N中等部の説明会に行ってきた
キャリア共育デザイナーの赤井友美です。
2022年秋、N中等部のオープンキャンパスに行ってきました。備忘録的にメモを残しておきます。
N中等部とは?
まず、N中等部は学校教育法第一条に定める中学校ではないので、学区の中学校や在籍してる私立校に籍は置いたままでN中等部へ通う、というスタイルになります。(在籍校への報告書類などはN中作ってくれますが、教科書を受け取ったり、学年の切れ目で学校に挨拶にいったり、卒業時に卒業証書を取りに行くなどが必要)ネットコースでは763名、通学コースでは460名の生徒が全国に在籍してます。(2022年4月1日時点)
N高やS高は広域通信制高校として認められているし、全国に生徒が23,013名(2022年9月30日時点)いるので、N中等部とN高・S高は人数規模がだいぶ違うというのは前提情報として把握しておいてもよいかもしれません。
オープンキャンパスの内容
参加してる子どもは男子8割。見た限り、小学生:中学生が1:4。
子どもだけで参加してるという子はいなくて、保護者が1-2名必ず後ろで参加してました。
内容は、1時間はマインドフルネス、Project Based Learningの体験。1時間は、在籍生のプレゼンテーション(2名)、学校説明。トータル2時間ですした。
コースは、ネットコースか通学コースか選択可能。
通学頻度は、週5、週3、週1と選択可能。
1日のスケジュールを確認するとネットコースは、昼クラス(始まりの会13:30開始、夕方クラス(始まりの会17:00開始)があるので、夕方クラスは完全に塾的な利用を想定しているのねーということもわかりました。
説明会に出た私個人の印象
学校というより塾っぽいイメージかも
説明会参加者も男子多め、プレゼンテーションも男子2人だったので、「もしや男子ばかり?」と思いましたが、私がオープンキャンパスに行った校舎は、 男女比は男3:女2くらいのようなので、そこまで男子が多いということはないようです。
各校舎で多少人数が違うと思うのですが、中学3年分在籍で40名程度だったので、小規模校かつ複式学級に在籍している感じと同じかなと思います。
N中等部は「社会で求められる総合力を身につけるための実践型学習を行うプログレッシブスクール」とホームページで掲げていますが、学校説明を聞いた限り「スクール(学校)というより塾」っぽく感じました。
実際、説明に出てくる方々は皆さん、ベンチャー企業の社員みたい。私には懐かしい雰囲気でした(笑)
現在の中学校の枠組みから一度離れてみて、「自分の強みは何か?」を知り、N高をサポートしているプロの人たちとも一緒に活動しながら学ぶ塾という感じ。実際、N中等部の場合は、在籍校は別に必要です。(ほとんどの場合は自分の学区の学校に在籍することになります)
「主体的選択」を大事にするために色々なサポートをしてる
一条校という形ではない分、内容は学習指導要領には全く縛られないのですし、「主体的選択」を大事にしてました。
とはいっても、中学生まで、先生の言われた通りに動いてきた子や、自主選択をして来なかった子どもが突然「選択できるよ」といわれても選択できないので、1on1が毎月あったり、専属コーチやメンター制度があるようになっており「放置されてしまう子が出ないようにするための施策」だろうなというのに納得です。
詰問系「Why?なんで?」というのは子どもと関わる時に使わないように、「WHAT? 何があったの?」「HOW? どうする?」から聞くようにしてるというのは子育てでも大事なポイント!と思ったのと、こういうノウハウはぜひ保護者の学びとして共有していって欲しいなーと思った感じでした。(規模の経済を取れる学校だからこそできることがあるので)
N高に良いイメージが強い人はちゃんと見学した方が良さげ。
N中等部は先ほども書いた通り在籍校が別に必要です。そして、N高ほど生徒数が多くはありません。
そのためか、「おお!これは画期的だ!」と私自身が思った授業やプログラムは多くなく、アンガーマネジメントがあったり、マインドフルネスがあったりとか、ディベートの授業があったり、私立の中高一貫校でやっている学校も多い内容だなという印象でした。
「なんでこんなに自分で主体的に選択できる時間が少ないの?嫌だ」とか「先生や友達との関係性がしんどい、窮屈だ」って子には併用して居場所を作っていけるという意味では良いなと思います。
私が2012年に共同経営者の森と立ち上げた学童施設「キンダリーインターナショナル」も、『必ずしも学校だけが学ぶ場ではない、学校でやらない学びをもっと体験してほしい』と思って立ち上げた場です。
中学生は3年間と期間も短く、高校受験が迫っているためにどうしても主体的選択が少なくなりがちと言われているので、中学生にも「学校では取り組まれていない学び」を確保されていくというのは社会的にとても嬉しいことだなと嬉しくなりました。
サポートありがとうございます。サポートいただきましたものは次世代プログラムを作るための設計費用として使わせていただきます。