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【書評】『知的複眼思考法』

 こんにちは!友為です。
今回は『知的複眼思考法』をご紹介いたします。


この本は様々な角度から考える思考法を具体的なステップを踏みながら解説しています。私がこの本を知ったきっかけは前もご紹介した、もとやまさんのオススメ本に挙がっていたことでした。

 思考法の類の本はこれまでたくさん読んできたのですが、この本の凄いところは、
・多角的に物事を考えるにはどのように考えたら良いのか、
・考えを広げていくにはどうすれば良いのか、
・人と違う考え方をするにはどうすれば良いのか、
などを各章で4つくらいのステップを踏んで具体的に示しているところです。

そんな中、私がこの本を読んで特に勉強になったところを1つ紹介します。それは、言葉や物事の関係性に注目し、考えるということです。その言葉を通じて、人がどのように関係しているのか、具体的なイメージを膨らませていくことが重要なのです。

どういうことなのか?

例えば、「食べる」という言葉を例に出します。この「食べる」を1つとっても、何を主語に注目するのかでも意味が全く異なるのです。

例えば、独身男性がご飯を食べているのか、家族ご飯を食べているのかで、言葉の意味合いが変わってくると思います。もしかしたら、独身男性は料理をするのが苦手でコンビニで買ってきたものを食べるといった、できるだけ節約して、空腹を満たすという意味を持つかもしれません。家族でご飯を食べる場合は、忙しい中でもコミュニケーションをしっかり取るといった意味を持つかもしれません。

このように「食べる」という言葉を1つとっても、主語を変えるだけで意味が異なります。同様に時代を変えてみたり、また、主語を人間ではなく、動物(猿、鳩、虎など)に変えるだけでも全く意味が異なるでしょう。

言葉との関係性を捉えることで、その文脈に応じた言葉から連想される具体的なイメージをすること。

これが、思考力を深める一歩かも知れないなと感じました。世間一般的に使われている言葉を思考停止した状態で捉えるのではなく、どういった関係でこの言葉は使われているのか?に注目して、今後も読書を楽しもうと思います。

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