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【膝】膝蓋骨高位 patella height について


こんにちわ!
今回は膝蓋骨高位(patella height)について書いていきます!

外来整形では問診と画像からおおまかに病態予測を行いつつも、画像で機能障害の予測も行っていきます。

今回の膝蓋骨高位についても初診の治療や既存の患者さんで今一度評価を見直す時などにポイントになる評価だと思いますので、この記事を参考にしていただけたらと思います。


●膝蓋骨高位とは


文字通り膝蓋骨の高さについてです。レントゲンで膝蓋骨の高さを確認することによって疾患や機能障害をある程度予測することができます。

●膝蓋骨高位の評価

・Insall-Salvati法

です。

これは膝蓋骨上極と下極間の距離(LP)と膝蓋骨下極と脛骨粗面上縁間の距離(LT)の比で判定する方法です。


園部俊晴の臨床-膝関節-より引用

膝蓋骨の高さは

Patella height=LT/LP

で評価することができます。

正常:0.8〜1.2
高位:1.2以上
低位:0.80以下


●膝蓋骨高位の原因・関連疾患

・オスグッド・シュラッター病
・大腿四頭筋筋緊張亢進・短縮
・膝蓋腱断裂
                   など

色々と原因はありますが、特に外来整形でよく見ることとしては大腿四頭筋は膝蓋骨につながっているため、筋緊張が高かったり短縮していると膝蓋骨は上方に持ち上げられてしまい、膝蓋骨高位を呈してしまいます。


●膝蓋骨低位の原因

・膝蓋下脂肪体・膝蓋腱の癒着
・軟骨無形成症

膝蓋下脂肪体が炎症を起こしたりして線維化・癒着を起こすと膝蓋骨は低位を示してしまいます。

特に膝蓋骨低位は膝関節と膝蓋骨の正常な動きから考えて、膝関節伸展制限と関連する部分があります。


●まとめ

今回は膝蓋骨高位について書かさせていただきました。

レントゲンではなく、徒手的に膝蓋骨上極と下極間の距離と膝蓋骨下極と脛骨粗面上縁間の距離を測ってやることもできますが出来る限り正確に評価するのであればレントゲンで確認するべきです。

また、膝蓋骨高位・低位は上記にあげた原因・機能障害によって膝関節の可動域にも関わってくるので必要に応じて確認していきましょう。


ではでは。



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