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サルマン・ラシュディ「悪魔の詩」


今年の夏には作者が暴漢に襲われ、日本では翻訳者が惨殺されている問題作、サルマン・ラシュディ著「悪魔の詩」。

『悪魔の詩』出版の翌1989年、当時のイラン最高指導者ホメイニ師は同書を「イスラム教、預言者、コーランに反する文章」と認定し、著者ラシュディだけではなくその内容を知りつつ編集や出版に関わったあらゆる人々に「死刑を宣告」、イスラム教徒に対し彼らを「殺害」するよう呼び掛けるファトワを発行した。

興味本位で手に取るのは危険だろうか…と思いつつ、事件で本作を思い出し、内容が気になり読み始めていました…が、意味を取るのが難しくて、結局途中で断念しました。

私は読み切れなかったし本を持っているだけで怖かったけど、読むことが翻訳者への供養になるような気がしました。

イスラム教徒にとって翻訳者殺害は正義かもしれないが、私にとってはそうではない。

犯人が捕まらずに時効になったのは、残念でした。

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