6月から2か月ぶりにミュートなしで練習できることに…
ブリヤートは相変わらず暑くなったり寒くなったりを繰り返している。いまだにダウンを着る日もあるからさすがシベリアという感じだ。かと思えば半袖で出歩ける日もある。
毎日散歩していると花が咲いていたり穂がついていたりと些細な変化が見られて楽しい。老人のようだと思うこともあったが、そんなことに意識を向けられるくらいに精神的に余裕があるのは喜ばしいことだ。
自然と少しでも多く触れ合うことはメンタルにも良い影響があるそうだから、忙しい生活になってもなるべくそんな時間を持っていこうと思う。
ただシベリアは10月からはほとんど雪と氷しか見られないわけだが…
制限措置が6月30日まで延長
ブリヤートでも感染者は毎日増え続けていてもう1400人を超えた。しかし増える人数は30人で退院する人が50人くらいと良い兆しではある。やはりウランウデの農村部で感染が広まってしまったのはかなり致命的なようだ。
5月14日以降ほとんどの制限は解除され、ほとんど元通りになってきた。営業が禁止されているのは大人数のイベントくらいだ。コンサートくらい。
6月1日からは制限が完全に解除されて働けるようになる可能性もなくはなかったのだが、劇場は14日の段階で6月は公演ができないとのことで休暇になった。
例年は7月初旬から38日間のバカンスがあるのだが、それを6月に前倒しして6月の1カ月間がバカンスということになった。
そして今日発表されたブリヤートの声明によると6月も引き続き大規模イベントは禁止ということになった。
ついにミュートなしで練習できる
6月からは演奏会はできないが劇場で練習できることになった。今は普通のマンションに住んでいるから家ではトランペットは練習できないから本当に良かった。
トランペットを始めてから初めてこんなに長い時間プラクティスミュートで吹いていたからこれはこれでいい経験になったとも思う。プラクティスミュートはいくつか試したが、合わないものを使うと本当に感覚が狂ってしまう。息が詰まるというか返ってくるというか…
ベルリンで受験準備をしていた頃は幸い家で吹いても滅多に苦情を言われることはなかったが、デニスウィックのカップミュートのカップをベルに密着させて消音していた。
sshhhh muteというやつは使っていたらかなり調子を崩したが、カップミュートだとそういったことにはならなかった。タルケヴィもカップだと言ってた気がする。
ただ、重い。バランスも随分変わるが何より腕が疲れるのが難点だった。そして落とした時にミュートが凹んだりとダメージも大きい。
そしてオクラミュートという日本製のミュートが一番いいという結論に至った。消音性能も高いが何より吹奏感に違和感が少ない。
とは言え、2か月も毎日数時間吹いていたのは初めて。ミュートをつけて吹くことによって助けられる練習や新しい気づきもある。「ミュートをつけた状態での上達」にならないことを願うばかりだが、この2カ月間でじっくり基礎練習をして今までよりテクニックが安定したと感じられる。ここまで自由に吹いていられたことは滅多になかったからとてもいい機会になったとも思う。
そしてシーズンが始まるまでのあと数か月の間にもじっくり技術をあげられるようにしていきたい。