ベンガルトラと
1年前の今日、私は本屋さんで「20代で得た知見」を手に取り、ベッドの上でページを捲っていました。
1年半前の今日、私は20歳の私へという文を綴りました。
本当にどうしようもなく見る目がない私は、ちょうど1年前失恋をしていました。それに加えて、20歳の間に2回も失恋をしました。
好きだったあの人は、告白してくれた日のインスタの投稿を残したままだし、別れてから一度も私のストーリーを見ていない。
嫌いになるほどあの人のことを知ることができなかったから、上っ面の好きを抱いたままでいる。
あの人の影響で変えたたばこの銘柄
あの人の演奏で知ったandymori
あの人と乗った世田谷線
21歳になった私はどうしようもなく、半年前のあの人とで構成されている。
雨が似合う君のこと20歳の私は好きだったよ
21歳になった今日は、雨が降っています。
この1年間、どうしようもなく全てがダメになってしまう日や寝るのが惜しくなるほど楽しかった日ばかりだった。安いウイスキーで丸一日無駄にしてみたり、大学をサボって思いつきで1番遠い駅の新幹線の切符を買って旅に出てみたりもした。その全てをひっくるめて本当に楽しかったと思う。楽しかった思い出として心の宝箱にしまっておこうと思う。
1年前の今日、「とびっきりの幸せが似合う女性になります」って投稿したけれど、きっとそんな女性にはまだなれてなくて(だってその証拠に、たった2ヶ月の恋を半年以上も引きずっているんだから)
でも確かに、20歳の私に、とびっきりの幸せを感じる瞬間は何度もあった。
毎日がキラキラ輝いて見えた日々が。
これからも、とびっきりの幸せが似合う女性を目指すけど、まずは小さな幸せを一つずつ拾い集めていきたい。
ただ綺麗な空が見たいだけなんだ