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メアリー・スチュアートらしい衣装って?「衣装哲学」


1: ムッソリーニ≠ヒトラー

イタリアで社会主義者マテオッティが暗殺され
その家族を外国へと亡命させようとしたある良心的な医者への嫌疑が
「ムッソリーニに対して企てられた爆弾による暗殺計画」
へとすり変えられ (Bull Shit糞💩だ)
医師は「重禁錮十年の刑となった」
ツヴァイクは医師の妻に
「抗議か何かを試みることは止めるがよい、」
「この意味では何もしないように」
と切に乞うた。
に祈るしかない 
Bull Shit=💩の力は絶大だ
我々はこんな時
“Oh my God”と祈るか
言ってはいけない“Bull Shit”と叫ぶ
God かBull Shitか
二者に違いはない
お許しください
God Bull Shitと言ったのは私ではなく
衣装哲学」のトーマス・カーライルです
後述しますが…
ムッソリーニは
早速 彼のBull Shit💩処理をした

ムッソリーニはイタリアにおける私の著書の最初の、そして最良の読者の一人だそうである。

—『昨日の世界2』シュテファン・ツヴァイク著

ツヴァイクが友を助けるため
ムッソリーニに
「ほんとうに誠実な手紙を」送ったからだ

医者の家族=妻子の願い とは
流刑者と共に流され
流刑地にただ共にあること👨‍❤️‍👨

「普通のポストに投函」されたその祈りは
ムッソリーニに届いた。(「昨日の世界」)
普通なら あり得ないことである。 

ただ一回のとり急いだ走り書きで、ムッソリーニは個人的に私の願いを実現してくれ、事実また処刑者はまもなく完全に恩赦を受けた。私の生涯におけるいかなる手紙も、これ以上の悦びと満足とを私にもたらしたものはなかった

—『昨日の世界2』シュテファン・ツヴァイク著

ツヴァイクだからである。ツヴァイクがヨーロッパでどれほど有名な国民的作家であるか 分かる逸話といえよう

そのムッソリーニであるが、私がそれまで政治家に向って頼んだ最初の願いを実現してくれた彼の自発的なやりかたに対して、私が出向いてみずから感謝を述べることは、私の義務であったかもしれない

—『昨日の世界2』シュテファン・ツヴァイク著

彼の作品を読んだ人にしかわからない彼の魅力。
「心の焦躁」
「チェスの時間」
「昨日の世界」
「マリー・アントワネット」
「バルザック」
「メリー・スチュアート」…
かくも客観的 且つ深淵 沈静なる洞察
スコットランド🏴󠁧󠁢󠁳󠁣󠁴󠁿が絶賛するメアリー・スチュアート
そして
我がイングランド🏴󠁧󠁢󠁥󠁮󠁧󠁿の初の女王👸誇るべきクイーン・エリザベス
真相は藪の中 色んな色のインクが混ざり合い真相が見えない
見えるはずがない
この世はユートピア
どこにもない場所
自身の真実=は隠され「鬼は外」=他者の糞と
なる
(失礼💦後のカーライル分析へ)
が故 
「ユートピア」著者
ヘンリー8の大法官 トーマス・モアは殺された
クイーン・エリザベスヘンリー8世の
糞を糞だとつっつき
彼からユートピアを取り上げようとしたからである。ヘンリー8世はを手に入れたかった。
だからトーマスを殺した。
自身のユートピアを守るために
イギリス国教会という新しいを作った
それがどれほどの人を苦しめることになろうか
彼にそんな想像力があればあんなことはしていない
最も苦しんだのは
彼の娘 クイーン・エリザベス
ヘンリー8世がそれほどまでにして手に入れたかったエリザベスのママをすぐに処刑したからだ
エリザベスがどれほど心の分裂に苦しんだか知る由もなかろう 
彼は男性に「身を任せられない性的不具を抱えることになってしまった

権力のまっただなかでひとり凍えているこの女性、だれにもすっかりはっきりと身をまかせられないがゆえにいつも彼女の情夫たちでヒステリックに悩むだけであるこの女性

—「メリー・スチュアート」シュテファン・ツヴァイク著

ツヴァイクは
静かに「昨日の世界」をめぐる
彼の静けさは 読めば感じられる
その冷静な分析と心地よい静寂
が故に
彼の一書一書が胸に深く刻まれるのだ
ツヴァイクをモデルにした作家が登場し
エンド・クレジットに
ツヴァイクにインスパイアされたと献辞が流れる映画
ご存知ですか
ウェス・アンダーソン監督
「グランド・ブダペスト・ホテル
ウェスは最初「心の焦燥」の映画化を計画していたが
これになった。私は彼の全作品を見てるくらいのファン 楽しみが一つ増えたようなもんだ🩷

さて本題へ

2:フロイト=ツヴァイク?

ツヴァイクによる「メリー・スチュアート」
楽しみにしながらもなぜか、何度もペンディングになっていた作品だったのだが
「マリー・アントワネット」の時に比べ
もう一つ焦点が見えてこなかった。
メアリー・スチュアート
🆚
クイーン・エリザベスには
中世の騎士道なんてものは微塵もなく
ただただ

猫のけんか、爪をかくして忍び寄ってのうかがいあい、陰険で、まったく不正直な遊戯

—「メリー・スチュアート」シュテファン・ツヴァイク著

「いかさま」に次ぐ「いかさま遊戯
というのも
エリザベスは上記「自己分裂」により真っ直ぐに闘わないからだ

彼女は、その性質からいってなんといっても賭博師であり、いかさま賭博師であるにすぎず、戦士ではなかったゆえに、おもて立った戦争はむしろ回避したかったことであろう。

—「メリー・スチュアート」シュテファン・ツヴァイク著

メアリー・スチュアートは「戦士
クイーン・エリザベスは「賭博師
メアリー・スチュアートは
エリザベスは
メアリーはモテモテのロマンチスト
エリザベスの男性への性的不能

彼女がメリー・スチュアートと戦った理由は、ただひとつ、彼女がメリーから脅威を感じたからにほかならない

—「メリー・スチュアート」シュテファン・ツヴァイク著


を畏れる
自身をにするからだ
それだけ?
猫のけんかやん🐱VS🐱
ふらっとツヴァイクの「昨日の世界」をパラパラ……
そういうことか
暗号」が見えた
ムッソリーニVSヒトラー
ムッソリーニには誠実な手紙を書いたツヴァイク
ヒトラーに誠実な手紙は書かない
意味がない
「メアリー・スチュアート」は
ヒトラーへの静かなる抵抗の手紙
ヒトラーにバレてはいけない暗号
モーセ」を暗号として書いた「モーセと一神教」も
衣装を着せたヒトラーに対する抗議であることは既に知られている

ツヴァイクは「メリー・スチュアート」を
フロイトは「モーセと一神教」を
ロンドンで同じ時期に執筆していた
彼らは同じ時期 同じ場所 にいた

私はあの時期に、ヒットラーの世界との戦争と恐怖についてしばしばフロイトと話し合った。

—『昨日の世界2』シュテファン・ツヴァイク著

彼らは同じユダヤ人としての亡命生活で出逢った
宿命について考えていた
ツヴァイクはシェイクスピアを引く

時の われらを求むるままに
われら 時を迎えん

同上

彼らは
同じ時期 同じ場所にいて 同じことを
異なる著書で主張している
メリー・スチュアート」は
「モーセと一神教」だということに
当たり前すぎて
気づいていたのに
気付けてなかったことに
気付けた
2著を並べて読まねばならないということ
メリー・スチュアート」は「モーゼ」なのだ‼️‼️

フロイト死の直前に完成した
フロイトモーセと一神教」を
ロンドンで書いていた頃
ツヴァイクは「メリー・スチュアート」を執筆していた

彼はその少し前にモーゼに関する研究を発表していた。その論文のなかで彼はモーゼを非ユダヤ人、エジプト人として描いたのであった

—『昨日の世界2』シュテファン・ツヴァイク著

フロイトが
モーセがユダヤ人ではない
モーセがモーセでない
ということを暴露することにより
本当に伝えたかったのは
ヒトラーが(見えている)ヒトラーでない
ということ

