【viva不登校】第2話 「不登校」、その日は突然に
「誰にでも」起こりうる
夏休み明け、その日は突然にやってきた。普段通りの朝、息子が学校の身支度をしていると、「お腹が痛い」と言い出した。トイレに篭る。なかなか出てこない。肝心のうん〇は既に出ているようである。声をかけても無反応、その日は単なる体調不良だと思い学校は休ませる。今、振り返ると、それ(不登校)は突然にやってきた。小田和正先生の「ラブ・ストーリーは突然に」、名曲である。ジャケットの中の小田和正先生の反り返り、正に今の私の心境を的確に描写している。
「マジかー!」
やはり小田和正先生は天才だ。それはさておき、この「お腹が痛い」モード、「不登校」界隈ではデフォルトである。もし愛するご子息から、朝の登校前に「お腹が痛い」というオファーがあったならば、それは、ラブ・ストーリーが始まる時かもしれない。
「負」のスパイラル
朝の鬼忙しい時間、どの家庭も戦争である。そんな折、子供からの「お腹が痛い」。
正直に言おう。
イラつく。
心の中では、鬼と化す。特に、朝の登校前、というところが肝である。そして、学校が休みと決まると、「さっきまでは何だったの?」とケロッと子供は元気になる。ここ、試験にでます。
正直に言おう。
まじイラつく。
その日からというもの、朝の身支度→トイレ→家出る時間過ぎる→休み決定→元気になる、が繰り返される。まあまあ地獄す。朝からウンザリす。
私なんか、古臭い価値観が残っているので、
「学校には這ってでもいけー!」
と怒鳴ることもあった。はい、ごめんなさい。その後、子供がしょげる姿を見て、
自己嫌悪。
正に、負のスパイラル、それはそれは、朝から香ばしい空気が家に立ち込める。
そう、これは、修行。
あえて言おう。これも親子がより高い次元の関係を作り上げるためのプロセスなのだ。今同じ想いを持つ親御さん、共に行こう。我々はスーパーマンではないのだから。変化する日が訪れることを信じて。
我が息子、このサイクルはかなり少なくなったが、今はうん○ではなく、げ○を声高に叫ぶようになった。今日も息子は平常運転だ。
viva「不登校」。