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「自分自身を大切にする生き方・働き方」とは?

こんにちは。
今日はお知らせ兼ご報告です。

先日、Healthier Life(ヘルシアライフ)という健康相談室を開設致しました。
Healthier Lifeは、医療・介護従事者の方を対象とした健康相談室で、神戸を拠点としております。

詳しい説明を下記に記載しておりますので、ご興味のある方はお読みいただけますと幸いです。
健康相談室にご興味のない方は、目次下方の「自分自身を大切にした生き方・働き方とは」からご覧ください。


Healthier Life(ヘルシアライフ) とは

Healthier Lifeとは、医療・介護従事者のための健康相談室です。

健康相談の内容は身体的なことだけではなく、こころや社会的な悩み相談(人間関係や家庭、仕事による相談)も含まれます。

名前の由来

Healthier Life = Healthy + er + Life です。

Healthierとは、「健康な」という形容詞のhealthyに、比較級である「er」を足しました。
比較級は2つのものを比べるときに使い、この場合は「今」と「未来」を比べています。

つまり、今と未来を比較して、
未来は今より健康的な生活を送れますように という意味を込めました。

目的

医療・介護従事者が、ワークライフバランスを大切にしながら楽しく健康に働くことです。

医療・介護現場は人の命に係わる仕事であるため、緊迫した環境の中で、日々起こる流動的な事象に対して臨機応変に対応することが求められます。

また、シフト勤務を取り入れているところが多く、不規則な勤務形態であることや、人員不足などで心身への負担が大きい職種であると考えます。

私自身も現役時代は常に緊張感を持っていたため、次の担当者への引き継ぎが無事に終わるまでは気持ちが落ち着かなかったものです。

また、医療・介護従事者の傾向として、責任感が強く、頑張り屋さんなことが挙げられます。

時には自分の限界を超えて無理をすることがあります。
それが一時的であればいいのですが、長期になるとどうでしょう。

中には全く問題ないという人もいますが、皆が皆同じように頑張れるわけではありません。
人にはそれぞれのキャパシティがありますし、得意不得意もあります。

そのため、だんだんとしんどくなる人や気力だけで踏ん張っている人、職場を離れたいと感じる人などが出てきて、さらなる人員不足を招くこともあります。
そうするとさらに現場はピリピリしてきます。

こうなると、笑顔で働くことが出来るのでしょうか?

患者さんや利用者さんは、しんどい時にスタッフの笑顔や元気さに救われている部分があります。
もしご自身がケアを受ける立場であれば、しんどそうな顔色の悪いスタッフがいたら「大丈夫なのかな?」と心配な気持ちになってしまいますよね。

そういうことを避けるためにも、私は医療・介護従事者の皆さんには、今現在自分自身が無理をしていないか、体や心が疲弊していないか、仕事を楽しめているかなど、自分自身に目を向けてみてほしいと考えています。

開設者の思い

私は産業保健師へ転職後、多くの働く世代の方々とお話をしてきました。
その中で気づいたことは、私は看護師時代に自分自身の心身の状態を気にしたことがほとんどなかった、ということです。

振り返ると、幸い私は仕事とプライベートの切り替えを上手にしていたため大きく体調を崩すことはなかったのだと思います。

しかし、余裕のない時やしんどい時は、「なんで自分だけがしんどいの?」「なんであの人はこんなことも出来ていないの?」などと思うことも少なくありませんでした。

元同僚からは「あの時は怖かった。」とよく言われるため、きっとその時の考えや思いが態度や言動に出ていたのだと思います。
余裕がなかったのだと思いますが、他者への負の影響があったと思うとよくなかったなと今頃反省しています。

今はそういった経験も含めた上で、自分の心や体の声に耳を傾けて、自分が心地良いと感じるものを選ぶようにしています。
そのため、ここ数年は比較的穏やかに生活できていると感じます。

このように、自分の傾向を知ったうえで、自分自身を大切にした生き方・働き方を皆様にも体感していただきたい、と思っています。

自分自身を大切にした生き方・働き方 とは

私たちは生きている限り、様々な困難と直面します。
それはどんな人でもそうだと思います。

すごく調子のいい日があれば、ものすごく頭が痛い日もあるし、おなかの調子がすぐれない日もあります。
気持ちの面でもすごく落ち込む日もあれば、とても楽しい日もありますし、人とのやりとりで悩む日があれば、一緒に笑っている日もあります。

日々何が起こるか分からない毎日を乗り切るためには、自身にとってネガティブなことが起こったときに、良い意味で「そんな日もあるよね。」と思って過ごせたらいいのかなと感じます。

これはレジリエンスと言って、困難を乗り切る力を身につけることにも繋がります。
皆さんの周りでも、困難を困難と感じさせずに上手に乗り切っている方がおられませんか?

例えば、気分や体調がすぐれない時に、「仕事だから無理してでも行かなくちゃ。今日も頑張らないと。」と思って無理をするのか、それとも「今日はたまたまこういう日。無理して悪化させたらいけないから少し抑えよう。」といつもの6〜7割の力で乗り切るのか。もしくは「大事を取って休む」という選択肢もあるかもしれません。
このように、同じしんどいでも背景や考え方でしんどさの持ちようが変わります。

人は育った環境や経験により、一人一人考え方の癖や捉え方の癖が異なります。
それがその時の感情や気分、行動などに影響を与えます。そのため、まずはその傾向を知ることが大切です。

つまり、自分自身の傾向を知っているとストレスへの攻略法がわかるようになるというものです。

私は面談を通して、まずは皆さんにその傾向を知っていただきたいと思っています。
時には否定したくなるようなこともありますが、受け入れてみると意外とシンプルに納得できる部分もあり、日々を過ごしやすくなる可能性があります。

自分自身の感情や気持ちなどに目を向けて受け入れることが、ご自身を大切にした生き方・働き方につながります
その方法は一人ひとり異なるため、一緒に考えていけたらと思っております。

さいごに

私が看護師1年目の時にプリセプターの先輩から言われた言葉をお伝えしたいと思います。

それは私が入職半年くらい経ったころ、プリセプターとともに振り返りノートを用いて実技等のチェックを行っていた時のことです。

私が思っていたほど出来ておらず、悔しくて涙していた時にこう言われました。
一生懸命100%の力でやっても出来ていないなら仕方がない。手を抜いて出来ていなかったわけではないよね?もちろん50%の力でやっていて出来ていなければ怒るけど、100%の力でやっていたのならそれ以上できないから。それは見ていたら分かる。」と。

私としては出来ていなかったことにしか注意が向いていませんでしたが、先輩は違った目線で私の頑張りを見てくれていたようです。

この言葉から私は、“確かに自分の力を存分に発揮しても出来なかったのであれば、それは実力の問題。まだ一年目だし、これから足りない部分を補っていけばいい。”と納得し、前を向けるようになりました。

今でも自信を失いかけた時や、思うような結果が出ない時にこの言葉を思い出し、モチベーションの維持に役立っています。

皆さまも日々頑張っておられるので、時々はご自身のことを認め、褒めてくださいね
出来ていない事に目を向けがちですが、出来ている事に目を向け評価することは、自己肯定感や満足感、自己承認が得られるためとても大切です。
ぜひ試してみてください。

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