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新人アニメ制作進行に捧ぐ! お前が生き延びるための覚書 ──仕上げあがりの処理──(P14)

【制作進行の業務フロー編】


   ──仕上げあがりの処理──


(動画+仕上げグロス、もしくは仕上げグロスの場合はこの工程はグロス先で行われる。グロス先とよく連携をとってしっかり動きをコントロールしよう。)
 

①作業して頂いた仕上げさんに連絡

  • あがりを回収した旨の連絡

  • 状況の確認


②素材の制作チェック

  • 素材の確認 

あがりの内容確認。

  • 仕上げ枚数の計上。

これが最終的な作画枚数となる。予算の計上にも必要な情報になる。
(仕上げセクション前のセクションでも基本的に数えるべき。タイムシートがもう変わらないという状態になれば、おおよその総枚数がわかり、担当話数の予算の見込みが立てられるため)

  • 日付の記録

仕上げあがりと仕上げ検査入れの日付を記録。
(慣習的に、「仕上げ検査」は「セル検査」とも言う。どちらの言い方もよく使われる)

③仕上げ検査入れ

  • 仕上げ検査さんに素材・セルデータ・BGデータを入れる。

(全シーンのカラーモデルが揃ってない場合は、カラーモデルが更新されるたび、色香盤表・新しく作成したカラーモデルを渡す。 ※本来は設定制作の業務範疇)

  • 素材を入れた旨、連絡。

入れに関して説明が必要な場合は、黙って渡さず、事前に伝える。

また、もし優先して作業してほしいカットがあれば伝える。
(一般的な色指定さんであれば、カラーモデルがでているカットから作業してくれるものの、他作品を並行して作業している忙しい色指定さんの場合、こちらから優先順位を相談すべき場合もある)


以上。

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