マルティン・ガルシア・ガルシア (2024.11.15 #13)
こんにちは!江成です。
11月から新職場になりまして、
そちらの話はまた別の機会で書きたいと思いますが、
本日は11/11(月)に行われたマルティン・ガルシア・ガルシアさんというクラシックピアニストの演奏会の事を書きます。
彼はスペイン出身のピアニストで、2021年のショパン国際ピアノコンクールで第3位を受賞し国際的に注目されています。
(因みに同コンクール2位が反田 恭平さん、4位は小林 愛実さん、日本人ご夫婦揃っての受賞!)
ショパンをはじめ、繊細且つ抒情的な表現が特徴。
NYカーネギーホールでのデビューを果たしており、
2023年は世界各地で80回のコンサート、
日本ではN響と共演、日本でのツアーは14公演25,000人動員の実績。
今後も世界各地で公演予定があり、クラシック音楽界での将来が期待されている方です。
以前”題名のない音楽会”の番組に出演されており、
始終ニコニコ、”演奏するのが幸せだー”オーラを強く出されており、
日本人の奥様がいらっしゃるのも印象的だった為、
いつか演奏を生で聞いてみたいと思っておりました。
会場はミューザ川崎シンフォニーホール。(客席:1997席)
このホールは中央ステージを螺旋状に取り囲むヴィンヤード形式を取り入れていて、
前後だけでなく隣の人とも目線の高さが違うように作られているんです。
学生時代はこの造りが少々苦手だったのですが、
改めて行ってみると残響加減が最適で、中央のステージも近いように感じられて良いホールだなと感じました。
クラシック演奏会の多くはMCが一切なく、奏者が自分のペースでひたすら弾き続ける時間となっております。
(有名どころの方はMCを入れる等、工夫されている方もいらっしゃいます。)
今回の奏者の私個人的な印象は、研究職みたいな方だなと。
TVの時はそれほど感じなかったのですが、
ご自分の世界に没頭されていて、歌声付きピアノ演奏でした。
(グレン・グールドを彷彿とさせましたねww)
ただ、2,000人弱の前にポツンと一人で立ち、成功させる為には、
この”没頭する”という行為がメンタル的に非常に大事だとも思います。
今回の演奏会も演奏のみの時間となり、若干聴衆を置いてけぼりにしているような印象も受けましたが、
すぐに世界観に引き込まれました!
彼の演奏には重々しさが全くなく、
爽快、音も優しく非常に綺麗。
イメージで言うと、
ワイングラスにワインが注がれると、ワイングラスの中で液体がグラスの中で跳ねて落ちブレンドされ、
どこかその美しさに似ている。
ホールの造り上、音が上部に響いてくるようになっており、
ステージの真上で音がブレンドされキラキラした音が届く演奏でした。
プログラム後半のリスト(ショパンと同年代の作曲家)も、
リストは技巧的で派手に聞こえる作品が多く、
”どうだーーー”とアピールするかのように弾く方が多いように思いますが、
彼の演奏は美しかった!!
後半2番目の"伝説"
私も弾いたことがあるのですが、
盛り上がりピーク箇所は運動量が多く結構しんどいのですが、
彼は風のように弾きさっていきました!!!
おぉーーさすがでした✨✨
その後予定があり、アンコールまで聞く事が出来なかったのですが、
今度は最後まで、また是非聞きたいピアニストさんでした☺
プログラムには別演奏会のチラシが入っている事が多いのですが、
大御所クラスの人が消え去っており!!!
今勢いある演奏者ばかりのものが入っていて、
クラシック業界も変わってきている事を実感。
自分の研鑽も勿論ですが、
演奏会にも定期的に行きたいと思ったひと時でした。
それではまた~(^^♪