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たまに古い映画を見たくなる。

1955年公開の「俺たちは天使じゃない」のあらすじはいたってシンプル、シンプルすぎるぐらいだ。雑貨店に強盗に入った3人の脱獄囚が、お店の夫婦や一人娘の事情を知り、いろいろと手助けするコメディタッチ。ブロードウェイの舞台作の映画版らしい場面転換と役者の芝居。
ネットで探して、久しぶりにレンタルDVD店で借りてきて見たのは、最近読んだ「もしも俺たちが天使なら」(伊岡瞬著/幻冬舎)がこの古いアメリカ映画へのオマージュでもあると知ったことと、あの「カサブランカ」のハンフリー・ボガードがコメディの主演、脱獄囚を演じているなら見てみたいと思ったから。

僕が、2本立て300円ぐらいの映画館で見るリバイバル洋画に嵌っていた中学生の頃、映画ファンは今よりもっとシンプルに映画を楽しんでいた。テーマ音楽がいいとか、話題の名ゼリフが見たいとかもそう。

「カサブランカ」と言ったら2枚目男優ハンフリー・ボガードと、当時一番好きな女優に挙げていたイングリッド・バーグマンの超メジャー恋愛映画。音楽は「時の過ゆくままに/As Time Goes By」で、名ゼリフと言ったら、これは今の若い世代の人も聞いたことあるだろう「君の瞳に乾杯/Here's looking at you, kid.」。

無題

それぐらい正統派色男で通っていたボガードがコメディを演じているというのだから見たくなった。

改めて、たまに古い映画を見るのはいいなと思った。
のちの創作、クリエイティブに影響している原作に触れるのは面白い。

#読書   #旅行   #ワイン   #世界史 #エッセイ #映画 #カサブランカ #伊岡瞬       

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