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年収1億円の人のすごい習慣

今回は金川顕教さんの著書『年収1億円の人のすごい習慣』をご紹介します。

著者の金川さんは、立命館大学在学中に公認会計士試験に合格、有限責任監査法人トーマツ勤務後、経営コンサルタントとして独立。
その他、執筆活動、1日2本の本紹介動画のYoutuebe配信など、非常に多岐にわたってご活躍されている"1億円プレーヤー"です。

本書では「年収1億円の人のすごい習慣」と「年収300万円の人の悪習慣、年収1000万円の人の良習慣」の比較を通して、「年収1億円の人」の思考・行動・習慣・生活を学ぶことができます。

本書は以下のように全5章で構成され、多方面から「年収1億円・1000万円・300万円」の人の習慣を比較しています。

第1章 成功思考編
第2章 ビジネス編
第3章 ライフスタイル編
第4章 人間関係編
第5章 マネー編

テレビや雑誌の影響もあって、年収1000万円程度の人がいわゆる「成功者像」として世間にインプットされているようにも思います。
しかし、”引き寄せの法則”というものがあり、年収1000万円を成功者としてイメージしていたら1000万円までしか稼ぐことはできない、と著者は言います。

自分の限界を低めに見積もらず、「年収1億円の人」という一見無縁な世界の人の思考や生活を常に意識して、そこに引き寄せられるように行動し、習慣を作っていくことが大切であるようです。

本書を読み、特に勉強になった項目を3つ抜粋してご紹介します。

1.年収1億円の人は、1万時間をクリアする
2.年収1億円の人は、アウトプットこそ最高のインプット
3.年収1億円の人のまわりには、「人財」がいる

以下、それぞれ見ていきます。

1.年収1億円の人は、1万時間をクリアする

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(第1章 成功思考編より)

年収300万円の人は、10時間継続する
年収1000万年の人は、1000時間継続する
年収1億円の人は、1万時間をクリアする

ビジネスで成功を収めようとするなら、何かしら努力をしなければいけません。

年収の低い人には、努力が足りていないケースが圧倒的に多いといいます。
新しいことを勉強しよう、ビジネス書を読み始めよう、と思っても10時間くらいしか続かない。

年収1000万円の人は、ひとつのことに対して1000時間くらいは頑張ります。
逆に言うと、1日3時間くらい毎日ビジネスに関する何らかの努力をしていれば、1年後には1000万円稼げるくらいの能力が手に入っているはずだと著者は言います。

「年収1億円の人」である著者が推奨するのは「1万時間の法則」です。
これは著者が公認会計士試験の勉強をしているときに知ったそうで、「どんなことでも1万時間やれば一流の結果が出る」というシンプルな法則です。
つまり、毎日8時間くらい何かを頑張っている人は、3年後くらいには大きな結果が出るということです。

ここで、非常に重要なポイントは、1万時間はインプットではなくアウトプットの時間で計算する、ということです。

インプットとは「読む」「聞く」です。
したがって、本を読んだ時間、学校の授業時間、会社で上司や先輩のアドバイスを聞いていた時間、などは含めません。
それらを1万時間に含めてよいなら、毎日定時まで働くだけで3年でクリアできてしまいます。

アウトプットとは、「話す」「書く」「行動する」です。
一流の営業マンになりたいなら、営業の本を読んだり優れた営業マンの話を聞くだけではダメです。
「話を聞いてノートにまとめた」「その内容を人に話しまくった」「実際に営業で試してみた」
―――こうした行動を1万時間続けることです。

また、「人間の脳がいかに忘れやすいのか」を表すものとして”忘却曲線”というものがあります。
忘却曲線によれば、聞いただけの情報は、
・20分後には42%忘れる
・1日後には74%忘れる
という研究結果が出ています。
聞くだけ、読むだけではいずれ忘れるので時間の無駄になってしまいます。
これを著者は、インプットはゼロプットと表現しています。

・YouTubeで勉強したならそれをブログに書く。
・プレゼンがうまくなりたいならボイストレーニングを受けてみる。
・人脈をつくりたいなら自分の足で会いに行く。

そういう行動を1万時間続ければ、必ず何らかの結果がついてくるそうです。

☆Point☆
1万時間のアウトプットをする


2.年収1億円の人は、アウトプットこそ最高のインプット

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(第2章 ビジネス編より)

年収300万円の人は、インプットで満足してしまう
年収1000万円の人は、インプットしたことをアウトプットする
年収1億円の人は、アウトプットこそ最高のインプット

先のテーマとも重複しますが、大切なことなのでインプットとアウトプットの根本的な考え方について改めてまとめます。

一番悪いのは、インプット、すなわち「読む」「聞く」だけで満足してしまうことです。
年収の低い人は、本を読めばそれだけで頭がよくなったり、営業の本を読むとそれだけで営業成績が上がったりすると考えがちです。
当然、そんなことはありません。

