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「Love Letter」
「戻れるならいつの時代がいい?」という話になると迷わず「中学時代」と答えてきた。大人になってからずっとそう思ってきて50代半ばを過ぎた今もそう思う。
たぶん自分を子供とは思っていなくて、だからといって大人とも思っていない。毎日がすごく濃くて、今が将来に繋がるイメージなんて無くて。
映画「LOVE LETTR」は、もう公開から25年が経つ。
中山美穂の美しさはともかく、10代だった柏原崇と酒井美紀が演じる中学生時代のシーンが素敵だ。
今はラブレターを書く人は少ないだろう。
とくに目立つ存在ではなかった僕でも中学の頃に1、2度書いた記憶があるし、やはり少ないけど受け取った記憶もないではない。
受け取った手紙がまさか実家の奥底にしまってあるわけもないのだが、送ったものを大切に取ってくれている可能性は、ゼロではないのかな。
ひそかに思いを寄せていたのに、必要なこと以外話すこともないままだった女子(じょし)がいた。
確か大学生の頃に同級生を通じて、実は中学生当時はその子が僕のことを好いていたのだと知った、ということがあった。
あの頃の、好きという気持ちは、高校生とかでは身に付いてしまう「思惑」のようなものがない。好きでどうしたいってことでは無く、ただ焦がれた。
中学校の正門傍の大きな木の下に、男子の仲のいい連中とタイムカプセルを埋めた。
「10年後のこの日この時間にな」なんて言って再会せず、大人になってそこを通ったらアスファルトになっていた。
今はもう何を入れたのかまったく思い出せない。
(1995年/岩井俊二監督)
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