ツヴァイクも
絶対者 エリザベスが最もエリザベスである所以は
エリザベスから最も遠いところにある

メリー・スチュアートの
始まり終わり であり
終わり始まり
En ma fin est mon commencement
わが終わりにわが始めあり
メアリーの生=死
この伝記を通してツヴァイクが説きたかったのは
ヒトラーがヒトラーである
ヒトラーはヒトラーではない
この催眠暗示が解けるとき
ヒトラーにとって
強制収容所の
☠️=ヒトラーの光輝く
は終わる
全ては終わり
終わりが始まり 
始まりが終わり となる
ヒトラーの真実
ヒトラーから最も遠い隠れたにあるよ
始まりは終わる時だよと
早く終わりなさい
絶対王政エリザベス と 
ファシストヒトラー
ファシズム政権下
ツヴァイクが必死に執筆していたエリザベス
タイトルを
「メリー・スチュアート」に据えて描かれた
エリザベス非同一性同一とする倒錯の破壊性
死の欲動タナトスに突き動かされて破滅に向かう
ファシスト政権下の悪霊=群衆を目覚めさせたかった
ツヴァイク
その
暗示の解き方の解説書
フロイトの「モーセ」であり
ツヴァイクの「メリー・スチュアート」なのだ
だけど
ヒトラーにばれてはいけない
だから彼らは
メアリー=エリザベス=ヒトラー=モーセとして
わからないように書いた
フロイトの再発見者とも言われるラカン
恐ろしく難解に書いて
手引書の手引書を必要とするような書き方をするのは
最も賢明な人だけに正しく伝わるように
そしてバレないように
バラしたいことを書いている「暗号」だからだ 
実際、ラカンもそう言っている どこで言ったか今はまた書こう

しかし
フロイトはこのアナロジーがユダヤ人に
どれほど酷かを知っていた
フロイトもツヴァイクもユダヤ人で亡命中であるが故
その辛さは骨身に染みてわかる😢
モーセがモーセでない
モーセがユダヤ人ではない
ユダヤ人は選ばれし民=ユダヤ人ではない
ひとは皆信じたいのだ
それが神=宗教
ヒトラーだって
ヴェルサイユ(条約)からの🦸救世主として
ドイツ国民🇩🇪は信じたかったのだ
ナチズムも一つの宗教 

今や彼は、この著書をまさにユダヤ人にとっての最も恐ろしい時の真直中に刊行したことを、遺憾に思っていた。「今、人々がユダヤ人からあらゆるものを奪っているときに、私はそのうえ彼らの最良の人物を奪うのですから

—『昨日の世界2』シュテファン・ツヴァイク著

それでも なぜ
フロイトはやっちゃたのか
ツヴァイクが以下に遺した言葉の通り
フロイトとは徹頭徹尾 
理想的な科学者だった
畏れない科学者だった
だから
やっちゃう人なのだ

私が一人の若者として、模範的な科学人とはこうしたものかと思い描いていたような、一人の科学人があった。

—『昨日の世界2』シュテファン・ツヴァイク著

彼は
発見してはならないことばかりを発見
暴露してはいけないことを暴露し続けた ゆえ
医学界からもアカデミズムからも追放されている

この不快な「アウトサイダー」に対抗して一致して防禦したのは、大学だけではなく、また旧式な神経科医の一味だけではなかった――それは全世界であり、古い世界の全部、古い考えかた、道徳的「因襲」であり、それは彼の暴露を恐れた時代の全体であった。徐々に彼に対する医学界のボイコットが結成され、彼は患者を失った

—『昨日の世界2』シュテファン・ツヴァイク著

それでも
彼は「ひとつの仮説が妥協性を持つ確実さに変るやいなや、全世界の反対に対しても不撓不屈」となり
「自分の学説のどんな教義に対してもそれを守る闘争の覚悟を決めて」いた

だいぶ長いが 以下は
科学者たるフロイトが如何に勇気ある人物か、
そして
ツヴァイクとフロイトがタイムリーに
彼らの著書を通して
何を言わんとしているのかが推測できる場所なので引いておく

彼よりも精神的にたじろぐことのない人間を考えることはできなかった。フロイトはいつでも、はっきりと仮借なく言ってしまうことは人々の不安や当惑を起すと知っているときであっても、自分の考えていることを敢えてはっきりと言ってのけた。自分の困難な立場を、ほんの少しの――ただ形式的なものであれ――譲歩によってでも、容易なものにしようとしなかったのである。私は確信するが、もし彼が彼の理論を慎重に装い、「性欲」と言うかわりに「性愛」と言い、「リビドー」と言うかわりに「エロス」と言い、露骨に言わないで、仮借なくいつも最後の結論をはっきりと立てることをしない気になりさえしたならば、あらゆるアカデミックな立場からの反対に妨げられることなしに彼の理論の五分の四までを言うことができたでもあろう。しかし事が学説と真理とに関するかぎりは、彼は終始強硬であり続けた。反対が烈しくなればなるほど、彼はいよいよ決意を固めるのであった。精神的な勇気――それは、世にある英雄主義のうち、他人の犠牲を要求しない唯一の英雄主義であるが――の概念の象徴となるべき姿を求めるときには、私はいつも眼の前に、直視し冷静に眺める黒い眼をもったフロイトの、あの美しい、男らしくきっぱりとした容貌を思い浮べるのである。

—『昨日の世界2』シュテファン・ツヴァイク著

3: 誘惑理論=オィディプス・コンプレックスというユートピア=「衣装哲学」

そんなフロイトが唯一
を着せた(覆した)
誘惑理論 
彼はこの理論に「オィディプス・コンプレックス」の
衣装を着せた。

誘惑理論 (親→子)
オィディプス・コンプレックス (子→親)

私はいま
ツヴァイクの上記引用を通し
あの強靭な科学者たるフロイトでさえも
誘惑理論=オィディプス・コンプレックスと
反転
非同一の衣装同一として着せねばならなかった
その哀しい衣装の意義について考えながら
「メリー・スチュアート」の分析を行おうと思う
これがフロイトが身につけた唯一の貴重な非同一性の「衣装」であり
ツヴァイク=フロイトだからだ

誘惑理論は誘惑理論
真実は真実だ
「王様はだ」と主張して許されるのは子どものみ

總て目に見えるものは象徴である…汝が見るものは…全く存在しはしないのだ。

トーマス・カーライル「衣装哲学」

ヘンリー8世に処刑された
トーマス・モアがいうユートピア
どこにもない場所とはここ
非同一同一
存在しないものが存在する場所なのだ
ヘンリー8世の色欲で
カトリックプロテスタントとなり
ファシストの鶴の一声で
マテオッティの家族救出作戦が
=ムッソリーニへの爆弾による暗殺計画と変わる
そして
大人がそれ
例えば
誘惑理論=誘惑理論
家族救出作戦=家族救出作戦と
真実=同一性を指摘すれば
ここはユートピアでなくなる

私がその医師の名前を口にするやいなや、誰もが当惑した。いや、私には、どうする力もない、それは全然できないことだ、そう誰もがつぎつぎに言うのであった。
恐怖がすでに人々の魂をどんなに食い荒らしてしまったか、ということを私は見たのである。

—『昨日の世界2』シュテファン・ツヴァイク著

ツヴァイクが医師の妻に
「抗議か何かを試みることは止めるがよい、」
「この意味では何もしないように」と言ったのはそれゆえ

全世界古い世界の全部、古い考えかた、道徳的「因襲」暴露を恐れた時代の全体

フロイトや
トーマス・モア
ソクラテスを
狂人とし
追放、死刑としたのだ。
それが彼らの信じる
ポリスの」神々
物質とはつまり
「ただ精神的にのみ存在する」に過ぎない
それも何らかの理念象徴するために」
トーマス・カーライル「衣装哲学」である

