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休学・留年・退学経験者が教える学歴コンプレックスの捨て方

最近、飲み屋で知り合った女子大生の女の子の知り合いや、友人の紹介で大学生と飲んだり話したりすることが増えました。

私は人事でもなければ人材エージェントでもありません。ただのフリーライターです。ですが、たまたまこういうご縁が生まれることがあったのと。ちょっとの失敗で学歴コンプレックスに陥る子が多く、これを読んだ学生さんや社会人になってからも学歴コンプレックスを抱えている方が前向きになれば良いなと思ったので書いています。

私自身、休学・留年・退学の3つを経験しています。しかも高校で。そのため人一倍怪しい経歴を持っています。履歴書の欄が高校の名前で埋め尽くされていて面倒くさいです。私自身の学歴についても話しながら、この学歴コンプレックスをどう抜け出したかもお話出来ればと思います。

まずは私の学歴コンプレックスについて

28年間生きていてこんな失敗?をやらかす人なんてそうはいないと思いますが、本当の本当に私は休学・留年・退学を経験しています。一体なぜこんな経験をしたのか。そしてどこでダブっているかが気になると思いますので順を追って説明しますね。

結論を言うと高校2年生を3回経験しています

飲み会や自己紹介でこれを言うと「え?」と言われます。その後に言われるのは「ヤンチャしてたの?」という言葉です。ヤンチャもなければヤムチャでもありません。我ながら良いネタになったなと今は思いますが、履歴書を書くのが大変なので高校2年生を3回経験するのはおすすめしません。

1回目は病んで休学→2回目は復学したが不登校で退学→3回目は編入学

1回目の高校2年で休学&留年

中学から吹奏楽部にいて音楽が好きだった私は、音楽以外の勉強はほぼ赤点だったため、確実に合格が出来る&好きな音楽を続けるために音大付属の高校に入学をします。授業の半分は音楽に関する内容で、もう半分は通常の学科をこなすカリキュラムの高校です。

少人数でアットホームな雰囲気の高校でしたが、元々あまりグループの中に打ち解けられない私は人間関係がうまくいかず音楽家には致命傷の「本番に弱い」というメンタルの弱さを克服出来ずに高校2年の秋に授業が手につかず休学をします。音楽以外何も自信のない私にとっては、これしかないと考えた選択肢でした。

2回目の高校2年で退学&留年

4ヶ月後に同じ高校で復学をしたのですが、今度は学校に行く意味をあまり見い出せず、家にも学校にも居場所がなく、不登校になり退学。2歳上の兄がいるのですが、留年していることを煙たがれ、父も祖母もとにかく「学校に行け」「外に出ろ」と言うばかり。思春期で自分の気持をうまくコントロール出来なかった私は、どんどん塞ぎ込み「生きていても楽しくない」1年を過ごしていました。19歳の頃は有意義な思い出なんて一つもありません。

3回目の高校2年生は編入学

二十歳を迎える前にいい加減ちゃんとしよう。と何となく決めて、何となく通信の高校に行き始めて3度目の高校2年生を迎えます。この時私は「留年しているけれどもキチンとやっていけるだろうか」と不安を抱いていましたが、通信制という環境と「童顔だからイケる」という謎のポジティブが働いて何とか進級することが出来ました。通信で出会って今でも仲良くしてくれている子もいます。

大学に入ったのは22歳

高校を卒業して大学に入学したのは22歳でしたが、大学は浪人して入ったり、働いた後に入り直す人も少なくありません。意外と周りが留年に対して嫌悪感を抱いていなかったことから学歴コンプレックスを抱くことなく過ごせました。就職活動に関しては、学歴社会の業界を除けばどうってことは無かった感じです。

では 本題に入りましょう

私は幸い、外的環境が良かったこともあり学歴コンプレックスを乗り越えて今を生きていますが、兄弟から「お前は学歴がな」とバカにされたりお付き合いをしていた人にも「あんな名前書ければ入れる高校に居たのwww」とバカにされることが多々ありました。そもそもそんな人のことを馬鹿にするような奴と付き合うなよと思われるかもしれませんが、いったんそれは置いておいて下さい(笑)

本題のどう乗り越えたかをお話します。あくまで私の乗り越え方なので参考にならなかったらすみません。でも、絶対に学歴コンプレックスを武器にできると思います。

学歴コンプレックス克服法その1.年齢の違いを楽しむ

人って年齢が1歳しか変わらないのに「こんなに考え方が違うの!?」と感じることもあります。逆に「10歳違っても自分と変わらないな」と感じる点があると思います。面白いですよね。留年はこの違いを楽しむチャンスです。

私は20歳の頃に現役の高校生に囲まれて生活をしましたが、私が高校生の頃と流行りは全く違いました。考え方や、やっていることも大違い。それを飲み会の時に「今の高校生ってこうらしいよ」とか「私実は通信の高校に行っててね」とオープンに話して「自分しか出来ない話題」を作っていました。

このカミングアウトは意外と周りの人は受け入れてくれます。そして自分が話すと「いや実は私もタブってて」と打ち明けてくれることが多々。一番衝撃的だったのは、同じ高校にいた同い年だと思っていた女の子がまさかの私より5歳以上年上だったこと…。彼女は私の10倍くらい風来坊のように生きていますが、人生を謳歌しています。

バレないようにとコソコソせずに、年齢の違いを楽しんでみましょう。

学歴コンプレックス克服法その2.留年は「他の人と違う経験ができる」チャンス

同じ年齢の人と一緒に過ごすことが多い日本の学校で、違う年齢の人と過ごせるチャンスは滅多にありません。人生経験の中で「滅多に経験できないことをやる」ことは糧となるのにどうして留年は糧にならず「失敗」になるのでしょうか?最終的にその人が成功すれば留年くらい良いじゃないですか。

