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姉の切り絵、なぜあんなに一生懸命になるんだろうか?気がついた!!恩師を偲んで。
それは、昨年だったか、1昨年だったか、中学校の恩師の美術の先生の訃報からだったような。
恩師の美術の先生、A先生。姉の中3の時の担任だった。
私は、中1の時、美術の先生だった。
卒業してから、姉が社会人になり、所帯をもち家を一軒家を建て、定年退職し、落ち着いたところで、幼なじみの同級生と、先生も退職されて、悠々自適に生きてらして、たまに飲み会などもご一緒したという。
A先生は、美大出身で、多色刷り版画で、日展に出品されるほどの方でした。
その作品は、あの頃の、地方の産業の仕事風景画、山野を入れ、今では、その風景も無くなりつつあり、作品にそれを残すという偉大な先生だったなあと、私は改めて気づくのです。
今年の夏、実家のある地方で、先生の作品展が開かれ、姉も幼なじみを誘い見にいったそうであります。
切り絵も、版画に少し似ているところがあるのかなあと。
姉が先生を意識してなのか、ただ面白いから、やっているのか、ハテナですが、影響もあるようです。
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学校の木版画の授業でも使われる、
「シナベニヤ」を用いて、浮世絵と同じ技法、
「多版多色刷り」で、仕上げた。
Aさんは、「学生時代は、油絵を描いていたが、
油絵は、筆の止めどころがなく、切りがない。
逆に、版画は、次の創作に取り組みやすく、
自分の性格に合っている。
スケッチから、彫る、刷る、飾るまで、
一連の工程が、楽しい」と語った。
なんともいえない、温かみと郷愁を感じる作風には、ただうなだれてしまう。
私は、一度だけ日展の会場へ行って、A先生の中津川?恵那だかの寒天づくりの風景画を見たことがある。それが頭に焼き付いている。
私の生まれ故郷は、窯業が盛んだった。昔は、小さな家内工場がそこここにあった。それが、今では吸収合併されて、大きな工場となったり、煙突も消えて。
昔は、母も祖母も近所の「窯焼き」で、ちょっと小遣い稼ぎに働いていた。
姉は、先生を慕い、動き始めたのだ。版画ではないが、姉の切り絵を見ていると、A先生の版画を思い浮かべるようになった。いかんせん、まだオリジナルの下絵まではいってない。
そんな、姉を応援したい。
たまたま、姉とのメールのやり取りで。私、「A先生の寝乱姿の写真があるはずやけど・・」。姉、私の古いアルバムをまさぐって、出てきた出てきたと、送ってくれた。それは、私の修学旅行の時の写真で、私も変人で自分の写真は注文せず、人の面白いポーズとか、レアな写真を注文するところがあって、その名残りがたまたま残されていた。姉、懐かしんだのか。自分の今の年齢よりも若い時の先生の写真だから。
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私は、最近、切り絵の動画を見て、切り絵のやり方、どんな和紙が最適なのか、少しわかってきた。
協力できることは、和紙の買い付け。
(動画を見たら、私には向かない、あんな細かいことできないと、素直に思った。)
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