「汝が見るものは独力で其處に在るのではない」
誰かが存在させるのだ
つまり
「精神に向つて精神を
表すものは『衣服』という象徴
トーマス・カーライルの「衣装哲学」にある
象徴=衣服とは本來
目に見えないものを
目に見えるもので
存在しないものを
存在するものとして
繋ぐ表象
シニフィアン(意味するもの)と
シニフィエ(意味されるもの)として現れると
言語学者ソシュールはいっている
カーライルに
それをもっとシンプルに言わせれば
それは
祕匿 と 顯現
「人間の内にはと同樣に惡魔も住んでゐる」
天使👼と悪魔👿
天使を👼に顕現
悪魔を🦹‍♀️に秘匿
に目に見えないように秘密を秘匿
にその反対が目に見えるように象徴を顕現させる
二元性
表=裏
うんち💩とそれを流す水💦
ひとは
自身の悪魔に投影
して
に入れ
悪魔外=他者
天使内=自分にあると思ってる
即ち
自分=他者
海外アカデミズムでも指摘される最も
ジャパニーズな性質をもつ日本的な行事であり

天使(福=内)=自分=悪魔(鬼=外)=他者
ここはユートピア
どこにもない場所
「衣装哲学」内で登場する
「衣服――その起源と影響」の著者であるドイツの學者ディオゲネス・トイフェルスドレック教授の
Diogenes Teufelsdröckh ’ とは
から生れた惡魔
つまり
神の
二元性 天使と悪魔
天使👼がしたうんち

悪魔🦹‍♀️という糞
悪魔という糞は
天使のうんち
天使=悪魔
実は
天使って
最も偽善的な悪魔のうんち💩
神=天使が悪魔=糞の創造者
神=天使=悪魔=糞
私がトーマス・カーライルの
イギリスを好きなのは
このウィット
こんなどこにもない場所では
Bull Shit =うんち=偽善=衣装
沈黙して笑うしかない
まさに
寒山拾得」は悟りを説いているのだ

「オィディプス・コンプレックス」とは
フロイトが着せた誘惑理論の一時的な衣装
フロイトの
Bull Shit
=糞 なのであり
フロイト自身 お見事だと笑っていることだろう
事実 子どもが嘘を吐いている
という意味では誤りではない
この衣装を剥げば
ここはユートピアでなくなる
暴露を恐れた時代の全体」にとって
オィディプス・コンプレックス」とは
1つの神=宗教
縋りたいファンタジー
実はフロイト自身が
Bull Shit と大声で叫びたい位だったんだろうけどね
(ご存知でない方のために 類義語の説明を👏
Oh My God =Fuck you=Bull Shit誘惑理論

結論
真実=誘惑理論が
オィディプス・コンプレックスの
最も汚く暴露されたくない真実💩=誘惑理論
誘惑理論という世間が隠したかったBull Shit💩に
フロイトの冗談=Bull Shit💩
=オィディプス・コンプレックスを乗っければ
天使👼=神=衣装=ユートピア=宗教
ou,
無い=eu良い
topos,
場所
「素晴らしく良い場所であるがどこにもない場所」
ない=よい
フランクファートによる「うんこな議論
カーライルの現代版とでも言えるかな
めっちゃ有名やし
軽く読める 面白いので是非
公式整理しておく

天使=福=内=自分=悪魔=鬼=外=他者
衣装=神(宗教)=非同一=Bull Shit=ユートピア

4: 時の衣

首のまわりに金の十字架像をかけ、飾帯からは宝石をちりばめた念珠がさがっていたし、手には象牙の十字架という聖なる剣を持っている。すなわち女王がカトリック信仰をいだいて、カトリック信仰のために死ぬことを、世間の人に見せようというのである

—「メリー・スチュアート」シュテファン・ツヴァイク著

ヘンリー8世がフレキシブルに
カトリック→→プロテスタントと移動したのに対照的に
スコットランド女王🏴󠁧󠁢󠁳󠁣󠁴󠁿メアリー・スチュアートは
カトリック=死ぬまでカトリック徒として
断頭台に消えることを選択した
でも
メアリーの息子にとっては
どっちでも
どうでも良かった
自分は将来のスコットランド王
ヘンリー8世→娘エリザベス・ラインに乗ってる方が
自分の得🉐
将来のイングランド🏴󠁧󠁢󠁥󠁮󠁧󠁿➕スコットランド🏴󠁧󠁢󠁳󠁣󠁴󠁿
統一王となれるからだ👑
(事実 彼は15年待ち続け念願を叶えた)

エリザベスとメリー・スチュアートを
反目させて
あるいは宗教と宗教とを反目させて
漁夫の利をしめ 有利とわかれば
プロテスタントのままでいようが、その反面、
このほうがさらにいちだんと引きあうとなれば、
カトリックになる気もある。

—「メリー・スチュアート」シュテファン・ツヴァイク著

彼は当座有利な衣=エリザベス=プロテスタントを
身につけ
の衣=カトリックを捨てた
それは「時の衣
トーマス・カーライルのいう
自身に都合の良い「衣装」
やがては脱ぎ捨てられてしまふ「時の衣」とは
自身が
表彰したい「象徴」=シンボルに過ぎない
ヘンリー8は 実は
ヨーロッパ宗教改革の嵐が吹き荒れた時
イングランドでカトリックを守り抜き 
プロテスタントのイングランドへの移入を弾圧
ローマ法皇に褒美を頂いていた👏
ところが 突然
今度は
離婚したくなって
プロテストして
新教=国教会を拵えた
信念もクソもない
衣替え
大法官トーマス・モア
離婚に反対し処刑されたが
「ユートピア」なんて
「どこにもない場所」=
「ここ」=ヘンリー8世=カトリック=プロテスタント

ローマ時代から同じことが続いている
みんな勝手なものだ
ディオクレティアヌス帝は
キリスト教大弾圧
したと思ったら
コンスタンティヌス帝がキリスト教公認
いわゆる
313年 ミラノの勅令

では
ディオクレティアヌスが悪で
コンスタンティヌスが善人?
ではないし
ローマ時代のこれ
ヘンリー8あれとは全く違う

ディオクレティアヌスと
コンスタンティヌス
二者は正反対に見える
しかし
コンスタンティヌスは
ディオクレティアヌスを継承
つまり同じ信念で動いている
一方は弾圧というカタチ
もう一方は公認という形
違うかたちで
同じ信念=
信教の自由を表現しただけだ
お馴染みの通り
ギリシャ・ローマ時代は多神
皆が多様な神を信仰している中
キリスト教の神=一神だけが正しい
という主張に困っただけだ
ここには 「信念」があった
しっかし
ヘンリー8世のあれには信念もクソもなさすぎる

5: プロテスタントゆえ殺され、カトリックゆえ殺される

だから
この女性が美し過ぎて
この絵の前で動けなくなった
ルーブル美術館
ドラローシュ 「若き殉教者」
ポスターも買ってきて自室に飾り
考え続けた19歳の私

ローマ時代のキリスト教弾圧で死を選んだ女性である
なんで死ねるのか?
我が子どもとも
踏み絵(絵踏み)の勉強の時にディスカッションしたが
私らは
「お前はキリスト教か?」
「これを踏めるか」
って言われれば
「はい!」って踏めるよなって話してた
一時的にそう言えば生き延びれるのだから
夏目漱石も「門」で
川端康成も「少年」で
信仰心への羨望を描いている

夏目漱石「倫敦塔」
小く「ジェーン」と書いてある。」

余は覚えずその前に立留まった。英国の歴史を読んだものでジェーン・グレーの名を知らぬ者はあるまい。

夏目漱石「倫敦塔」

この女性のことご存知ですか
イングランド初の女王です
9日間だけの。
本当は
エリザベスが初ではないんですよ💔

皇位継承順位で行くと
①番👑は メアリー1
ヘンリー8最初の妻であるスペイン王女 
キャサリン オブ アラゴン
の娘 メアリー1
   =後のブラッディ・メアリー(カトリック)
   夫 フェリペ2世(スペイン国王
   =カトリック)
でも離婚
メアリーは皇位継承権から外れる
そして 

