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【第11会】投資の鉄則&投資のスタイル
「戦わずして勝つ」
孫氏の兵法による帝王学(現在でいう経営学)のひとつですね。
投資といっても色々な種類があります。
そして投資スタイルも人の数だけあります。
その中から抑えておけば失敗しない項目を抜粋しました。
皆様の日常生活でも”投資”という概念を使って損得勘定(感情)を合理的に生成し、人や時間を資本化した考え方を中心に書いていきます。
【投資の鉄則】
保険契約やフィナンシャルプランニングする際に必ず聞かれると思うのですが、
「今あなたが自由に使えるお金(余裕資金)はいくらありますか?」
余裕資金を今一度確認するきっかけになれば幸いです。
まず20万円の収入があったとして、以下の内訳例にします。
____________________________
*社会保険料(国民年金・厚生年金・自動車保険・任意保険)@2万円
*家賃@4万円
*水道光熱費@1万円
*食費2万円*交際費@1万円
*被服費@1万円
*通信費(携帯・回線・NHK等)@3万円
*定期預金・積立@2万円
*自由に使えるお金(余ったお金)@6万円
___________________________
大まかに必要費用を挙げました。
この例ですと余裕資金は6万円になります。
この6万円の中からどれだけ投資に回すか、初めて数字が分かります。
これが投資の鉄則その一です。
【余裕資金から投資金額を設定する】
そして、もう一つが積立のように続けていくこと。
私は株で失敗したことがあります。その要因は都度の価格変動に左右されて軸がなかったことです。一言でいうと、スタイルがなかったのです。
まず、投資って資本を対象に投げて価値を買う(応援する)ことです。貸すことではありません。
その対象とは「将来性」があげられます。
それを軸にせずに、素人がデイトレ—ド(超短期売買取引)をしたらどうなるでしょうか。
勿論デイトレードは良くない!というわけではありませんが、
一日何度も売買取引を行い売買利益を上げるとしても、(会社等の)将来性を投資材料としてみていなければ、売買利益を獲得するのは難しいです。
この日に絶対上がる!という「100%高騰」する情報はあり得ません。もしそんな情報があれば誰も失敗しません。もし、”絶対”騰がる!というのなら、それは一部思い込みが混じっているでしょう。
今日は、”恐らくあがるだろう”からこの銘柄で売買をしても大丈夫かな、と思う情報(材料)はあります。この可能性を少しでも上げるためにいくつかの銘柄材料を調べていると私は考えています。
そして、投資対象は何も株だけではありません。意識をしていないだけで目に見えないものに投資は皆したことがあるはずです。
子育てなんて一番リスキーな投資だと私は考えています。
(祖)父母の資産・時間・労力を使い、絶対に「この子は人生で成功する」なんて保障もないのに子育てをするのです。
こんな風に言葉にすると聞こえが悪いですが、100%の保障はないけれども、親はいつだって大体は信じてくれて(あげて)いますよね?
これぞ【信用】だと私は思っていて、この信用がなければ投資をしようなんて考えることはないでしょう。
信用に値するか否か。。。
その子に対する将来性はどこで調べれば良いでしょうか?
まず浮かぶのが父母の経験(遺伝子)と周りの環境ですよね?
これを株式取引に当てはめると、
IR(どんな会社か、何をしているか)+ニーズ(消費者欲求)
に例えることができます。他にもありますが今回は掘り下げると収拾がつかないので省略。
もっといい例えがあるかもしれませんが…笑
話を戻して、投資というものは簡単ではありませんが、誰にでもできるのです。ただし、先で書かせていただきますが投資を続ける期間も重要です。
毎月子供に仕送りするのも立派な投資です。その仕送りはどの程度の期間行うことができるか。。。
投資の鉄則その二
【投資対象の価値(あるいは価格)が一時的に上下しても、信用しブレずに継続投資をできるか】
その前提として、余裕のあるもの(人・モノ・金・時間)を使って、
将来的にどうあることで見返りや報酬(成功・目標達成)までたどり着くのか。
子育てであれば、大学生への毎月1万円の仕送りを4年間続けて、多少無駄遣い(マイナス材料)があったとしても最終的に卒業できれば目標達成、また金銭感覚を養い、たまに親孝行をしてくれるようになった。というケースもありです。
株に例えると、今月1株100円の時に100株買い、1か月後には80円だったのでさらに300株買い増し、さらに1か月後には120円となったのでまた100株買い増しをしました。合計500株を持っているので、配当金やあわよくば(国内に限り)株主優待が貰えるようになった状態ですね。
合計すると月6万あれば十分に可能な投資金額です。
ここでもうひとつの問題がでてきました。
どちらも何らかの理由があって途中で、仕送り・買い増しを辞めなければならなくなった状況に陥る可能性もゼロではありません。
