12月。埋まった手帳とまっさらな手帳|会話ログ#6
手帳が二冊手元にある。びっしり埋まった今年のスケジュール帳と、まっさらな来年のスケジュール帳。そんな季節になりました。考えてみれば、一年の中でも特別な期間かもしれません。
『隣の席のふたり』
日々の思ったこと、楽しかったこと、挑戦してみたことを、仲良しのふたり【osi = デザインする人】【しづむ = 漫画を描く人】が話します。
さかのぼること秋。久しぶりに会って、ふたりで「予定を確認しよう」とお互い鞄から手帳を取り出したところ、偶然同じシリーズの色違い。ふたりとも今年から『torinco』シリーズの手帳を使いはじめたところでした。
12月。埋まった手帳とまっさらな手帳|会話ログ#6
私たちのおすすめ手帳『torinco』
そして先日。ふたりで一緒に来年のスケジュール帳を選びに行きました。
今回選んだのは、『torinco』シリーズの中からタイプも色も同じもの。友達とおそろいにするのは何歳になってもなんかいいものなんです。
osi: 前までは他の人がもっていないような個性的なスケジュール帳が使いたかったんだけど、今年からシンプルなのがいいなと思って。
しづむ:一緒や。めっちゃシンプルだもんね、これ。
しづむ: 来年のスケジュール帳として選んだのが……これはマンスリーだけのやつだね。
osi: そうね。タイプでいうと「torinco 2」だね。
osi: 『torinco』シリーズの何がいいって、背表紙にシンプルな数字で年号が書いてあるのがかわいい。ずっとこれでこの先も揃えていったら2021、2022、2023……って続いていくじゃん。きっとかわいいだろうなって思ったのが選んだ理由のひとつだな。
しづむ:わかる。色がさ、確か毎年変わってるのかな。並べて置いたらかわいいだろうっていうのがもうわかるじゃん。だから使い続けたくなるね。来年も買うだろうね。
osi: 一緒に買いに行こう。
何派? 手帳のレイアウトいろいろ
スケジュール帳はレイアウトによってバーチカル、ウィークリー、マンスリーなどたくさんのタイプがありますが……。
しづむ:スケジュール帳は「何派?」っていうのがあるじゃない。我々は「マンスリー派」なんだよね。
osi: そう。『torinco 2』は各月が一面で見れるページがあって、さらに月ごとに2~3ページくらいちょっとメモできるようなページが挟まってる。
osi: 前まではね、マンスリーに加えてウィークリーのタイプがついてるやつの方がよかったんだよね。でも、その分ページが増えて重いじゃん。
しづむ:はいはいはい。
osi: 手帳は持ち歩きたいなと思ってて。だからマンスリー式のに変えた……けど、ちょっと名残惜しいところもある。ウィークリー式を使ってたときは、ひとこと日記みたいに使ってた。今は持ち歩きを考慮してマンスリー式。
しづむ:「手帳どのタイプにするか問題」は毎年毎年悩まされることになるよね。
osi: マンスリーだと1日ごとの予定や記録っていうのが書けないからね。でも、マンスリー式気に入ってる。torincoのマンスリーは1日1日の四角の枠が大きいじゃん? 書きやすいからいい。
それでも日記を諦められない
基本的にずぼらで、日記が長続きしたことのないふたり。憧れはあるのですが……。
しづむ:私はマンスリーに予定と日記書いてるよ。
osi: そうなんだ。私はこのマンスリーには日記は書けんなぁと思って、来年はスケジュール帳とは別に新潮文庫の『マイブック』ってやつ買った。日記はこれに書こうと思って。
osi: 1日1ページで365日にすでに日付が書いてあるの。文庫本サイズで紙もデザインも文庫本みたいな。日記は三日坊主を繰り返してきてて、だからこそスケジュール帳に一言書く程度にしてたんだけど……。でもスケジュール帳をマンスリーに切り替えて書くスペースがなくなったから、買ってみたんよね。『マイブック』くらいレイアウトの自由度が高いと料理の献立とかもたくさん書けるし、たくさん書かなくても、入ってる日付だけでおしゃれ。
しづむ:これいいな。osiさんは来年は日記にも挑戦するのね。
「残っていく」ことが大事なのかもという話
スケジュール帳から膨らんで、話題はtodoリストはどんなものを使っているのか? という話に。
・おすすめのtodoリスト
osi: 私、仕事で『ファンクションノートシリーズ』を使ってて、それのtodoリストを使ってる。この中でもめちゃくちゃ種類があって、日付とチェックボックスのタイプもあるし、タイムスケジュールのタイプもある。私はこの中の『フリーフィールドバーチカル』っていうの使ってた。
osi: これが一番書くのに自由度が高いというか、見開きで1週間のページに曜日だけが書いてある。他のタイプはこの1日1日の枠がきっちり定まりすぎてて、毎日が1日完結になってるんだよね。(日をまたぐ予定とかも含めて)1週間単位で考えたいから、その自由度が欲しくてこれを選んだのよね。ちょっとしたメモもこれだと気軽に書ける。(タイムスケジュール欄があったりして)予定の時間まで決まってるとできなかった自分が許せなくなるじゃん? われわれのような人間にはタイムスケジュール欄は要らないんだよね。
