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62.お姉ちゃん風を吹かせて

小学5年生になると、弟がピカピカの1年生になりました。

学年には2クラスあるので、半分が入れ替わり、新しいクラスと先生でスタートです。

3、4年生の時の担任のさちこ先生は、弟の担任になりました。弟がもらってくる毎日の学級通信が、活発なクラス生活が伝わってきました。すごく想像できて心の中では羨ましかった。

弟は自慢してないのに、「私の3、4年間の時はもっとすごかった」とか「学校はそういうもの」と、お姉さん風をビュービュー吹かせて聞かせていました。

弟は毎日、帰りは校庭で友達と遊んだりして、5年生の私を待っていました。今日こそいないと思っても「ジャジャーン」と言って物陰から出てきます。

あとで思うとお姉ちゃんを慕ってかわいかったなと思うのですが、当時は「やめて。待たないでくれる?」と怒ったりしました。お姉ちゃん風を相当強目に吹かせてしまう5年生でした。

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