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国立西洋美術館~モネ 睡蓮のとき~ (2024.11.1 #11)

おはようございます🌞江成です。
今週は都内で泊まりたいホテルがあった為、近場ですが都内旅行をしておりました。

時間が出来たら是非行きたい都内スポットという事で、
国立西洋美術館で行われていた”モネ 睡蓮のとき”へ行ってきましたが、
色々思うところもあったので、それぞれ書いていきたいと思います。

”モネ 睡蓮のとき”について

クロード・モネ(1840-1926)は印象派を代表する画家の一人。
1890年、50歳になったモネはノルマンディーの小村ジヴェルニーの土地と家を買い取り、これを終の棲家としました。
そして数年後、睡蓮の池のある「水の庭」を造成。この睡蓮の池こそ、最大創造源。
本展は〈睡蓮〉連作を中心とし、モネ晩年の作品を紹介するものです。

●激混み対策が要

本展示の一般価格は、前売2,100円、当日2,300円という設定でした。
(※他の設定は今回省略致します。)
私は当日で行ったのですが、
最適人口密度に対して、人が多過ぎて絵がよく見えない…泣
絵は筆遣いや色彩の微妙な変化、また作品の注釈を見ながらじっくり楽しむものだと私は考えています。
なので人が多いと物理的に見えないという事だけではなく、
それを楽しむ為の静寂も失われ、不快なので二度と行きたくないという悪印象も与えかねないと思います。
この激混み対策として、価格設定を変える事が必要なのではと個人的には思い、以下私なりに考えてみました。

美術館での最適な来場者数は、平均的な観賞スペースを提供する為、
一般的に 1人あたり10〜15㎡
この基準に基づき今回の展示室を1500㎡で計算すると、展示室における適正人数は100〜150人(10〜15㎡/人)。
一般的な美術館入場料や特別展の価格も考慮すると、
前売2,000円、当日2,500円の価格設定が妥当。

更に激混みを避ける為、当日券の価格を”行くのをためらわせる”設定にするには、一般的な美術館価格帯より大幅に高めにする必要があります。
そこで、来場者に「この価格なら別の日に予約をしよう」と思わせるような金額として、当日券を4,000円。
この価格は通常の美術館の価格帯(2,000〜3,000円)を大きく超えている為、ほとんどの来場者が「事前予約の方が得だ」と感じ、予約への動機付けを高めます。
そして、緊急の理由で訪れる少数の来場者のみに限定される為、混雑のリスクを減らしつつ、ゆったり展示を楽しんでもらえる環境作りに貢献します。
更に決済方法も現在は色々ある為、以下価格設定で差別化を図るのも妥当かと思います。

  1. 事前予約(オンライン)2,500円

    • 事前予約を促すため、最もお得な価格に設定。

    • 特定日や時間帯の事前予約のみにして、人数調整がしやすい形にすることも効果的。

  2. 当日オンライン決済3,200円

    • 来館日当日であっても、オンライン決済でのチケット購入なら窓口より割安に設定します。これにより、窓口の混雑回避+事前決済を選びやすくします。

  3. 窓口当日券4,000円

    • こちらはプレミアム価格とし、「混雑を避けていただくための設定」という意図を明確にすることで、来場者に他の選択肢を促します。

〇石田ゆり子さん副音声

まるでモネの随筆を読んでいるような、優しく語りかけてくるような音声内容は非常に良かったと思います。

内容大変充実!!

個人的には日本の橋の解説が印象的でした。
モネは白内障を患っており、その為見える色彩が変わってしまった。
結果、同じテーマの作品でも色彩変化があるとの事でした。
モネは色彩豊かな綺麗な作品を描いてきた画家という印象が個人的にはあったのですが、この音声は彼の”影”の部分も解説されていて非常に興味深かったです。

音楽も取り上げられていて、
同時代に生きたクロード・ドビュッシー(”月の光”で有名)やモーリス・ラヴェル(”ボレロ”で有名)のピアノ曲も挿入されていて、モネの作品と見事マッチしています。

こちらの音声ガイドは650円。
入り口でガイド機が渡され、聞きながら絵の鑑賞が出来るようになっています♪

残念な点も少々お話ししておくと…、
話す口調がゆったりとしているので、激混みを避けて歩く人間には倍速で聞ける設定が欲しいなと思ってしまいました…苦笑

〇世界遺産 国立西洋美術館

国立西洋美術館は、ル・コルビュジエが設計した国内唯一の建造物(1959年竣工)。
ピロティスロープ自然光を利用した照明など、
ル・コルビュジエの建築的な特徴がよく表現されている作品で、日本の戦後建築に大きな影響を与えました。
無限に成長する美術館(美術作品が増えても必要に応じて外側へ増築して、展示スペースを確保出来る美術館)」構想を実現した美術館の一つ。
ピロティとなっている1階の正面入口から建物の中心となるメインホール(19世紀ホール)に入ると、スロープで2階の展示スペースへのぼり、回遊する事が出来ます。

ピロティ
フランス語で建物を支える杭の意。
柱のみで構成されている壁のない吹き抜け空間をもった建築様式、又はその空間。
日本では丹下健三による広島平和記念資料館の設計で初めて用いられた。

2016年7月、国立西洋美術館を構成資産に含む
「ル・コルビュジエの建築作品―近代建築運動への顕著な貢献―」が、世界遺産一覧表に記載されました。
※国立西洋美術館単体ではなく、ル・コルビュジエの作品の一つとして世界遺産登録となった為、海外の彼の作品も含んだ世界遺産登録となります。

共通の特徴,背景を持つ構成資産を1つの世界遺産として登録する、シリアル・ノミネーション・サイトであり、
国境をまたいだ世界遺産(トランス・バウンダリー・サイト)としては日本では初登録、
大陸をまたいだ世界遺産(トランス・コンチネンタル・サイト)としては世界で初登録となりました。
世界遺産を楽しむ意図で訪れるのも楽しそうです!!
https://www.nmwa.go.jp/jp/about/building.html

あとがき

不満点を冒頭に持ってきてしまいましたが…苦笑
今回のモネ展示の記載は平日昼前後の混雑状況です。
他に行きたいところもあり前後の予定次第で変動があった為、私は今回は事前予約をしなかったのですが、
予め日時と混雑状況を避けられる時間帯が分かれば、混雑も回避出来ると思います。
モネの展示は2025年2月11日(火・祝)迄やっているそうなので、
私も改めて是非もう一度行ってじっくり観たいと思いました。
そして絵だけではなく世界遺産である建築物を楽しみたい方にとってもお勧めです。
https://www.nmwa.go.jp/jp/exhibitions/2024monet.html

芸術の秋、楽しみましょう(^^♪
それではまた!

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