皇位継承②番👑はエリザベス
②番目の妻 アン・ブーリンの娘
エリザベス (後のクイーン)=イギリス国教会(プロテスタント)
だが
アン・ブーリンは姦通と近親相姦の罪で処刑
エリザベスは庶子となり皇位継承競争から離脱

そして
③番目👑
ヘンリー8世の孫ジェーン グレイ です
厳密にいえば 
ヘンリー8世のの孫
(イギリス国教会=プロテスタント)

①と②  2人が離脱したとあっては
ジェーン・グレイ こそが
イギリス 初代 女王となる資格を
持つこととなったのです
ジェーンは はっきり言って
どーでもよかった
素朴な娘だったのである
でも
ジェーンの
ジェーンの親が欲望を抑えられなかった
自分の娘が女王=国王
自分の息子が国王(ジェーンは拒否)になるんだから
行け👊👊行け👊〜てな感じで🙀
漱石も知っていた😢
彼の手にかかるとその悲しみも💔このように表現される さすが👍
またもや「倫敦塔」

その薄命と無残の最後に同情の涙を濺がぬ者はあるまい。ジェーンは義父と所天の野心のために十八年の春秋を罪なくして惜気もなく刑場に売った。蹂み躙られたる薔薇の蕊より消え難き香の遠く立ちて、今に至るまで史を繙く者をゆかしがらせる。希臘語を解しプレートーを読んで一代の碩学アスカムをして舌を捲かしめたる逸事は、この詩趣ある人物を想見するの好材料として何人の脳裏にも保存せらるるであろう。余はジェーンの名の前に立留ったぎり動かない。動かないと云うよりむしろ動けない

夏目漱石「倫敦塔」

動けない まさにその通り
動けない 
9日間だけ女王でしたが 漱石の説明通り
処刑されました
罪状はプロテスタントゆえ
第一皇位継承者①(上記載)だったメアリー1世
   =カトリックブラッディ・メアリーに🩸

この絵(一部)はナショナル・ギャラリーにあります。
学生は無料だったので昔は毎週末行ってました
ドラローシュによる絵画
レディ・ジェーン・グレイの処刑です

メアリー1世=ブラッディ・メアリー
ジェーン・グレイを
許せなかったのです
本来なら第一皇位継承は誰から見ても自分
第一正妻の娘なのだから

② の エリザベスは侍女の子 だし
③の ジェーンは
だから
父=ヘンリー8世の死後
ブラッディ🩸なメアリー1世は
父が と別れたい=離婚のために
わざわざ作った新教 イギリス国教会🇬🇧を
元に戻す反宗教改革カトリックに戻す を敢行👍

であるスペイン国王はカトリックの国の長💚
無敵艦隊ももうすぐ完成💦まぢかの
スペイン🇪🇸王
フェリペ2
イングランドを自領にしようと画策しており
妻メアリーはこれを利用
夫=スペイン王 の協力のもと
第二の
宗教改革を敢行し
父の残余勢力=イギリス国教会の力を削ぎ
邪魔者を殺していく🩸
だって夫と2人で
スペイン🇪🇸とイングランド🇬🇧ものにできるんだから
早く殺さねばならない邪魔者は以下の2人
ジェーン・グレイ=プロテスタント
エリザベス=プロテスタント

まずは
ジェーン・グレイ
罪状
イギリス国教会=プロテスタント ゆえ でした
いやいや
メアリー🩸
あんたのパパがエゴで勝手に国教会作ったんやん
戻すんかい🤮
ほんで国教会徒 殺すんかい😔
最悪なことに
ジェーンの親も
義理の親も
娘や息子を置いて
とっとと倫敦塔より退散
ジェーンと
ジェーンの夫が処刑されます
ジェーンには、カトリックに改宗して
生き延びるという道が与えられましたが
ジェーンはそれを受け入れず
死んで行きました
上記写真は以下URLより

ブラッディ・メアリー(Bloddy Mary)の作り方は以下

さて
次なる邪魔者
もちろん 第二継承者だったエリザベス です

6: エリザベスの倒錯「鏡よ鏡」

エリザベスは

アン を ヘンリー8世に殺され

王位継承権を剥奪され庶子となり
(もともと 母は侍女ですし💦)
今度は

第一妻の娘=ブラッディ・メアリー義姉
ロンドン塔に幽閉 
処刑にされるところだった
ロンドン塔から生きて出れた人はほとんどいません
しかし
もうすこしで処刑にまで漕ぎつけたものの
処刑は断念されます
エリザベスの性格はこんな中
どんどん歪んでいきます😢
臣下曰く 女王エリザベスは

とても虚栄心がつよくて、ご自分の美しさを、まるでみずから天国の女王ででもあるかのように高く買っている、とのこと…おべっかにあくということがなく、召使たちにしじゅう、むりやりにこのうえなく大げさな感嘆の言葉をはかせ、そのうえに、きげんのわるいときには、侍女や女中たちにひどい仕打ちをなさる。指を折った者もあれば、食事のさい給仕のしかたがわるかったといってナイフで手をなぐられた者もいる、―

—「メリー・スチュアート」シュテファン・ツヴァイク著

特にスコットランド女王🏴󠁧󠁢󠁳󠁣󠁴󠁿 メアリー・スチュアートへの対抗心はやばい😨 
彼女のママ アンと一緒
母 アン・ブーリンは
妹のメアリー・ブーリン嘘と陰謀で蹴落とし
ヘンリー8世を自分のものとしている
エリザベスは白雪姫の義母みたい

鏡よ、壁の鏡よ、国じゅうで一番美しいのはだれか?」と――スコットランド女王の使節そのひとから彼女を女として彼自身の主君以上にすばらしいと思う、という言葉を強奪したがる。彼女は、とにかく、自分がメリー・スチュアートよりもっと美しいとか、もっと賢いとか、もっと教養があるとかいうことをききたいのである。そこで彼女は使節に自分の見事に波うつ赤褐色の髪を示して、メリー・スチュアートの髪はもっと美しいのかとたずねる

シュテファン・ツヴァイク「メリー・スチュアート」

そして
エリザベスがメアリー・スチュアートに対してやった数々の想像を絶する陰謀の数々
ツヴァイクによると
「エリザベスは、自分のライヴァルの道徳的信望を世間の面前で泥にまみれさせようと、つねに努めている
悪👿としか言いようがない
下記①から④がエリザベスがメアリーにした仕打ちの一部である


メアリー・スチュアートを幽閉中世話役のシュルーズベリとねんごろな仲になっていると「さっそく手をまわしてこの新しいスキャンダルを外国の宮廷にむけ、ふんだんに撒きちらした。」女王自身が率先して😮‍💨やったことを知ったメアリー・スチュアートは激怒😡


エリザベス自身の性愛的遊び仲間、ロバート・ダッドリの妻のアミイ・ロブサートが、きわめて妙な事情で、
・ 突如 他殺死体となって発見され 
・エリザベスは急に身を引き
・スコットランド女王メアリー・スチュアートに
おふるの情人として彼を与える


将来のイングランドースコットランド王となることの約束を餌にメアリー・スチュアートの息子を買収
金銭を与え続ける 「もし母と子が団結すれば、そこにわが身の危険が生じることを見てとっている。そうなってはならない。」から。エリザベスとメアリーの息子二人にとって「メリー・スチュアートはじゃま」利害が一致

エリザベスのその情熱=パッションはすざましい
彼女の受けた受難(Passive-Passion)も半端ないから😢
侍女の子 庶出のエリザベスは
フェアネス 公正さのために
メアリーを引きずり下ろさねばならない
エリザベスにとって、支配するということは
将棋ゲーム、謎ときゲーム、緊張した絶えまない努力」である😤
そして

