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虐待者と被害者の同一化① :被害者は虐待者を愛していること知ってましたか?①

虐待者と被害者は実は
仲良しって知ってましたか?
これは
虐待者と被害者の同一化」という概念で
フロイトの娘 アンナ・フロイト
フロイトの弟子 フェレンツィにより
見つけ出された現象です
フェレンツィはこう言ってます
小鳥が鷹に食べられる 
まさにその時
小鳥は自らすすんで
鷹の口の中に入っていくと。

つまり
こういうこと
オオカミは赤ずきんちゃんをガブリ
オオカミのお腹の中は楽ちん
食べられたことを思い出さなくても
良いからです
虐待者と被害者はタッグを組む
そんな恐ろしいことは起こらなかったんだよ
赤ずきんのお母さんは
頭おかしいんだよと。
そして世間に
赤ずきんのお母さんは頭おかしくなったと
風評を撒き散らし
誰もお母さんの言うことに
耳を傾けないようにします

オオカミのお母さんて
超うざい しっつこい過干渉な毒親なんです
赤ずきんを
オオカミのお腹から
助け出そうとし続けるのです。
フランスのエランベルジェという心理療法家が
初めて
オオカミと赤ずきんのお話で
虐待を説明してから
日本では
神戸大学元名誉教授 中井久夫
そして
上記挿絵を表紙にした著書
「赤ずきんとオオカミのトラウマケア」を
書いた白川美也子
などにより
日本にも紹介されています

さて 少し巻き戻して 
続きに行きましょう

オオカミは赤ずきんちゃんをガブリ
そこに邪魔者がやって来ます
お母さんです
赤ずきんのお母さんは必死です
「赤ずきんちゃーん」
「うるさいなぁ」
「しつこいねん」
「黙って」
「赤ずきんちゃんは 食べられたのよ」
「目を覚まして」
「もう。。。妄想?病気?何言ってるの?
頭おかしいんちゃうん」
赤ずきんちゃんは
オオカミ=自分を傷つけた加害者の考えを
とりこんでしまって
オオカミの着ぐるみを着てしまっているので
虐待者=オオカミを理想化
そして
一番大好きだったお母さんへの信念を
喪失していきます
オオカミのお腹の中で
ドロドロにオオカミ化していくのです
進撃の巨人」でご覧になられた方は
お分かりと思いますが
記憶まで書き換えられていきます
フロイトはこれを
思い出を病む病気」と呼んでいます
          ーフロイト「ヒステリー研究」
虐待の記憶がフラッシュバックを通して
回帰する時
愛着対象=お母さんを失うからです
しかし
虐待者にとって
お母さんと赤ずきんをこの時から
引き離し続けることが「第一生命戦」なのです

こうして
徐々に
赤ずきんちゃんは
オオカミの目線
オオカミの着ぐるみ
に覆われていき
元の赤ずきんの可愛い人格は失われていきます

赤ずきんも赤ずきんでなくなり
大好きなお母さんもお母さんでなくなる
帰りたかったおうち🏠も
帰りたかったお家🏠でなくなるのです
これをトラウマと言います
トラウマとは
あることをないことにした出来事
その代わり
ないことがあること
お母さん
は気違いになります
実は自分が
違えて認識してしまっているのですが
わからない (下河辺美知子)
これを
症状」= 
SYM
PTOM
共に 落ちる 

=ウィルスや虐待者と
共に落ちることが
身体的病気であり
精神的病気です
精神の病は一人ではなれない
二人ー三人 家族精神病 と言われます
家族は皆で一丸となって虐待を隠そうと
告発者=お母さんを
家族・親族内で除け者にするからです
赤ずきんちゃんは
赤ずきんちゃんの兄弟・姉妹をも味方に
引き入れます
告発者を
孤立させないといけないのです
そして最も悲しいお話がここにあります

オオカミ
全く自らの手を汚さなくていい
ということです
全て 赤ずきんが虐待者のとなり
世間に
赤ずきんのお母さんの悪口を
嘆き回ってくれるのです
そして
子どもが親を虐待者 頭おかしいと
言うのだからそうなのだろうと
世間も信じます
これが赤ずきんちゃんにとって
最大のダメージ
だって
大好きなお母さんに
全ての罪を着せるのですから
こうして
赤ずきんちゃんは徐々に
「言葉の中で死ぬ
本当のお母さんを思い出せなくなる
と言われています。
悪口って言い過ぎたらいけないのです
ずれちゃう
元に戻れなくなっちゃう

「オオカミの」着ぐるみを
脱ぐか 脱がないか決めるのは
赤ずきんです
赤ずきんが自分のペースで
記憶と感情を擦り合わせていかねば

赤ずきん 頑張れ♥️
赤ずきんのお母さんはしつこい奴です
きっと
ずっとずっと見守っているでしょう
そして
それを愛♥️と呼ぶのでしょう

この虐待隠蔽のプロセスは
フロイトが100年前に発見したものであり
そのやり方は100年変わっていない

ハーバード大学トラウマセンター長
ヴァン・デア・コーク氏
が言っていますが
要するに
口封じの方法はこれしかないのです。
そしてその詳細を
同じく
ハーバード大学
精神科名誉教授ジュディス・ハーマン氏が著書
「心的外傷と回復」で説明しています

続く

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