【永遠の0】百田尚樹
こんばんは、となカエです。
戦争関連の小説は得意ではないのですが、気になってたのでとうとう手を出しました。
読んでよかったです。
あらすじ
感想
世代交代が進むにつれて、
戦争経験者が少なくなっていくのが当然とはいえ、恐ろしいなと思う。
小説で書かれていたように、兵を《駒》としか捉えない。
人命を《数字》でしか捉えない。
これがいかに恐ろしいことか。
今の社会でも《数字》で表現されることで軽視されてる場面があると感じる。
命や尊厳は《数字》ではない。
2人の姉弟が、祖父がどんな人だったかを知るために戦友会を通して、祖父を知る人物と会っていく。
最初はやる気のない弟だったが、色々な人に話を聞いていくことで徐々に祖父:宮部久蔵という人物が浮き彫りになっていく。
霧の中にいるように朧気(おぼろげ)だった、現実味のない『宮部久蔵』が本当に生きていたんだと実感していく。
この先生の他の作品では「カエルの楽園」を読んだことがある。
そのときにも感じだことだけど、
憎たらしいキャラを描くのが上手い。
永遠の0にも憎たらしい嫌な奴が出てくる。
現実にいるだろうなって感じ。
とても読みやすい(聴きやすい)内容で、戦争ものがあまり得意でない私でも、読了できました。
《戦争》という、聞いてるだけで苦しい辛い時代の話を、避けたくなる気持ちもわかるが、永遠に語り続けないといけない。
なので、はだしのゲンは小学校の図書室に置き続けて欲しい。
子どもの時に知らずに読んで衝撃ではあった。
でも夢中で読んだ。
トラウマ級ではあるが、それだけ戦争はいけないものだと感じた。
嫌なものから子供を遠ざけたい親の気持ちもわかるが、それでは育たないものもある。
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