余裕資金(その他時間や労力等の資本)の都合もあるので、上記のように設定した目標が達成されるには、”どれだけの期間”投資を続ければいいかが課題にでてきます。
これが、失敗しないための投資スタイルを決める理由です。
投資のスタイル
短期・中期・長期の3種類に分けるのですが、
具体的な期間や各々のさじ加減もあるので、
今回は短期を1日~1か月とします。
そして中期は1か月~半年とします。
さいごに長期は半年~1年以上とします。
因みに株式取引の方法として、デイトレード(一日で利益を上げる・あるいはショート)・スイングトレード(数週間で利益を上げる)・ロングトレード(長期保有・あるいはホールド)とあります。
”ヒト”で考えると、
「人手が足りないから今日出勤してもらう」
「食事で友達や他人に奢る」
これは短期(一時的)スタイルですね。
中期ですと、
「塾等の習い事に通って勉強・スキルを習得する」
「特定部署の人手不足解消のため人事異動をする」
長期ですと、
「精鋭となる人員を育成する」
「将来(老後)のためにお金を貯金or運用する」
短期=目先の利益
中期=距離はあれど見える利益
長期=見えない利益
持論ですが、生産者=販売者=消費者の関係に似ているかなと思っています。
株でもそうですが、配当金・優待などを作物と考えて、
売買差益(売った時に発生する利益)を商品仕入れ&販売と考えると似たようなものがあるのかなと…
デイトレード(短期)&スイングトレード(中期)は販売者であり、
ロングトレード(長期)は買い増すという点で消費者であり、配当・優待目的であれば生産者でもあるということです。
少し難しくしてしまったのでまとめていきます。
投資って結局どういう風にするもの?
①まず余裕資金がどれだけあるか
②生活に支障が出ない程度でどれだけの期間資本(時間・お金)投資できる(する)か
③価値が下がったとしても応援&信用に値する情報をもっているか
④万が一その投資元本(つぎ込んだ資金)が返ってこなくても自己責任と覚悟を持てるか
⑤もし大幅な価値を見出しても浮かれず自分のペースを保てるか
リスクを取らないのも無責任であって、リスクを取りすぎてもギャンブルになってしまいます。
ここではリスクコントロール・リスクマネジメントとしてこの5か条をあげさせていただきました。
【時に人の無知は悲劇を呼ぶ】
だからこそ、自分で情報を集め、必要な情報に絞ることが大切なのです。
絶対にやってはいけない投資の仕方
・必要経費(食費や光熱費・家賃)を削って資金を作ること!
・大幅な(株価等)価値の乱高下に左右されて売買すること!
・全ての結果を受け入れないで他人のせいにすること!
自分の子供なのに「なんでここまでしてあげてるのにできないの!?」
なんてとても言えませんよね。
100%成功するという約束はしていません。
0.1%でもリスクを買うという言い方が近いかもしれませんね。
何かを始める時、例えば知り合いが独立し会社を立てるけど資金不足でこのプロジェクトが実行できない。
というたまに聞く事例をあげると、プロジェクト内容とその必要金額によっては”出してもいい”という考えに至るかと思います。
プロジェクト内容という情報を得て、将来性のある内容であればこの人(この会社)なら大丈夫、と判断した時が”信用”が発生すると私は考えています。
そこでやっと投資対象になるのかなと。
ここまで長々と似たようなことを書いていますが、自己投資も同じでもっともみんなしたことがあるかと思います。
まず自分が自己資本の元だということ。
そして今ここまで読んでいただいている方々は貴重な自分の時間を投じて、
何か参考になるものをこのnoteから探してくれているかと推測しています。
そこで私は有料でこのnoteを販売させていただいていますが、購入していただくことが私にとっても投資してくれていると感じます。
一人でも読んでくれている人=他人にとって必要な文字列だと認識できる。
それだけで良いプレッシャーになりますし、承認欲求が満たされますね。
消費あるところには必ず、売り手・作り手がいるということ。
自分のために買っていたとしても、誰かの役に立っていることに気づけば消費の質もあがります。
お金の使い方・時間の使い方を学ぶには丁度いい、誰でも始められる方法だと考えています。
時給に換算し、自分の時間を切り売りしていると考えるとそんなに人間安くはないのです。
まず時給を上げたい!となったら自己投資をして、資本率(能力・個性)を上げることでより一層時給をあげる方法が見つかるのではないでしょうか。
そして最後に…
投資のコツ
・リスクコントロール・リスクマネジメント
・スタイルの確立
・情報収集と情報整理
・リバランス(見直すこと)
そして、株だけに限らず”ヒト・モノ・カネ・情報・時間”のあるところにこれまで書いてきた私なりの投資概念を当てはめてみてはいかがでしょうか。
損得勘定だけでない見方が浮き上がってくるかもしれませんね( *´艸`)
ご購読ありがとうございました!
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