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物欲との向き合い方、私の場合

利己的であることと同じくらい、物欲を持つこととか、それを満たすことは、何となく良くないこととされている気がするのだけど、世の人の周りはどうなのだろう。

私は、ご多聞に漏れずそんな気に絡めとられて、高価なものとかに対して否定的なスタンスを取ることが多かった。

でも、最近、独立を目指すようになって、物欲を満たすことに対する向き合い方が変わってきた。

良いものを求めて何が悪い、と。
むしろ、自分のモチベーションを維持するために必要じゃないか、と。

近々、ランドクルーザーの250という新しいモデルが発売される予定で、今、それが欲しい。

あと、バルミューダのコーヒーメーカーも。
あと、行きたいホテルもある。空旅も沢山したい。(物以外も含むがご愛嬌)

挙げればキリがない気がするけど、どれも自分の生活や行為が豊かになるイメージが持てるもので、それらを使うシーンを想像すると自分の内側に充実感が漂う。

その充実感は、独立後の自分の世界観に含まれるものでもあるし、それがあることでより自分の力が発揮できる気にさせる。

だから、いっそう物欲も高まるのかもしれない。

そして、今日、その物欲に助けられた。

最近、閑散期に入り会社の仕事のリズムが崩れたせいか、以前にも増して仕事が楽しめなくなり、疲労感も感じやすくなっていた。

朝起きるのも億劫になり、新入社員以来の布団引きこもり感すらある。満員電車に揺られる時間も苦痛で、1時間も電車に乗っていると、着く頃には肉体的にも疲れている。

今日は、昨日より一本電車を遅らせて、乗車した。始めはあったスペースも徐々に無くなり、いつも通りの満員に。

「ヤダなー、ヤダなー」と思いながら、自分のモチベーションの低下に意識が向く。読んでいる本に集中出来なくなり、いつもなら気合を入れ直して読み続けるところ、しおりを挟んで静かに閉じる。

ゆっくり、静かに、細い息を口から吹き出して、「さて、どうしたものだろう」と考える。

このモチベーションの低下は、今日だけではない。昨日は、コメダ珈琲で30分気持ちを整理してから出社した。その前は、昼休みにスマホのYouTubeで森の音を流して癒しの時間を作っていた。

これは、いかん状況だ。
自分にとって良くない=周りの人にとっても良くない。

自分の中に改善のためのリソースを探しに行って、ある感覚を思い出す。

「ビーストモード(仮称)」

最近使っている自分のモード。もう一つのホースモードとの使い分けが良い感じで、使っている。(この説明は、また今度)

「よし、ビーストモードにしてみよう」

本を再び開き、獲物を狙う肉食獣のように文字を追う。自然と眼が先ほどより見開かれ、ページに向かって前のめりなる。眼球の上下運動も早くなる。

「お、これはいいのか?!」

と思い数ページ、そのまま読み進めてみる。

……、うん、少しずつ、わずがずつだけど疲れてきたな。
そう、ビーストモードは、長続きしないのが欠点だった。その時は良いけど、その後に影響を残す。

これではない。
早々に間違いに気づく。

はてさて、と、また自分の内側のリソースを探しに行くと、物欲の存在を忘れていたことに気がついた。

物欲の必要性は、以前コーチングを受けた時に気づいたもの。それまで私は物欲を悪きものとして押し込んで、表現せずにいた。それによって、自己表現が歪んで、一人で空回る状態になっていた。

だから、物欲を含んだ欲をすべて書き出して、自分の欲を整理してみた。その中で特に惹かれる物をピックアップして、それらと意識の上で繋がりやすくなるようにネットで写真を拾い、コラージュしてある。その中にランクルやコーヒーメーカーがある状態。

そして、それを作ってみて分かったのは、コラージュされている物をイメージして、「それを得るために今これをやるんだ」と思うようにすると、気持ちがふっと上向くということ。

自分の中のエネルギーの向けどころが明確になって、散漫になっていたものに流れができて、まとまって向かっていく感じ。

物欲ではない自己実現的な欲はもちろんあるし、それなりに明確なつもりではあるけど、それでも定性・抽象になってしまう。

私の場合、定性・抽象な欲は散漫化しやすいようで、意識して目指し続けることが難しい。ともすると、「いつかそうなったらいいな」みたいな緩い願いになることもある。

それに比べて、物欲は定形・具体なものになるし、現実的に手が届くイメージも湧きやすいので、意識を向ける先として扱いやすい。

それを思い出して、満員電車の中で物欲と繋がってみた。やはり気分は上向いて、体の内側に動きが出てくる。身体も少し軽く感じる。

ほうほう。やはり良いじゃないか。

本を再度開いてみると、自然な感じで読み進む。

ちょっと、ホッとした。
このままで過ごすのかと思っていた中に、少しだけ光明がさした感じ。根本的には変わらないけど、しばしの間は何とかなりそうな気がする。

気がつくと降車駅のアナウンスが聞こえた。

ちなみに、読んでる本は難しくて、半分しか理解出来なかった 笑

最後までお読みいただき、ありがとうございました。
よき時間をお過ごしください
ゆう

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