思うこと
若い頃から生理痛が酷い。
酷いなんてものではなくて困難なのだと自覚した。
だからピルで止める決意をした。
生理期間だけではなくその前7日間はとにかく不調が出る。
メンタル不調、免疫低下、あらゆる痛み、卒倒しそうになる…生易しいもんじゃない。
精神科で抗うつ薬も処方して貰ってるが、鬱になる原因なんて、もう身体の痛み以外残ってない。
動けなくなるから人と約束もできない。
子どもを産む前後は生理が止まって楽だった。
身重と言うはずの時期なのに、こんなに身体とは快適で軽いものだったかと心底楽しかった。
でも産み続けられないと生理は身体へダメージを与え続ける。
毎月、内臓をスプーンでごしごし削り取ってる感じだ。
漫画の亜人とか東京喰種で主人公が死なない程度に拷問し続けられるシーンがあるけど、あれを思い出す。
もしくはプライベート・ライアンの冒頭部で、ノルマンディーに突撃していく時に腹を撃たれて、ママァー!!と叫んで死ねずにのたうち回る兵士。
終われない痛みは人から生きる希望を奪っていく。
私はものすごく我慢強い方だと思うけど、これに我慢してるのは流石におかしいと思うようになってきた。
夢に向かってもっと努力したい。
まだまだ学びたい、動きたい。
やりたいことが沢山ある。
好奇心とチャレンジ精神は失っていない。
協力してくれる家族や理解して応援してくれる友人たちもいる。
人にも環境にもとても恵まれている。
それなのに、なんで自分の身体は自分に協力してくれないのだろう?
なんか蔑ろにしただろうか?と考え、あれこれケアしてみたが、もうできることがない。
子も授かったし、女性として生きる素晴らしさも堪能した。
この痛みは必要かと言われると、もう必要ではない。
感謝してお別れだ。
ピルで不調が止まるかは分からないけど、自然に終わるまで我慢なんて無理だ。
緩和ケアの患者さんが痛みを和らげる治療をするのがよく分かる。
身体は祖先から頂いた大切なもので
私に幸せになってほしいと願ってくれたはずだから
我慢ばかりさせないようにしよう。
身体を嫌いにならないようにするのが正解だ。
寿命が長くなって、子を産む回数が減ってしまって、女の身体は時代についてこれていない気がする。
進化の速度があまりにもアンバランスだなぁと思う。
もっとたくさん産めれば、生涯で受ける体のダメージは少なくて済んで、あるいは楽だったのかもしれないけど。
病気でもなく、スポーツ選手でもないのに、ピルまで飲まなくてもと思ってたけど、パフォーマンスが落ちるから飲んでるんだよね。
痛みは個人的なものだからそれで良いんだ。
上手くない生き方でも出来る手立てがあるのは有難い。
だからやってみるまで。