白昼夢 江戸川乱歩
30分で読める古典文学の紹介です。
~あらすじ~
道が白く見えるほど、日が照っている夏の日。主人公は通りを当てもなく歩いていた。少し歩くと奥に人だかりが見える。
その群衆の間から覗くと、一人の男が話している。どうやら、その話を聞くために集まっているようだ。男は、妻についての話を面白おかしく語っている。
浮気をした妻を愛ゆえに殺し、蝋人形にしたと自慢げに話す。そして、それを店にぶら下げているとも。ますます笑いは大きくなった。警察官でさえ、笑い声を上げている。
倫理観を注意をするのも気だるくなった主人公は、また道を歩き始めた。
🟡好きなところ
映画クレヨンしんちゃんカスカベボーイズっぽいなあ、って勝手に感じてました。雰囲気が似てるなあって。埃っぽいというか、日差しがあたってカラッとしているところとか。
暑さにフラフラになりながら、おぼろげに認識する景色、音が現実なのか、自分が作り出した想像の産物なのか。そういう境界線が引きにくい世界観が後を引きます。