喜多川泰『ライフトラベラー』の教訓
今日は、喜多川泰さんの『ライフトラベラー 人生の旅人』を読んだ感想を書きたいと思う。
この本は10年以上前に書かれた本だが、You Tubeの本の紹介で知り、最近読んだ本の中では一番面白かった。
恋人に振られ、一年引きずっている知哉に、夏輝が旅なら用意できると言う。旅に慣れているという夏輝に対し、知哉にとっては初めての旅で、夏輝は背中がすっぽりと入るリュックひとつなのに対し、知哉はあれもこれも持って行こうとする。
そこから二人の会話が始まるのだが、いくつかの学びがあった。
この記事では、その言葉の引用と、思ったことについて書いていきたいと思う。
<0>(やったことがないこと)を<1>にする
【印象に残った言葉】
バスに乗ったり、電車に乗ったり、買い物をするのも、日本で生活をしてればあたりまえのようにしているが、旅先ではどうやっていいかわからないことに変わる。
このやったことがないことを、できるだけ多く1>にすることができれば、素晴らしい旅だったと振り返ることができる。
【思ったこと】
私は臆病なため、一人で海外旅行など考えられないのだが、<0>を<1>にすることは、日常の中でもできると思った。
例えば、訪問看護のスタッフに教えてもらって、前からやろうと思っていた料理に挑戦しようと考えている。
キッチンが狭かったり、料理器具がそろっていないため、重い腰をあげられずにいたが、簡単な料理から始めてみたいと思う。
低収入のため、残高とにらめっこの暮らしに苛立ちが絶えないが、節約してやりたいことや自己投資に使えるお金を増やしていきたいと思う。
<想い>を明確に持って心を開けば、同じ想いを持つ人と出会ったときには、決してその場だけの付き合いで終ったりはしない
【印象に残った言葉】
電車に乗ったら同じ車両に乗る人など、その場限りで二度と会わなくなる人がほとんどなのに対し、<強い想い>を持つことで、一生つき合える友だちと出会うのは、難しい事ではない。
【思ったこと】
私は、友だちを作りたいと日ごろから考えているが、なかなか見つからない。
人との出会いならば、そこら中に溢れているのだが、これ以上傷つきたくはないという想いから出会いの場に行っていない。
趣味の釣りならば、コミュニケーションに障害がある私でも共通の話題を見つけやすく、親しくなりやすいと思っていた。
しかし、「ヘラブナ専門の釣り堀は冬に行くところだから、寒くなったら行こう」と思っていた近くの釣り堀が、この夏に閉園してしまった。
この本では、「人と人が出会っているときというのは、目に見えない<想い>と<想い>が出会っているときで、同じ<想い>をいだく者同士が出会ったときには、必ず、見えないところで奇跡が始まっている」と言っている。
屈託のない想いを持つことで、いつか気が合う友だちが見つかることを願っている。
<経験>だけが<真の財産>
【印象に残った言葉】
本当の意味で<働く>というのは、<経験>をお金に換えること。会社に勤めて年数が経過すると給料が上がるのは、仕事を通じた<経験>が増えていくからであり、会社はベテランの持っている<経験>に対して高い給料を払っている。
【思ったこと】
誰でもできることには安い給料しか支払われないが、ある経験をしたことがある人にしかできない仕事になると高額になると知った。
私は、若いころにもっと色んな経験をするべきだったと思うが、臆病だったため、新しいことに挑戦することはなかった。
お金や物は使ったら終わりだが、経験という財産は何度使っても涸れない。
40を過ぎているが、これからは興味を持ったことの経験を積んでいきたいと思う。
最後に
この本を若いころに読んでいれば、違った人生になったかもしれないという想いが強い。
私は臆病でビビリなため、ほとんど挑戦してこなかったのだが、経験は貴重な財産になることに気付いた。
<ゼロ>を<1>にすることは、これからでもできることだと思っていて、勇気を出してマンネリ化した人生を変えてみたいと思った。
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