最期にやっちゃた「手紙」
エリザベスが筆を取れば🖌️
世にこれが真実であると確定されること
が分かってて「書いた」
有名な最期の白熱の手紙バトル👻

まずは エリザベス

与論によって、あなたのお亡くなりになられた御夫君の殺害者だという罪をかぶせられておりますし、おまけにそれによって、あなたは共犯の嫌疑をうけていらっしゃるのです。もっとも、こんなことはほんとうではないと、私どもはたしかに希望しておるのではございますが…この殺人の罪をしかるべく贖うために、私どもの力のおよぶことであればなんなりといたすつもりでいる、ということでございます

—「メリー・スチュアート」シュテファン・ツヴァイク著

メアリー・スチュアートという女性は
エリザベスと異なり
モテモテの女性で
①5歳でフランス王太子
フランソワと結婚 フランス女王🇫🇷→夫病死
帰国=スコットランド🏴󠁧󠁢󠁳󠁣󠁴󠁿女王として
②音楽家=秘書のリッチョと懇ろ
③夫ダーンリが②を嫉妬から殺し
④軍隊長ボスウェル(次の夫)が③殺害
④を知っていたこと=共犯だと言われている

メアリー・スチュアートも
①ー④まで忍びに忍んだが
ここに来て「キレた😠」
ぶち切れた💢
メアリー・スチュアートの応答🪖
エリザベスの性的不具を以下のような言葉でぶちまけた

疑いもなくあなたは一般の女と異なっておられ、( undubitablement vous n' estiez pas comme les autre femmes)
結婚は実現するはずがないのでございますから

—「メリー・スチュアート」シュテファン・ツヴァイク著

周知の通り
エリザベスは女を捨てて
国のためにその身を捧げた女性 
しかし彼女は「自由意志で生涯「処女女王」なのではない」「母になることが彼女に拒否されていたばかりでなく、おそらくは、完全に女らしく身をまかせるという自然の形式も許されていなかった」

エリザベスはこの「不完全さ」ゆえに「みだらな欲望を感じるだけで正常の欲望を感じることがなく、満足にまでいたらない戯れを許されているだけで、行為の完全な達成にまで行きつくことはできず、それゆえ彼女は永遠に、君主たるにふさわしい結婚からも、また、君主の母となることからも、閉めだされている、」

ツヴァイクは冷静にこう分析している

エリザベスの肉体的不具についての
(ベン・ジョンソンによって伝えられているもののような)当時のある種の報告に疑問のよちがあるとしても、次のこと、すなわち、肉体的あるいは精神的障害が、女としてのもっとも秘密な圏内で、彼女を妨害していたということは、いぜんとして確かである。このような不幸は、ある女性の本質を決定的に規定せずにはいない

「メリー・スチュアート」シュテファン・ツヴァイク著

ヒステリーである💢
他者のものばかり羨望し
やたら虚栄心が強く
他者を引きずり落とすことで自身を上げる
エリザベスは肖像画にも見て取れる通り「陰気」

嘘を吐くことを知らない王冠を頭にして生まれてきた生まれながらの正統の女王 
VS
地位を戦いとり、だましとり、奪いとった庶出の女王

王位をとらずに、「であることのほうをとる」ロマンティストのメリー・スチュアート 
VS
性的不能より生ずる実践リアリズムのエリザベス

い、カトリックの宗教の戦 
VS
改革的な宗教プロテスタントの保護者

宗教改革(ヘンリー8世=エリザベス)
VS
宗教改革(カトリック=スコットランド)

イングランド
VS
スペイン無敵艦隊(スコットランドの味方)

滅びゆく、中世騎士道の世界 
VS
生まれくる新時代

この根本的な相違が、奥深く、性格の一つ一つの動きや色調のなかにまで、影響を及ぼさずにはいない

—「メリー・スチュアート」シュテファン・ツヴァイク著

そして これは
「偶然とよんではならない」
全く異なる別の世界観
時代を象徴的に現わしていた
時代の転換期と呼ぶほかはない
メアリー・スチュアートを「いかさま遊戯」 (ツヴァイク)で貶め続けたエリザベス

猫のけんか、爪をかくして忍び寄ってのうかがいあい、陰険で、まったく不正直な遊戯

—「メリー・スチュアート」シュテファン・ツヴァイク著

に加担し続けた女たち
とは群衆
マリー・アントワネットにしろ
メアリー・スチュアートにしろ
男が侍る女の
最大の敵
versus
モテない女の最強の味方=群衆
ヴェルサイユアントワネットを殺せと
真っ先に行進したのも女たち
メアリー・スチュアートを処刑に‼️
叫び声はますますはげしく国中を荒れ狂う

「売女を焼き殺せ!」( Burn the whore!)

—「メリー・スチュアート」シュテファン・ツヴァイク著

7: メアリー・スチュアート「わが終わりにわが始めあり」

裏切り者たちを軽がるしく信じ
嘘つきどもに正直であった」自分
を悔いた
メアリー・スチュアート
En ma fin est mon commencement
わが終わりにわが始めあり
メリー・スチュアートが刺繍細工のなかに縫いこんだ言葉 「いま彼女の予感は真実となる。彼女が悲劇的な死をとげてはじめて彼女の名声の始まりがある」

エリザベスの真実は死後明らかとなり
彼女は名声を落とし
メアリーは名声を挙げた

かのエジソン
世界でおそらく初と言われる
映画ショートフィルムを作っている
いまや我々はそれをYouTubeで見れる
なんと恵まれた時代

シューマンも彼女について曲を作っている

彼女は最期まで闘った
嘘つきをつき
裏切り者たちを裏切る
ことを学んだ
かの有名なメアリー・スチュアートの
暗号
それを説いたのは
我々世代のマニアックな趣味人♡

そしてメアリーを助けた
住民たちはみな、喜捨という口実のもとにであるが
暗号を次から次へと引き渡し
飛脚は「マドリッドやローマにまで」至っている。
・洗濯ものに
・書物にまぎれて
・中身をくりぬいた杖のなかや
・装身具箱の蓋のした
・鏡の水銀のうしろ
・靴の底が切りはなされて
 そのなかにマジック・インクで書かれた情報が
 押しこまれたり
・特別のかつらが作られて、そのなかに小さな巻紙
・パリやロンドンから取りよせる書物
 ある一定の規則にしたがってアンダーライン
 それを組みあわせれば意味をなす
・もっとも重要な文書は彼女の懺悔聴聞僧が
 その白い法衣に縫いこんでくる

モテモテのメアリーには常に
「メリー・スチュアートのためならいつなんどきでも犠牲になる覚悟ができて」るというような
複数の求婚者が彼女の手を求めて立ちあがったし
スコットランドの王冠とイングランドの王位が目的のスペイン🇪🇸・マドリッドでは
エリザベスの殺害が枢密会議で決議されフェリペ王によって裁可→エリザベスの宮殿に身分ある四人のカトリック貴族が彼女を「毒薬か短刀でほふることを聖壇をまえにして誓った」という喜ばしい事実が伝えている。(宗教(笑)
but  無敵艦隊🚢時間かかりすぎ💦
戦争にもならないうちに
無敵艦隊 暴風雨でこっぱみじんだったし😩

そうこうしてるうちに
最初の夫フランソワの母のフランス王妃カトリーヌ・ド・メディシス(イタリア・メディチ家)に幼少期より仕込んでもらったスパイラルレターロッキング(手紙を複雑に折りたたんで封じる方法)や暗号もバレバレ
相手はイングランド警察を👮👮👮手中にしているのである
警察 VS 住民
無理やろ😑

しかし しかし しかし
驚くべき😱この暗号の全ては
エリザベスが
メアリー・スチュアートを処刑するために
仕組んだこと
彼女は全部知っていた
(当たり前😢イングランド警察🆚住民)

囚われの女が策略でおびきよせられていくありさまを、彼女が傍観していた、いや、それを援助すらしたという罪から、歴史はけっして彼女を無罪放免しはしないであろう。しかしそれでも――このことはいく度でも繰りかえされなくてはならない――、もし彼女がはっきりと行動していたとするならば、エリザベスエリザベスでなくなるであろう