年収1000万年の人は、営業の本を読んだらその内容をしっかり実行しようと考えます。
インプットしたことを、そこで終わらせずにしっかりアウトプットしようという意識があります。
だから営業成績が上がり、出世して年収1000万円に到達しているわけです。

しかし、それだけではまだ弱い、と著者は言います。
先ほど「インプットはゼロプット」とありましたが、逆に「アウトプットは最高のインプット」でもあります。
人は読んだり聞いたりしたことはすぐに忘れますが、実際に行動したことはなかなか忘れないためです。

一般的にアウトプットの本では、IOFという考え方が紹介されます。
インプット(I)したら、それをしっかりアウトプット(O)する。
次にその結果をフィードバック(F)することで、足りない部分があればまたインプット、そしてアウトプット、というサイクルを作りどんどん精度を高めていこうという考え方です。

しかし、理想的なのはOIFです。
まずアウトプットをしてみて、そのあと、もしくはアウトプットと並行してインプットするほうが、行動も早くなるしインプットの効率も高まります。

ただ、何も知らない状態でいきなりアウトプットするのは難しいため、著者はiOIFという方法を推奨しています。
アウトプットの前にそのためのインプットをするわけですが、iが小文字になっています。
すなわち、ここではがっつりと時間をかけたインプットではなく、アウトプットのための最小限の量のインプット、言うならばプチ・インプットに留めるわけです。
プチ・インプットをし、その結果を見てインプット、フィードバックと続けていきます。

例えば、「起業しよう」と思い立っても何年も計画ばかりで、一向に実行しない人がいます。
こういうときイメージしている「起業」は、たいてい実際に起業したときのそれとは乖離しています。
始める前はすごく不安だったが、やってみると案外簡単だったなとか、楽しいな、と思ったります。

人間はやったことのないことにはビビッてしまうもの。
けれど、ずっとビビッていても仕方がありません。
何事もまずはやってみる、そうすれば道は開かれます。

☆Point☆
「iOIF」を意識して、まずはアウトプット


3.年収1億円の人のまわりには、「人財」がいる

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(第4章 人間関係編より)

年収300万円の人のまわりには、「人罪」がいる
年収1000万円の人のまわりには、「人材」がいる
年収1億円の人のまわりには、「人財」がいる

人間関係においては、
”一緒にいることでお互いに価値のある関係=シナジー人脈”
を作ることが重要です。
シナジー効果は誰と一緒にいるか、誰と組むかで大きく変わります。

良い人との出会いは、良いシナジーが生まれ、自分を良い方に導いてくれます。1+1が5にも10にもなるのです。
逆に自分に悪影響を及ぼす人と一緒にいると、1+1が0になったりマイナスになったりましす。

相性の問題もあります。
相手が良い人か悪い人かということではなく、自分にとってどんな影響を及ぼす人かというのが重要です。

よく、人には人材、人財、人罪の3種類がいると言われます。

人財というのはいわゆる普通の人です。
普通といってもやるべきことはしっかりやる。
仕事ならば与えられた業務はこなすし、友人なら一緒にいて楽しい。
そんな人です。

人財というのは、一緒にいてシナジー効果が見込める人物です。

年収の低い人のまわりには人罪がいることが多いです。
人罪というのは一緒にいると損になる人物のこと。
一番典型的な人罪は「時間泥棒」です。

著者は人生を成功させる上で最も大切なのは、能力でもお金でも頭の良さでもなく、時間だと思っているそうです。
そもそも時間があれば、能力を鍛えることもお金を増やすこともできるため、今どんな境遇にある人でも、時間さえあれば人生を良い方向に導くことができるのです。

よく「タイムイズマネー」という言葉を聞きます。
時間=お金、という意味ですが、著者にとってそれでは生ぬるく、「タイムイズライフ」、時間=命だと考えるべきだと言います。
時間を奪うことは、極論すれば命を奪うことなのです。

例えば飲み会。
毎日毎日仕事終わりに飲みに誘ってくるような友人は、人罪です。
もしずっと今の会社で安定したキャリアを積みたいと思っているなら、愚痴を言い合える良い友人になるかもしれません。
しかし、もし大きく成功したいと思っているならば、そのための時間を奪う相手に他なりません。
今すぐ避けるべき人間なのです。

☆Point☆
人財との出会いは、10倍の効果を生む


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以上、本書で紹介されている45の習慣のうち、3つのみを簡単にご紹介しました。
どれも大変勉強になる習慣で、これから意識していきたい内容でした。

本書を読み、より楽しくより自由な人生を歩むべく、今日からさっそく行動していきましょう!


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