変動金利の住宅ローンと『無知はコスト』
お金は稼ぐものじゃなくモテるもの
ともたけ@お金モテです。
ここ最近は、愛機LeicaQ2を
引っ張り出してきて
ベランダから黄昏時を
写真撮影するのが
プチ・マイブーム
になっています。
日の入り直後の時間帯は
マジックアワーとも呼ばれ
刻一刻と空の表情が移ろいます。
日によっては薄明の
グラデーションがとても綺麗で
呼吸をするのを忘れてしまうくらい
見とれてしまうほど。
ほんの20〜30分程度なのですが
眺めているだけで吸い込まれるように
満たし調う感覚があるんですね。
お金も一切かかりませんし
とっても癒やされますので
たまにはゆっくりとサンセットを
眺めてみてはいかがでしょう?
さて、最近の夕焼け空が
美しいのとは対象的に
日銀と日本円にはいよいよ
暗雲が垂れ込めはじめました。
今日はそのことを
音声マネーメルマガのなかで
詳しく解説するための
準備作業をしていました。
そこで、情報を集めながら
現状を分析していたのですが
結論から言うと、ここからの半年ほどは
日銀のYCC(イールドカーブコントロール)
の状況にアンテナを立てておくことを
強く強くオススメします。
特に10年物国債金利の動きは
日本円と日銀がどこまで
持ちこたえられるかどうか?
を判断する重要なモノサシですので
日々チェックしておいたほうが無難です。
世界で日本だけが採用する
YCC(イールドカーブコントロール)
という名前の金融政策が
今後の日本円の命運を握ります。
米国の金利は上昇し続けていますので
日米の金利差が拡大したままの場合は
円安トレンドが続く公算大です。
現在の日銀は長期金利の許容幅を
上限1.0%に設定していますが
もし長期金利が上限に達すれば
その頃には銀行も生損保も
公社債運用の評価損でかなり
大変なことになっていることでしょう。
実際、公的資金(つまり税金)を
投入された地銀も出始めていますので。
日米の金利上昇が続けば、今年3月に起きた
米シリコンバレー銀行破綻と同じようなことが
日本でも起きる可能性が十分あります。
この状況をよく理解して
・日本円は極力持たない
・日本には極力お金を置いておかない
・法定通貨以外のアセットを
ポートフォリオに組み込んでおく
という準備作業を既に終えている方は
何も心配することはありません。
一方で、未だに
YCCってなに??
日銀と日本円が危ないってどういうこと???
となってしまう場合は
かなり危険な状況ですので
早めに行動されてくださいね。
これからは、金融経済に疎い
マネーリテラシーのない人たちを中心に
残念ながら生活が困窮するケースが
より一層増えることになりそうです。
特にこの30年間では
考える必要すらなかった金利が
連日のように上昇していますので
住宅ローンが払えなくなる人
が増えることは避けられないでしょう。
最近のデータを見る限り
住宅ローンを組む人の大半が
変動金利で借りていますからね。
日本の10年物国債金利は
既に0.76%をつけています。
これが極めて重大なことだと分かるなら
マネーリテラシー合格です。
現在、長期金利が上昇していますが
住宅ローンでいえば今のところ
固定金利型にしか影響がありません。
ですが、長期金利が日銀が
最終防衛ラインとしている
上限の1.0%に到達する頃には
短期金利は今よりも
上がることになります。
そうすれば、住宅ローンを
変動金利で借りている人たちの
毎月の支払額が増えますので
徐々に生活が苦しく
なっていくことになります。
日本の約8割はお勤めの方で
その収入源のお給料は
短期金利があがったとしても
すぐには増えませんからね。
そうして、最終的には
金利上昇に伴う支払額増に対応できず
泣く泣くマイホームを
売却せざるを得ない状況に
追い込まれる人たちが大量に
出てくることになります。
現状を客観的にみるかぎり
これから金利が上昇することはあっても
これ以上下落することは
考えにくい状況ですので
万一、まだ変動金利で
住宅ローンを組んでいる場合には
タイミングをみて早めに
固定に借り換えられることを
老婆心ながらオススメします。
これからやってくる金利上昇は
不動産価格と株式市場に
悪影響を及ぼします。
1980年代の不動産バブル崩壊のときも
金利上昇(当時は公定歩合と呼ばれていました)
が引き金だったように
株式市場とともにクラッシュ(崩壊)する
リスクもみえはじめてきました。
平時であれば私たち庶民とって
日銀の金融政策なんてまったく無縁で
無関心でもいいのですが
2013年以降の日本は
異次元金融緩和
という名の金融経済的な異常時に
突入してしまいましたので
そうも言っていられません。
金融経済について無知なままで居続けると
ある日突然、生活が詰むリスクが
転がっているのが今なのです。
そして2020年からのコロナの影響で
日銀と日本円はある意味でトドメを
刺されてしまっています。
私がまだJRに在職中の
2015年から繰り返し
お金モテstyle金融経済セミナーシリーズ
のなかでお伝えしてきたとおり
今の日銀と日本円はあの
”タイタニック号”そのもの
だと言えます。
2013年頃から
日本というタイタニック号は
氷山の海域に向けて舵を切りました。
2016年頃からついに
氷山の海域を航行しはじめました。
2020年には遠くに
大きな氷山が見えはじめてきました。
そうして今年2023年には
見えていた氷山にかなり接近してしまい
今から大きく舵を切っても避けられない
ところまで来てしまったのです。
今はまだギリギリ大丈夫だとは思いますが
いずれ時間の問題で何かしらの衝撃が
日本国内で走ることになりそうです。
そういう意味でも今年後半は
日銀のYCCの状況と長期金利の動向には
十分注意しておいたほうが無難です。
衝撃が走る前に知識と情報を入れて
少しでもマネーリテラシーを高め
後悔しないようにしっかり
準備しておきたいものですね。
お金の世界はいつの時代も
知らないままでいる人が
一方的に損をし続ける
無知はコスト
な世界なのですから。
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