「Straight From the Heart」
今朝も蒸し暑かった。
でも今日は走っておこうと思った。
今の僕に必要だから。
いつもの公園周回コース。
空を見上げて走っていたら、入道雲の切れ間から太陽が覗いた。
強い光が射しこんだ刹那、雨が舞い、光との反射が幻想の世界を生んだ。
自分でも驚くぐらいに感情が高まり、
汗と交じった熱い液体が目尻から流れた。
ランニングペースを取り戻して、
せめてこの時間はあの人とのことだけを考えることにした。
音楽アプリでブライアン・アダムスの古いアルバムをスタートさせた。
ブライアンのハスキーな声。
男が男のことを考えるときのBGMにはぴったりだと思った。
Straight From the Heart。
たまらないな。