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「ネブラスカ」
老いた父ウディは、賞金100万ドルが当たったという遠方からの通知に「歩いてでも金を受け取りに行く」と言う。その怪しい通知を本当に信じているのか、それとも認知症なのか。息子デイビットは、言うことを聞かない父に困惑する母親と兄を置いて、父を助手席に乗せて自宅のあるモンタナから、賞金を受け取れるというネブラスカの街へ向かう。
父と息子の約1500キロの旅。立ち寄ったウディの故郷で知らなかった父の一面に触れる。ウディが大金を手にすると聞いて近づいてくる古い友人や親せきたち。
誰も自分が生まれる前の親の姿を知らない。
子供にはあえて話さなかったこと、飲み込んできた言葉がある。ほとんど言葉を発さない父からディビットはそれを知る。
男2人のワイナリーを巡る旅の、これも大好きな映画「サイドウエイ」のアレクサンダー・ペイン監督の作品。全編モノクロ。アメリカらしいドライブシーンと雄大な光景が印象深い。
じんわり来る、しばらくしてまた見たくなるロードムービーだ。
(2013年・アメリカ)