—「メリー・スチュアート」シュテファン・ツヴァイク著

その通り
エリザベスはで人を弄んでこそ
エリザベス
私は悪くない
善者
それが彼女の人柄
メアリー・スチュアートを処刑するようなことになったのはエリザベスの臣下のミス 

エリザベスは紙片を受取るが、
用心して「それらに目を通さない」
「彼女は大急ぎで次から次へと署名してゆく。言うまでもなくそのなかにはメリー・スチュアートの死刑判決書もはいっている。察するところ彼女は、あたかも自分がなげやりな気持でやったために、なにも知らずにほかの書類に署名しているうちに、死刑の書類にも署名してしまったかのようにふるまうことを、はじめからもくろんでいたのである。」

「まったく自分の意志に反して、自分の承諾なくして( without her knowledge and consent)突発した「恥ずべき誤謬」…自分は一度だってメリー・スチュアートを処刑させようなどと考えたことはなかった
彼女は臣下を断頭台に送りたいとまで罵っている

これには臣下も撃沈だったそうで⤵️
でも臣下は「この喜劇に共演しなければならない
臣下の気持ちを聞いてみよう

知らないふり装っているひとに、そのひとの「愛する妹」( dear sister)の処刑を報告する憂うつな仕事…二十年来、これに似たような機会に、この定評ある助言者の頭上には、いろんな雷が落ちてきたものである。かんかんに怒ったほんとうの雷だとか、政略的に装われた雷だとかが。今度もまた、処刑完了を公式に知らせるために、女王の接見室へはいって行くまえに、冷静で、まじめなこの男は、内心特別の沈着さで武装する。だが、そこで突然はじまった場面は、前例のないものである。エリザベスは叫ぶ。なんですって?  私の知らないうちに、私のはっきりした命令もなく、あなたがたがあえてメリー・スチュアートを処刑したというのですか?  考えられないことです!  合点のいかないことです!  外国の敵がイングランドの地に踏みこんででもこないかぎり、自分はけっしてこんな残酷な処置をもくろんだりはしなかったでしょうに。私の助言者たちは私を欺き、裏切り、私にならずもののような仕打ちをしたのです。私の勢望、私の名誉は、この不誠実な、陰険な行いによって、全世界の眼前でどうしようもないほど汚されてしまいました。ああ、私のかわいそうな妹、あの人はひどい誤解、卑劣な、恥しらずな行為のために犠牲となったのです!  エリザベスはすすりあげ、絶叫し、そして狂ったもののように床をふみ鳴らす。彼女はこの白髪の男を、あなたとその他の相棒どもが、私のはっきりした許可もなしに、私の署名した死刑判決を、あえて執行させたのです、と世にも口汚くののしる。

—「メリー・スチュアート」シュテファン・ツヴァイク著

まるで
シェイクスピア「リチャード三世」の名シーンさながら🤭でもエリザベスは演技しているのではない
マジで😐怒り狂っているのである
臣下も理解に苦しんだそうだが
今ではフロイトらの分析により明らかになっている
性的倒錯=ヒステリー
彼女が男性とまともな性交渉ができないことと関係している 性は全てを反対にする。(誘惑理⇆オィディプス・コンプレックス)フロイトは「本能とその運命」で語っている

ヒステリーの、あるいはヒステリーの傾向のある人のもっとも著しい性癖のひとつは、呆れるほどうまく嘘をつくという能力であるばかりでなく、自分自身をも欺く…おそらくエリザベス自身は、メリー・スチュアートの処刑はけっして命令によるものでもなく、自分がそれを欲したこともないと内外に声明し断言したとき、自分は自分自身を正しいと感じていたのであろうと思われる。その行為を…欲しなかったということの記憶が事実を、しだいに押しのけてしまうのである。

—「メリー・スチュアート」シュテファン・ツヴァイク著

エリザベスの運命的な妹の死への悲しみ
「世界の舞台で美しいジェスチュアを見せよう」と努力しているのではなく
彼女の中でそれはリアルになってしまっている
そしてそれは
スコットランドのメアリーの息子
イングランド王、つまりジェームズ一世となり「シェイクスピアらの作品の上演を劇場で奨励」したという
彼の唯一の功績が皮肉にも
エリザベスと彼の愚かさを
シェイクスピアを通して後世に伝えている
ということが
笑ける

彼が
イングランドとスコットランドの国王となれたのは
まるで自分が母の生命を十分に力を入れては守ってやらなかったかのような嫌疑を蒙らないように
エリザベスと同じく、おどろきと憤怒との体裁をとりつくろい
「かかる行為は復讐されずにはすまされないであろうと、ものものしく声明
ジェームズ六世は「その母の殺害者にはげしく敵意を示しているのだということを、世界の人たちに見せ」

たからだ。
彼の母
メアリー・スチュアートができなかったのは
これ❣️
メアリーは
まっすぐ過ぎて
でも
これ故
En ma fin est mon commencement
わが終わりにわが始めあり

後世
多くの者が彼女のために涙し続け
彼女を想い
エジソンが初の映画を作る動機ともなり
シューマンの美しい旋律として
我々に伝えられているのだ

メアリー・スチュアートの最期
戦慄するほど
美しい
に流れたはずの赤い血🩸の色が
燃え盛る生命の炎❤️‍🔥
の赤♥️色に見えた
命は最後に輝いた🌟

黒いマント、その黒っぽい衣裳が肩からすべりおちると、絹の赤い下着がぱっと輝やき、そして侍女たちが赤い手袋を袖に通すと、突然彼女は、血のように赤い焔の感じで、すばらしく忘れがたい姿となってそこに立っている。そしていまや告別の時である。

それは貂の手皮を飾った黒褐色のビロード製のもので、彼女のもっとも荘重な最上の衣裳であり、白いカラーが高くつけられており、袖が下にゆらりと垂れている。この品位のある豪奢な衣裳を黒い絹のマントで包む…女王は手ずから自分のたんすのなかからハンカチを探しだしたが、これで自分の眼をしばってもらうつもりである。これは、おそらく自分の手で縫取りしたらしい金の総のついたきわめて上等の麻地から作った薄地の織物である…この最後の血を見る瞬間に備えて、メリー・スチュアートは深紅の下着を身につけ、火のように赤い長袖の手袋を用意してもらうが、それは首斬り斧が首に落ちた場合に、噴きだした血の色が、あんまりひどく衣裳の色で目立つことがないようにというためである。断罪された女性がこれほど芸術的に、かつ荘重に死の準備をしたことは、これまでなかったことであろう。

—「メリー・スチュアート」シュテファン・ツヴァイク著

8: 犬=犬

そして
その燃え盛る生命の炎❤️‍🔥
命の赤♥️色を身につけ
血🩸でぐちゃぐちゃになりながら

「あらゆる人、彼女のむすこや彼女に忠誠を誓ったいく千とない人たちよりも熱情的に、かつ立派に、この小さな動物は、その女主人のために戦った

もう ここで涙腺崩壊
ずっと楽しみながらペンディングにしてきた
ツヴァイクによるメリー・スチュアートだったが
陰謀に次ぐ陰謀で
辟易していたところに来たー👊
「なにやら着物の下で動くもの🐶がいた」
処刑場に愛犬🐕?