osi: この『ファンクションノートシリーズ』は種類がいろいろあるから、好みで選べていいなって思ったの。
しづむ:週単位かぁ。なるほどなぁ〜。
osi: 自分は「一週間」で認識したい・週ごとにやっていく、っていう感覚が強いから一週間見開きであるとすごく頭が整理される。
・todoリストって捨てがちだけど…
osi: 前はtodoリストを裏紙とかふせんに書いてて。でもそういうのって終わったら捨てちゃうから、残っていかなくって。だからこういうノート形式のだとちゃんと終わったことも蓄積されるから、(そこまで見返す必要はない仕事だけど)「やった感」があっていい。
しづむ:うん。todoリストで一番大事なのって実は「残る」ことじゃん、むしろ。終わったら消す、終わったら捨てるっていうの本当はあんまりよくないんだろうね。
こんな手帳があったらいいな
手帳を日頃から使うからこそ、もっとかゆいところに手が届いたら……というのはありますよね。ないものは作るしかないという考えのもと、すでにふたりともIllustratorを使って即席で作ったり、手書きしたりという経験がありました。
・「月ごとの予定が一覧で見える、自由度の高い年間スケジュール」がほしい
しづむ:「スケジュール帳にこういうページがあったらいいな」っていうのはある。ほら、われわれは一ヶ月に一覧性が欲しい族じゃない。で、私は年間でも一覧で見たくて。
osi: なるほどね。
しづむ: 1月から12月までの日付が入っているものは今使ってるスケジュール帳にも入ってるんだけど、自分はもっと自由度が高い年間スケジュールが欲しい。
しづむ:で、作った。Illustratorでしこしこと。年間でその月ごとのtodoが見れるみたいな。日付は決まってないけどこの月はだいたいこれこれをやります、みたいなのを書きたいんだよね。(おすそ分け配布します↓)
osi: イラレとかあると好きなフォントとかで作れるのがいいよね。
しづむ: ただなあ、これが手帳に最初から印刷されてるのが一番嬉しいんだよなぁ。
・「日めくりをするように、一日の達成感を味わえる要素」がほしい
osi: 一時期日めくりカレンダーに憧れて買ったことがあるんだけど、破いて捨てるっていう行為に罪悪感が湧きすぎて諦めたのね。なんかドラマとかでもさ、デートとか試験まで日数をカレンダーに×(バッテン)していくシーンがあるじゃん。
しづむ:うん。
osi: ああいう、達成感みたいな、「今日も一日頑張ったな」「一日終わったな」っていうのをやれたらいいなって思ってるんだけど……。でも×はスケジュール帳に書きたくないし、シールを貼るにしても自分はずぼらなんで貼るのもいやみたいなのがあって。だから、こすると色が変わるペンみたいな感じで、日付をこすったら色が変わるみたいなのがあるといいなぁって。
しづむ:私は終わった日に×というかスラッシュを入れてるんだけど、やっぱり一日終わった感がほしいんだよね。わかるわ。
osi: あと最近私は毎日ストレッチを寝る前にやるようにしてて。スケジュール帳にちゃんとできたっていうのを書いておかないといけないからOKって書いてるの。
しづむ:確かに。ちっちゃいチェックボックスでもいいから、マンスリーの日の中に欄があったらいいよね。
osi: マンスリー派だからこそ、その日ごとの箱の中でやれることがいいなって。
来年の楽しみがあるということ
osi: いやー、はやく使い始めたいから2022年にならないかな。
しづむ:先々にこのスケジュール帳を使うっていう楽しみがあるのはいいね。年の初めに使い始めたときに「この真っ白なスケジュール帳が埋まるのかなぁ」とか思うじゃん。でも、今もう12月だからしっかり一年分手帳が埋まったじゃん。なんか、「生きてきた感」あるね。
osi: そう、生きて来た感を求めてる。
しづむ:そう考えると、スケジュール帳に思うことって「予定を書く」より「残したい」の方が強いかもな。見返さなくても。
osi: いやぁ、見返すよ。
しづむ: 見返さなくても、このびっしり書かれた紙が残ってるっていうのがけっこう大事だよね。
スケジュール帳選びについて話すと、友達のタスク管理方法だけでなく来年どう過ごしたいと思っているかも分かりました。
ウィークリー式を使う人は、週間でものを考えていたり。マンスリー式を使う人は、その月のことを一覧で把握したかったり……。どのスケジュール帳を選ぶかは、この先の一年の過ごし方に関わります。
そして手元に残っている、一年使い終えたスケジュール帳は、この一年を過ごしたという記録そのものです。
来年のスケジュール帳を開くことを楽しみにしながら、今回の話はおしまいです。