7/20水:人々には糖分とスマートフォンを。
この世界は、本当に素晴らしい側面と、本当に恐ろしい側面が共存していると思う。今日はあえて恐ろしい側面について書いてみたい。
現代社会に出回っている様々な食品や商品のうち、本当に人間の体や精神を蝕むものというのは、確かにある。
そしてそれは、酒やタバコ、麻薬やギャンブルといったわかりやすくタブーとされているものは当然含まれるとして、より問題になりそうなのはむしろ、あたかも全く問題が無いかのような顔をしておきながら実は恐ろしいものの存在である。
その代表格が、白い粉だ。
こういう書き方をすると、覚せい剤とか、麻薬のことですか?という感じがするが、そうではない。
具体的に言えば、砂糖やでんぷんといった類の「糖」である。
何が問題なのかと言えば、こうした糖分を人間が摂取すると、脳内快楽物質「ドーパミン」が大量に分泌される。そして、摂取量が増えるほど、ドーパミン量も増える。
このドーパミンは、人間が幸福を感じるのに必要なホルモンではあるのだが、一方で、その量で満足できない体になってしまうと、中毒になってしまう。だから、この合法の糖分をいかに人々に大量に摂取させるかが、食品企業の金儲けのポイントなのだ。
そしてもう一つの代表格が、スマートフォンだ。
スマートフォンは、人間の注意力を散漫にすると共に、SNSなどで注意力を引き付ける作用もある。これらにより、人間の注意力・集中力はあっという間に支配されてしまう。だから、この合法的な注意力の引き付け効果を使っていかに人々に大量の広告を見せるかが、SNS企業の金儲けのポイントなのだ。
こういう情報に触れると、私は本当に恐ろしさを感じてしまう。
これらが完全な悪というわけではないが、あくまで適切な摂取量に留めて、なるべく意識的に自分から遠ざけるようにしないといけない。
こうした食品や商品は、我々の気づかぬうちに、無意識のうちに生活に入り込んでいる。
こうしたことに気づくことから始めなければならないのだが、仮に知っていたとしても避けるのが難しい仕組みになっているのも否めない。
特に、子どもはその悪影響をもろに受けやすい。親が気づかないままでいると、子どもはその環境にずっとさらされ続けてしまうからだ。だから、まずは大人が意識的にならなければいけない。
この世界において無批判に受け入れられている様々な食品や商品について、今一度問い直さなければならない。