女王の愛犬が、だれにも気づかれずにこっそり後をつけてきて、いわば彼女の運命を気づかうあまり、彼女の体に身を押しつけていたのであった。それがいまとび出してきて、流れ出た血に染まり、びしょびしょになっていた。彼は吠え、噛み、きゃんきゃん、わんわんとなき、そして死体から離れようとしない。無理やりに刑吏は彼をひき離そうとする。だが、彼は掴まらず、誘いにも乗らず、愛する主人の血で自分をひどく傷つけたこの見知らない大きな黒衣の畜生たちめがけて、あらあらしくとびかかってゆく

—「メリー・スチュアート」シュテファン・ツヴァイク著

私の1仮説に過ぎないが
もし これが真実(犬が処刑場にいた)であれば
メアリーが初めて世界を化かした稀有なケースではなかろうか スカートの下に隠してメアリーはわんこを刑場に連れてきたのかもしれない
最初からそこに「隠れて」いたのでなく途中入場であれば
ひとは気づき、止めようとし刑はペンディング
つまり上述のようにはならないからだ
家に置いておいてはメアリーの犬=殺される
世界の目前に晒されたこのわんこは「絶対に殺されることはない」世論がそれを許さないからだ
(メアリーは侍女など愛する存在の刑場での立ち合いに最後まで固執した)

動物大好きなメアリーを
愛した動物🐶🐴たち
乗馬も大得意のメアリー
私はホース🐎ライディング ショボった女なんで
メアリーの馬術には感服🥺
本当に馬の気持ち
馬=メアリー馬 同体をシェアし一心になりきれる騎手でなければ
馬は走ってなんかくれない
92マイルも🤨
とてもデリケートな生き物なのだ
スコットランド🏴󠁧󠁢󠁳󠁣󠁴󠁿からイングランド🏴󠁧󠁢󠁥󠁮󠁧󠁿へ
「大胆なアマゾン」=メアリーは

ひらりと馬にまたがり、騎兵数人をしたがえて、その場から疾駆しさる…息もつがずに、牧場をこえ、沼地をこえて、森をぬけ、野をぬけ
この国をめぐって九十二マイルも
食事も休息もとらずに疾走した

—「メリー・スチュアート」シュテファン・ツヴァイク著

9: 正直すぎて罪

イングランド🏴󠁧󠁢󠁥󠁮󠁧󠁿のお姉様の元へいざ疾走🐎笑笑
「お姉様ぁ〜♥️」
メアリー素朴 ひとを信じすぎた😞
つきを
つきに正直だったがゆえの罪
前夫の殺害者とともに
婚礼の祭壇へと歩みをすすめる「ハムレット
のアナロジー=メアリー
共犯の嫌疑をかけられても
それを自分からそらすため
エリザベスのように二、三人の小物を処刑したりせず
落ちつきはらうために
球技🏀🏀🏀をしていたメアリー(なぜぇ😢)
目に見えない血を自分の手から洗い流そうと
気が狂うマクベス夫人はメアリーでもあり
メアリーに手を下した後のエリザベスにも見える
シェイクスピアのおかげでスコットランドの多くの喜劇や悲劇が読める📕
(メアリーを捨てた子のおかげ 既術↑)

それにしてもちょっと死にすぎなんだよな
メアリーの男はみんな次々殺されたし
エリザベスの男の妻も突如、死体
でその男 メアリーにくれてやる
って
なんかもっと裏ありそう…

官能的で惚れやすく 
素朴でまっすぐ
情熱的に下着にまで拘り
ロマンに生きるも 
正直すぎることが罪で処刑されたメアリー

ヒステリックに「メアリーの」世界をで手に入れ
警察権力を味方に
罪を偽善虚飾
世界を手中にした男を捨てた倒錯女性 

幸せ🏠ってどこにある?
エリザベスの全ての契機はいつも
「メリー・スチュアートよりも〇〇」
メアリーを
中傷と陰謀で引き摺り下ろし
鏡よ鏡」の世界で欲望を実現
(エリザベス=ママ似です👩別稿)
こういう男や女は自信がない 
自分信じてないから 
他者のものを参照羨望
だから
こんな顔↓
になっちゃう😞
「聞き耳…なにか待っている」
コソコソ👎
反面 メアリーは最期まで自分を信じ続けた

どの肖像画でも、彼女は、真の支配者らしく明るく、自由で、誇らかな目つきをしていない。彼女の神経質な顔は、つねに臆病げに不安げに、緊張していて、まるでなにかに聞き耳をたて、なにかを待っているかのようであり、自信からもれる微笑が明らかにその口もとに輝くことは一度もない。

—「メリー・スチュアート」シュテファン・ツヴァイク著

10: リバーシビリティ=衣装哲学

つまり
エリザベスは自分を信じられないゆえ
他者も嘘を吐く=裏切る前提でいるから
こんな「待つ」「伺う」顔や態度↑となり
自分信じられないから
メアリーを媒介に生きる他なかった

母を(ヘンリー8)に殺され
ブラッディ🩸な義姉
ロンドン塔幽閉され 死にかけたらこうなる💦かな

メアリーはメアリー
自分を信じ
自然に同一性に忠実に生きた
犬と一緒🐶
父は自然死 
生まれながらの女王
母はヘンリー8世から命懸けで自分を守り
(ヘンリー8世はメアリーを手渡せって言って
スコットランドに攻め入った 一杯死んだ)

一つのこらず炎と剣で根だやしにすることこそ、わが意志である。その地からできるかぎりのものを運びだし、略奪し終わり次第、エディンバラを焼き払い、それを大地同様にせよ。……ホリルード及びエディンバラ周辺のできるだけ多くの町や村を略奪せよ。リース及び他の町をすべて略奪し、焼き払い、降服せしめよ。いやしくも抵抗を試みるものあれば、男、女、子供の別なく、容赦なく絶滅せよ

—「メリー・スチュアート」シュテファン・ツヴァイク著

メアリーママ
マリー・ド・ギーズは
びびることなく メアリーを
お城🏰→僧院→フランス🇫🇷へと逃がしてくれた人❤️
(その後一度も会えないまま母死亡)
メアリーは気性的には
嘘吐きだって信じたかったのかもしれない
他人の優しさも
でも
嘘には嘘暗号で頑張った

そして
性質はだけでなく
衣装にも表れる
メアリーの身につける衣服は👗
「いつもつつましくて」

スコットランドの短いスカートをつけても、絹の大礼服を着ても、少女らしい優美さをもつ

—「メリー・スチュアート」シュテファン・ツヴァイク著

反対にエリザベスは

誇らかに身につけていたおおげさな鐘形のスカート

—「メリー・スチュアート」シュテファン・ツヴァイク著

が人工的で

けばけばしい印象

—「メリー・スチュアート」シュテファン・ツヴァイク著

を与えた。
これが
メアリーとエリザベスに
「はじめから備わっている天分」👼
メアリーが自然に忠実で動物的なのに対し
エリザベスは人工的に常に加工された印象
しかし実際 歴史的には
メアリーの
芝居がからない態度」が「芝居」とされ
エリザベスの
芝居がかった態度」が形成した「真実」が当時の真実
それは
天においてリバースされ
人々の記憶に残った
わんちゃん🐶がメアリーに惚れるのも無理はない

メアリー
スコットランドキルトのミニスカートを
履いていたんだ… ミニスカ女王なんて可愛すぎる

馬でアマゾンした時はどんな格好だったんだろう
記載がない 当たり前だ
命からがら逃げたんだから💦
でも
キルトのミニスカートを履く女王なんて
レアで
ロマン=空想膨らみすぎて萌え🥰過ぎるのだ
それが
今年のディオール クルーズ・コレクション
へとデザイナーを惹きつけた
スコットランド 
メアリー・スチュアートがテーマ

幽閉中に手掛けた刺繍をもちいたドレスに
処刑日に来ていたドレス

甲冑を纏った中世の戦闘服 女性バージョン🩷
確認済みだが、大阪路面店にも
そんなメアリーに因んだ
日本に一点しかないような商品もあるそうだ
メアリーはメアリー
自分らしく
ありのまま インディペンデント
苦境においても華やかさを忘れなかった
芯の強い独立した女性
そんな
メアリー・スチュアートから奪うことでしか
エリザベスはエリザベスであり得なかった
それがクイーン・エリザベスの虚飾=衣装👗

メアリー・スチュアートがテーマの服って
そういうこと

自分がメリー・スチュアートより
もっと美しいとか
もっと賢いとか
もっと教養がある
としたいために

メアリーが
いかに教養がないか
バカだとか
美的欠点などを論う
エリザベス=メアリー・スチュアート
この代理表象のズレが衣装

その昔
女は
男の横(後)を歩く 
男の代理の「象徴」=経済力
でしかなかったのに同じ
10cm以上のハイ👠ヒール
頭に鳥が乗ってるのかと見間違うような
頭上30cmハイ👒帽子に
コルセット絞めのボリュームスカート👗
じゃ男の手を借りずに
独立して独りで歩けやしない
仕事を持つこともできない

