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だれかのあの日〜人を傷つけない必殺法〜

一言多いんだよね、そういつも言われる。自分でも自覚している。わたしは、ひとこと、多い。一言うと十返ってくる、とも。それも十分理解している。

ここ5〜6年の間は、転職があったり、結婚を経験したりで滅多に癇癪を起こすこともなくなっていった。それでもだ。未だにカチンとくるとどうにも抑えられないことがあって。そんな時は、リアルタイムにめちゃくちゃ後悔しながら、嫌な言葉を発している、なんて訳の分からない事態に陥っている。

本を読んだり、ラジオを聴いたり、こんな風に物事を伝えることが好きでたまらないくせに、言葉を大事にしない、やな奴なのだ。

自律神経を整える? 納豆食べる? 会社では一日口を開かない?  極端で現実味のない方法ばかりが浮かび、当然実行もしていない。

そんなときに良い方法が頭に浮かんだ。「もし、誰かの、あの日だったら?」。誰かさんの無神経な言葉で、気持ちが傷つけられていることってよくある。相手には悪意がないかもしれないってこともわかっている。でもその言葉でショックを受けたり、自信を無くしていることも事実。同時に自分も誰かの希望の翼を知らず知らずの内にバッキバキに折って遠くに投げている可能性だってあるのだ。

だから思うことにした。今日という日が相手にとっての大切な、かけがえのない日だったとしたら。

心ない言葉で傷つけたくない。明るい言葉で勇気づけたい。そう思ったら自分の中の鬼がにんまりと笑う。

今日で東日本大地震から10年。生かされていることに感謝すれば、こんな攻略法なんて考える必要もない。「自分はまだまだ。生かしてくれて、本当に、ありがとうございます」。



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