それに1歳や2歳くらいなら見た目の違いは大差ありません。どうしても自分が気になるなら若作りでもしちゃえば良い。バレないようにこっそり制服を着てみるとか、スリルあるでしょ?笑

因みに私は文化祭だけは制服で出ていました。大人になってから制服を着て堂々と歩くチャンスは滅多にありませんので、今思えばなかなかおもしろい経験をしたな、と思います。

年齢の違いを楽しむには見た目だけではありません。時々「私はみんなよりちょっとお姉さんなのよ、お兄さんなのよ」と胸を張って生きれば年下の子のメンターになれることもあるので、自分に自信が持てます。

同い年の現役で学生生活を迎えている人には出来ないことをどんどん楽しんで自分にしか出来ない経験をたくさんしましょう。

学歴コンプレックス克服法その3.学歴の通じない世界に行く

世の中、学歴社会で決まることとどんなに学歴が良くても実力勝負で決まる世界の2つがあります。私は高学歴の人は「キチンと勉強して努力していて偉いな」と思いますし実力勝負の世界で生きている人も「この人は負けない何かを作って磨き上げてきたんだ」と尊敬の気持ちを抱きます。

学歴があるから凄い、学歴がないとダメ、なんてことはありません。ですが、学歴コンプレックスの方は留年や浪人、退学などの経験により自信をなくしていることが多いと思います。この心の傷を癒やすには「学歴が関係ない環境」を作り自分が堂々と出来る場所をつくることです。

いきなり学歴が関係ない職に就く必要はありません。やり方は簡単。年齢差のある人が集まるコミュニティや飲み会の場を作ったり、年の離れた友人を作ったりするだけです。あまりに年齢が離れていると学歴が関係なくなり人同士の付き合いをすることが出来ますし、年上の友人であれば良いアドバイスや勇気をくれることもあります。

飲み会やいろんなコミュニティ、自分の興味のあるセミナーなどは学歴以外の共通の趣味などで繋がるのであなた自身を一人の人間として見てくれる人がきっと居ます。そして「人と人が仲良くなるのに学歴や年齢は関係ない」と感じると思いますよ。

因みに私は大学の頃から社会人の知り合いをたくさん作り、クリエイター向けの交流会や、飲み会に行ったりSNSで色んな人とコミュニケーションをとっていました。皆、私を「学生」や「年の違うガキンチョ」として見ずに「一人の人間」として見てくれましたよ。だからあなたもきっと大丈夫。

1回だけ行っちゃえば2回目はきっと楽勝です。

学歴コンプレックス克服法その4.最終的にネタに変換する

二十歳の誕生日の日、私は今でも忘れない経験をしました。
通信制の高校の職員室で校長先生に「お前、酒と煙草は外でやれよな。誕生日おめでとう」と言われたことです。この話は今でも飲みの席などで話すといいネタになってくれます。

成人を迎えた時に「周りは大人なのに私は高校生か…」とセンチメンタルになっていましたが、この経験のおかげで私は「校長先生、良いネタをありがとう」と留年の経験に感謝することが出来ましたw

私が留年をしていなかったら出来ない経験です。また、大学の時は22歳の同級生に対して「25歳のアラサーだよ」とボヤいてケラケラと笑っていました。周りも私を「アラサーちゃん」と言ってからかっていましたが周りにとって私の存在がネタになってくれれば本望です。

過程を楽しみ堂々と生きよう

あなたが大学を最終的に中退しようが、高校生を何回経験しようが、大学を何回浪人しようが、今を楽しみ幸せに生きていれば学歴コンプレックスはパワーに変えられます。

高校2年生を3回やると人より学費もかさみますし、親や周りにも迷惑をかけます。決して良いことではありません。ですが、私は「こんな経験をしたけれども、その経験をしたから今の私がいる」と堂々と生きています。

おかげさまで「こいつは留年して失敗した」のではなく「よく乗り越えたね」「諦めなかったのは凄いよね」「いい経験をしたね」と言ってもらえます。もし、今私は留年していなかったらフリーライターの仕事に就いていなかったでしょうし、今も毎日、なあなあで生きていたと思います。

一度だけ現役で大学を卒業した人に「そんな深い経験したことないからずるい」と言われています。ここまできたら私の勝ちです。

学歴をここまで武器に出来ない私でさえ仕事はしているし結婚だってしている。とても良い友人に出会えて最高の毎日を送っています。私に出来てあなたに出来ないことなんてありません。

失敗さえも人生のスパイスにせよ

学歴コンプレックスを乗り越える方法は特別な経験をすることでもなければ何かを頑張ることでもありません。最終的に全てをポジティブに考え、面白おかしくネタに出来るものは全てネタにして「私はこんな経験したきたのよ!あなたたちには到底真似出来ないでしょうね!はーはっはっは!」と堂々と生きれば良いだけなんです。

留学による留年が「貴重な経験」として変換されるのなら失敗による留年も「失敗したからこそこういう経験が出来た」と良い方向に置き換えましょう。同じ授業でも違う先生のものを受けたらこうだった、とか同級生の子になかった目尻のシワが私にはある、とかそういうこともネタにして良いんです。

どんなに失敗していようがあなたが楽しく生きていれば、きっと幸せな毎日と楽しい思い出がたくさん生まれますよ。

学歴コンプレックスに幸あれ!

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つじ ともみ。/  Writer&Editor
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