【ネタバレなしでGQuuuuuuxを語る】完全に狙い撃ちされた、挑戦状だった
今日は、映画の感想です。しかも、わたしにしては珍しく公開初月に行く動きの早さ。
やはり、それには「ガンダムだけは最前線にいたい」というガノタ(ガンダムヲタクの通称)の意地みたいのがあるのだと思います。と言っても、「水星の魔女」は完結してからアマプラで一気見するようなスロースターター勢ではありますが。
そんな本作品ですが、他の方のレビューでもある通り、ネタバレなしで語ることが非常に難しくなっています。とは言え、この素晴らしさを伝えたい。ですが、基本的にネタバレを回避してきたわたしとしては信条は守りたい。
なるほど、これは完全にわたしに対しての挑戦状ですね(違う)。今回は、ガノタとして、ライターとして真正面から挑んでいきたいと思います。
そして、最初にお伝えしたいのは、1st好き、もしくは1st履修済みの方ならば、ネタバレされる前とか後とか関係なく、見に行ったほうがいいです!!マジで!早く!!
すみません、パッションのみでゴリ押ししようとしていました。
今回も、「リ・キュレーター」として独自の視点で、「架け橋」になれればと思います!
「間に合った…」それがわたしの本音でした
わたしは、どちらかというとスロースターターというか、あまりトレンドの最先端を追いかけるのは得意ではありません。ことアニメに関しては「アーリーアダプター」でも「アーリーマジョリティ」でもなく、世間の評価が固まった後にようやく手を出すカンジです。
ですが、本当に好きな作品はやはり映画館で見たい。これは常々思っていることです。いきなり、ガンダムの話になって恐縮ですが、「逆襲のシャア」や「F91」を劇場で見た方たちの感動が羨ましかった。
そんななか、初めてちゃんと劇場で見た新訳Zの3部作は、リアルタイムで見れたことそのものに感動を覚えました。
*2005年(平成17年)から2006年(平成18年)にかけて全国公開された、劇場用映画三部作『機動戦士Ζガンダム A New Translation』。
わたしは、1983年生まれなので、小学生の頃に見ていたガンダムはGガンダムであり、Wやエヴァのときに中学生というルートを通っているのですが、シリーズの原点である宇宙世紀ものについては、大学生のときにガッツリ履修しました。*2on2ゲーム「連邦対ジオン」が流行っていたのもこの頃。
思えば、小学生の頃にSDガンダムやゲーム「ザ・グレイトバトル」シリーズで見ていた目や表情がある”キャラクター”が、MS(モビルスーツ)として、しっかりと”歴史”を持った瞬間でした。世界史や日本史よりも宇宙世紀の年表を覚えるという、イタいガノタ誕生の瞬間です。
間に合わなかったほうのガンダム映画
一方、わたしが「間に合わなかった」のは「ハサウェイ(映画『閃光のハサウェイ』」でした。2021年6月に公開開始された頃、わたしは適応障害で休職し、復職したての頃で自分のことで精一杯でした。結局、この作品もアマプラで見ることになります。
そして、今回は間に合いました。本当に見に行けてよかったです!
何が狙い撃ちされたのか?
今回の作品。まず、主題歌が米津さんです。もう既にウズウズしています。そして、カラー×バンダイの夢のコラボ。これは、公式そのものも同様のメッセージで打ち出しています。「シン」シリーズ、1つ1つ大好きすぎます。
*スタジオカラーは、エヴァの庵野秀明が代表を務める製作会社。
さらに、挿入歌「もうどうなってもいいや」はホロライブの「すいちゃん」こと、星街すいせいさん。もうこの時点で完全狙い撃ちされています。*米津さんは「ハチ」さん名義のときから大好きで、ホロは割と箱レベルで動画見ています。
今、映画館にガンダム映画を見に行くのはどんな層か
今回のマーケティング担当の方、本当に尊敬します。このタイミングでガンダムを映画館で見に行く人がどんな層か、完全に把握していると言っても過言ではありません。
入場者特典は、トップ画像にあるにデザインワークスです(入場者プレゼント 第2弾)。入場者特典でここまで豪華なものは見たことがありません。
しかもです、どちらかと言えば、このタイミングで見に行く方は基本ガンダム超大好きという方が多いわけであって、わたしのように前提知識がガッツリ入っている方も決して少なくありません。そこに対して、「シン・機動戦士ガンダム」とでも言うような展開が繰り広げられます。
ヱヴァンゲリヲン新劇場版の「序」や「破」(1作目と2作目)を見ているような気分になりました。
そして、「ガンダムっぽくない」メインキャラたち。このキャラクターの世界観がどう融合するのか非常に気になっていましたが、まさかの同じ時代に着地していきました。
ネタバレが前提の時代
もう一つ、さすがだと思ったのは、時代に合った展開をしているということ。首を長くして待たなくてもAmazonPrimeやNetfrixなどで見ることができる時代。さらに、内容に関しても、SNSでは色々な考え方の方がいるわけで、拡散するなというほうが無理がある構造ではないでしょうか。
そんななか、ネタバレされても問題ない展開であり、愛がある人ほどネタバレは避けようとする。しかし、本編を語る上でネタバレしないと語りようがないという構成もまた一つ。このジレンマのなかで映画を観たものは葛藤します。
そして、その上で凄いのは、もし、1年戦争(1stガンダムの時代)に出てきた人物を隈なく言えるようであれば、絶対に劇場に見に行ったほうがいいです!
ただ、では、ガンダムを知らないと楽しめないかというと、もちろんそうではなく、同じ世界観の中で、今作の設定をしっかり活かした主人公たちの話が展開されています。
しかも、81分という上映時間もさすがです!ルックバックのときも思いましたが、長すぎないほうが今の時代見やすいです!2時間だとそれだけ時間を調整する必要がありますし、アマプラ等でもちょっと重いなと感じてしまいます。
かと言って、内容が薄いとそれはそれで叩かれるなかで、ちょうどいい塩梅だったとわたしは思いました。
ちなみに、今回の映画はTV放送に先駆けて、一部話数を劇場上映用に再構築したという従来の流れだと逆パターンが多いのですが、そういった意味でも斬新な建付けとなっています!
本当に今回の企画やマーケ展開はただただ脱帽するばかりですが、当然内容も面白いですし、この後どうなっていくかがとても気になります!
とにかく、「お見事」としか言いようがない要素が多いので、改めてオススメの作品でした!!