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【隣町珈琲ブックレビュー対談】平川克美「著者と語る」 第二十九回ゲスト 赤坂真理(作家)(動画)
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隣町珈琲ブックレビュー対談 平川克美「著者と語る」第29弾開催!
今回は『安全に狂う方法 アディクションから掴みとったこと』(医学書院)の著者 作家の赤坂真理さんをお招きします。
誰しも、あることが頭から離れず、何かを実行せずにはおれず、その実行によって新たな悩みが生まれる、という「アディクション」(何かに強迫的にとらわれている状態)の性質を持ち合わせています。
それは人によって、恋愛、嫌悪、セックス、アルコール、物欲などなど様々な形で現れますが、赤坂さんは全てのアディクションは対象との恋愛であり、思考への固着であり、その元には欠落感があるのだと言われます。
そして、「すべての想念はエネルギーであるから、違うかたちに変換可能である」とも言い、そこから救い出す方途としても本書を書かれました。
人間の心のメカニズムに深く関わる、このアディクションとは一体なんなのでしょうか?また現代の資本主義社会とアディクションとの関係とは?…自らもアディクション的傾向を持つ(?)平川克美がじっくり伺います。
テーマ本
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★出演者プロフィール★
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●赤坂真理(あかさか・まり)
東京生まれ。作家。1995年「起爆者」でデビュー。著書に、『ミューズ』(野間文芸新人賞)、寺島しのぶと大森南朋主演で映画化された『ヴァイブレータ』、天皇の戦争責任をアメリカで問われる少女を通して戦後を描いた『東京プリズン』(毎日出版文学賞、司馬遼太郎賞、紫式部賞)、『愛と暴力の戦後とその後』、『愛と性と存在のはなし』などがある。文学の身体的表現にも関心を持つ。近刊はアディクションを「執着」ととらえ人類の苦しみと見た『安全に狂う方法 アディクションから掴みとったこと』(医学書院)。
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●平川克美(ひらかわ・かつみ)
文筆家、「隣町珈琲」店主。1950年、東京・蒲田の町工場に生まれる。早稲田大学理工学部機械工学科卒業後、翻訳を主業務とするアーバン・トランスレーションを設立。1999年、シリコンバレーのBusiness Cafe Inc.の設立に参加。2014年、東京・荏原中延に喫茶店「隣町珈琲」をオープン。著書に『小商いのすすめ』『「消費」をやめる』『21世紀の楕円幻想論』(いずれもミシマ社)、『移行期的混乱』(ちくま文庫)、『俺に似たひと』(朝日文庫)、『株式会社の世界史』(東洋経済新報社)、『共有地をつくる』(ミシマ社)、『「答えは出さない」という見識』(夜間飛行)、『ひとが詩人になるとき』(ミツイパブリッシング)など多数ある。
(本イベントは2024年11月10日(日)に開催されました)
※こちらの動画コンテンツは「隣町珈琲の本棚」の有料プランに入るとご覧いただけます。
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