらも、今年開催される予定の大阪万博の状況とは、対照的ですね(今のところ)。
乙巳、新しい日々
こうして2024年を振り返ると、新しい時代は、たしかにもう始まっているようです。
大きな変化に、しなやかに対応しながら、信念を貫く。
乙巳の年が、穏やかで実りある日々になりますように。