【viva不登校】第4話 「腹痛」の先にあったもの
「担任」という絶対的存在
「腹痛」の理由、その1つは、教室の「雰囲気」、それを作り出している「担任」の先生にあった。ここでは、「X先生」としよう。年の頃30から35歳の女性、5年生となり新たに担任として着任した先生だ。
後になって色々と調べてみると、その「X先生」が作り出す教室の「雰囲気」、一言で言えば、
「男塾」
スパルタだ。スパルタなのだ。ただ、塾長 江田島平八と違う点、それは「義」がない。全くない。もう全然ない。言い方を変えれば、「理不尽」なのだ。恐ろしい程に。狂おしいほどに。この「理不尽」を再定義してみると、
1.理由がない
2.理由はあるが、繋がらない
この2択のどちらかによって生み出されている状態といえよう。では、「X先生」の場合、どちらかと言うと、圧倒的に大差で1だ。
「理由なく叱られる」
「理由が分からぬまま(先生の)機嫌が悪い」
「理由なく指導する」
結果、教室は、生徒たちは、疑心暗鬼になり、縮こまり、気持ちを発散することはなくなる。お恥ずかしい話、こういった状況を把握することになったのは、息子がランドセルを置いた9月のことであった。
「自責」の念
「もう少し早く」気づいていれば、その時、去来した想い。その頃には、息子の心は随分と疲れていた。よく4月からここまで頑張ったと、父親として誇りに思う。そしていったん、学校から距離を置くと選択した彼の勇気を褒めてあげたいと思う。ドラえもんは居ない。過去にも未来にも行くことはできない。「大切なことは今、この瞬間からだ」、そう誓う9月であった。
思い返せば、その「X先生」に「パパ、イケメンですね」と言われて、有頂天になっていた自分を恥じる。
viva不登校。
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ここまでお読みくださりありがとうございます。基本的に「褒められ」「乗せられ」「おだてられ」ぐんぐん伸びる私です。皆さんのリアクションに勇気百倍です。重ねてありがとうございます。