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商品に、自分に価値が感じられない。


クライアントさんの、本心がわからない。
そんな相談を受けました。

「レッスン後に生徒さんと、目が合わないんです。」

だから、相手が何を考えているかわからなくて。
ちょっとレッスンをするのが怖いです。


ヨガインストラクターをしている
生徒さんの一言を聞いたとき。


自分のことのように、自分のこと以上に、
ショックを受けました。

がーん。


先生として活動していた彼女。
私のクラスを受講してくれることが度々あり、
とても勉強熱心でした


ヨガの先生を彼女が始めたきっかけは、
前職へのストレスを溜め込んでいたとき。


上下関係が厳しく、毎日仕事の提案や意見も言えず
我慢するしかない状況だったそう。


そんな時にふと受けたヨガクラスで
思いきり動いて、ただ呼吸することが
こんなに心地よいことを知って感動した。

【心のオアシス】になったから。


そんな彼女が決意してヨガの先生になって
生徒さんにどうしたら自分が届けたい
心のこもったクラスになるだろうか…

どうしたらヨガの心地よさを伝えられるだろうか…

と、クラスや生徒さんのことを
いつも考えていました。


彼女がヨガの先生として勤めていたのは、
長く通っている常連の生徒さんが多いスタジオ。


クラスを初めて担当しはじめて
ド緊張が止まらなかった頃。

常連さんの生徒さんに
自分のクラスのアドバイスをされたそうです


はじめは講師として
生徒さんからアドバイスされることが
「悔しい」と思っていた彼女。


でも、聞いているうちに
その生徒さんが言っていることが
だんだん正しい気がしてきて…

だって、ヨガ歴は自分よりも
生徒さんの方が長いから…

色んな先生のクラスを受けているし…

スタジオのこともヨガ業界のことも
生徒さんの方が知っているから…

そして、いつしか常連さんに自分から
クラスのアドバイスを聞いてしまっている。


今ヨガを仕事にしていて、楽しいと思えない。
お金をもらうことに罪悪感を感じる。


そんな風に自分に自信が持てなくなり、
今を楽しめなくなって、私に相談してくれました。


ヨガの先生に限らずですが、
教室を開いていたり
一人で起業されている方も、


【単価が上げられない。】

【商品やサービスに、自信が持てない。】

【そして自分に、価値が感じられない。】


そんな風に、相手を思うからこそ
相手のニーズを大切にしたいと
考えれば考えるほど、



自分らしさが何かわからなくなる
ループに陥ることがあるかと思います


ヨガ哲学では、苦しみのもととなる考え方として
こんな例えがよく出てきます。

「暗闇で何かがとぐろを巻いているのが見えて、蛇だ!と思い恐怖、不安、逃げ惑う。でも、近づくと…実はただのロープだった。」

誰かの言葉や態度から
暗い気持ちの推測がひろがって
つい臆病になったり、不安になったり。


そんなときは..
「自分の心の蛇を退治するしかないよ。」という教えです。

ヨガ哲学講座も開催しています。


周りの意見をそのまま受け入れて
反応するのではなくて。
ありがたく聞いて、ただ聞いて。

そこから、自分は何をしたかったのか。
蛇に会って恐怖を感じる前は何をしたかったのか。


(生徒さんが蛇なのではなく💦
恐怖や不安との向き合い方の例えです)


自分の本心と向きあう時間をつくる。
本心と向き合う勇気も必要ですよね。


私と話した彼女はこう言ってくれました

【必要とされる存在になりたいから、相手に合わせすぎていたことに気づきました。】


でも、彼女が講師になったきっかけ。
仕事のストレスやモヤモヤから解放されて、
【心のオアシス】になってほしい。


ヨガと出会ってから、自分らしくいられた。
そんな幸せを生徒さんにも届けたい!

そう笑顔で話してくれました。


今、彼女は生徒さんにオアシスを
提供できるよう、自分に自信を持って
堂々と活動されています。


まずは講師が、先生が、伝え手が、
人に合わせることを優先させすぎず
自分と向き合うこと



自分らしい【幸せ】に近づく
そんな先生、講師の方を増やしていきたいです。

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