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下駄の秋

はじめまして、とんぼです。
今年も【スポーツの秋】【読書の秋】【食欲の秋】の時期ですね。
今年の僕は【一本下駄の秋】になりそうです。

先日、一本下駄下駄が家に届きました。
前々からずっと欲しかったので、やっと買うことが出来て嬉しいです。

僕が下駄を履き始めたのはちょうど1年ほど前になりますが、初めて買った下駄は歯がほぼ無くなって木の板になってしまいました。
 
愛着があったので、それでも履き続けていましたが先日ついに花緒が切れてしまったので、お別れをすることに。

僕が初めて下駄を買ったのは川越のとある下駄屋で、通りにあるその店のことは何度も通り過ぎていたのですが、その日は何か惹かれるものがあり吸い込まれるように入店すると、気が付いたら下駄を買っていました。

店の方がとても親切な方だったため、下駄の履き方や歩き方を教えて下さり、僕は下駄に魅力に取り憑かれました。
その時に、試し履きで一本下駄を履いてみたのですが、全く歩けずに竹馬に乗っているような感覚でした。

店主の方が「体幹がしっかりしてないと歩けない」と言うので、自分の体幹の無さを恥ずかしく思ったことを覚えています。

それから二本歯の下駄を履き始めて、段々と体が硬い木で地面を歩くために適した筋肉が発達していきました。
初めに驚いたことは、下駄でずっと歩いていると腰辺りの筋肉が張って疲れてくるということでした。

おそらく硬いアスファルトを歩くと衝撃が足の関節だけでなく腰にも来るのだろうなと考えました。

しかし、下駄を履いて3ヶ月ほど経つ頃には長く履いていても疲れにくい体になっており、次第に歩くのが楽しくなってきました。

カランコロンと軽快な音が自分の足元から鳴っていることが楽しくて、どこまでも歩けるような気がしました。

つい最近まで夜は蒸し暑かったですが、やっと秋になって爽やかな空気になりましたね。
秋風の中にキンモクセイの香りが混ざるこの時期が僕は1番好きです。

キンモクセイは小さくて可愛い花なのに、花言葉が【気高い、潔いい】など漢気が溢れるような意味があるそうです。
ギャップ萌えって奴ですね。

キンモクセイが散ったあとも銀木犀が咲くので、そちらも楽しみです。
本当に秋は柔らかで気持ちのいい季節ですね。

閑話休題。一本下駄でした。
思い出の二本歯の下駄と別れたので、次は歯を1つ減らしてみました。

どうやら1年の間、下駄を履いたおかげで体幹が付いたようで、初めて履いてもすんなりと歩くことが出来ました。

しっかりと止まることも出来るので、これでしばらくの間は散歩に行こうと思います。

来年は竹馬に乗ってるかもしれませんね。

こうして段々と地面との接地面積を減らしていって、いつか宙を浮けるようになることを願い、僕は今日も一本下駄を履きます。

下駄って本当に面白い。
とんぼでした。

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