11:踊る漱石〜見つからないインデペンデントな衣装哲学


シャネルWW Iで余ってた喪服の黒布を用い
リトル・ブラック・ドレスを作り
女性の体をコルセットから
そして男性から解放
水夫服からマリンルックを革命したり
彼氏のセーター着たり
パンツ履いたり
女を中性=ユニセックス化「革命」

ムッシュ・ディオール
自立して のように仕事するも
らしく「独りで
Barに入り お酒を嗜む
そんな余裕ある格好いい女のための
バー」ジャケットを作ったくらいフェミニスト♡
カッコ良すぎるムッシュ
今年のバージャケット
アマゾン
騎兵隊も率いたメアリーに
因んだ乗馬服調のバージャケットだそうだ

メリー・スチュアートの騎兵隊は敵にむかって一気に突進」

売れる???
「こんなん着ないよな???」
「買ってくれるなら」 ですよね?
本末転倒=リバースしてる
との指摘❣️撃沈⤵️でも
最も それが「衣装」だ‼️🎉
それは
ムッシュ・ディオール好き
フェミニストの顔をした
アンチ・フェミニスト
アンチ・ムッシュ・ディオール であり
個人主義の顔した
ただの流行追従 普遍主義
メアリーの服ってメアリーになりたいの?
御指摘 ごもっとも👍
気に入らんだけやのにいちいち
理論がましい✊でも おもろい
他人メアリー模倣でなく(=エリザベス)
自分らしい衣装(=メアリー)とは?
模倣と独立」薦められ📕読んだ
こんなん知ってました?

「オリヂナリテーを持って
もう少しインデペンデントになって、
イミテーションをしないようにしたい。
平等」「ユニテー」を形成する模倣
イミテーション=流行に敏感でありながら
外圧からインデペンデントに
バライエテーを大切に自分らしく
ありのままにありたい…」

こんだけグチャグチャ語る人?
だれ?
こんなん漱石しかいないでしょ
漱石って何着てたんやろ
彼の小説やエッセイを
衣服中心に読み直してみることに♡
めっちゃ面白いことがわかった🤣
上のダラダラは
独立と模倣」で もちろん夏目漱石です❗️
衣装のこと語り続ける漱石

人間という者は人の真似をするように出来ている情けないものであります…無論流行などは人の真似をする。われわれが極く子供の内は東京の者はこんな薩摩飛白などは決して着せません。田舎者でなければ着ないものでした。それを今の書生は大抵皆薩摩飛白を着る。安いからか知りませんが、皆着るようになった

夏目漱石「模倣と独立」

衣服について喋り続ける漱石あるある🤭
でも
考え過ぎて何を着てったら良いのかわからない漱石
やっぱりいた👊よーん🎉

翌日の晩は舞踏会をやるはずになっているから出て見ろと是公が勧めた。出て見ろったって、燕尾服も何も持って来やしないから駄目だよと断ると、是公が希知な奴だなと云った。燕尾服は其上倫敦留学中トテナムコートロードの怪しげな洋服屋で、もっとも安い奴を拵えた覚があるが、爾来箪笥の底に深く蔵しているのみで、親友といえども、持ってるか持ってないか知らないくらいである。いくら大連がハイカラだって、東京を立つ時に、この古燕尾服が役に立とうとは思いがけないから、やっぱり箪笥の底にしまったなりで出て来た。じゃ、おれの袴羽織を貸してやるから、日本服で出ろ、出て、まあ、どんな容子だか見るが好いと、是公は何でも引き摺り出そうとする。

夏目漱石「満韓ところどころ」

漱石 こんだけ語って結局何着て行くん?
って読者期待させて
何着てったかわからないですよね?
ノラ=人形を家から自由にしたイプセン
燕尾服着ていくの嫌って言ったとか

皆んなは燕尾服を着て来ているのだからというと、イブセンは自分の行李の中には燕尾服などは這入っていない、もし燕尾服を着なければならぬようなら御免蒙るという。

夏目漱石「模倣と独立」

衣装のインデペンデンス
流行追従=模倣ではいけないとか

洋行帰りの画家が描くのは「他人の絵」
自分というものが何処にもない
自分が自分の絵を」描かねばならない

夏目漱石「模倣と独立」

漱石にとって衣装とは

赤毛布を被ってるのとを着ているとの差違くらいなもの

夏目漱石「坑夫」

つまり
理念」でしかない
何ページも何着ていくか
衣装の同一性を模索する姿がぐだぐだ続く

いっそ出るくらいなら踊らなくっちゃつまらないから、日本服ならまあ止そうと云いたかったが、是公は正直だから本当にすると好くないと思って、ただ羽織袴はいけないよと断った。是公はそれでも舞踏会を見せる気と見えて、翌日の午、社の二階で上田君を捕えて、君の燕尾服をこいつに貸してやらないか、君のならちょうど合いそうだと云っていた。上田君もこの突然な相談には辟易したに違ない。笑いながら、いえ私のは誰にも合いませんと謙遜された。  舞踏会はそれですんだが、しばらくすると、今度はこれから倶楽部に連れて行ってやろうと、例のごとく連れて行ってやろうを出し始めた。だいぶ遅いようだとは思ったが、座にある国沢君も、行こうと云われるので、三人で涼しい夜の電灯の下に出た。

夏目漱石「満韓ところどころ」


「いっそ出るくらいなら
踊らなくっちゃつまらないから」???
漱石が
「踊らなくっちゃつまらないから」🫢って言った❣️
可愛い🩷
踊るんだ????
こんだけの紙面割いて
踊って
その後の
倶楽部」に「玉突場」に「バー」に…
まだまだ話は続くんですよ
でも
結局 何着て行ったか
何が良かったのか とか
なんもわからないんです
これが漱石なんです
リバーシビリティ
前に進まない足踏み
喋ってばっかり
大学で教員職が決まる前に勇み足で

まだ事のきまらない先に、モーニングを誂らえてしまって…
いよいよモーニングが出来上ってみると…せっかく頼みにしていた学習院の方は落第

夏目漱石「私の個人主義」

倫敦留学中トテナムコートロードの怪しげな洋服屋で、もっとも安い奴を拵えた覚があるが、爾来箪笥の底に深く蔵し…」      (満韓ところどころ)

「あの燕尾服は安かったがまだ一度も着た事がない。つまらないものを作ったものだなと考えた。」
                  (倫敦消息)

夏目漱石

へーそうなん
って思ってたらまだ続く

そのモーニングを着てどこへ行ったと思いますか?

夏目漱石「私の個人主義」

結局 
御父さまの仰ゃる事は何だかちっとも分りゃしないわね」 
このぐだぐだに はいはいと適当に
妻が夫を無視る「道草」のエンディング
そうなるよ
勝手に喋っといて❣️って
たぶん
これが漱石
奥さんも彼に追いつき感MAX
でも誰も追いつけない
追いつかんで良い
漱石の「道草」いい感じ🩷
奥さん 漱石避けて
赤ちゃんにキスした😘
どっかで
女は
子どもできたら旦那より赤ちゃん👶とか
愚痴ってる漱石いたけど
スルーするしかない
喋り続けるのが漱石

そのモーニングを着てどこへ行ったと思いますか?…一年の後私はとうとう田舎の中学へ赴任しました…あなたがたは松山の中学と聞いてお笑いになるが、おおかた私の書いた「坊ちゃん」でもご覧になったのでしょう。「坊ちゃん」の中に赤シャツという渾名をもっている人があるが、あれはいったい誰の事だと私はその時分よく訊かれたものです。誰の事だって、当時その中学に文学士と云ったら私一人なのですから、もし「坊ちゃん」の中の人物を一々実在のものと認めるならば、赤シャツはすなわちこういう私の事にならなければならんので、――はなはだありがたい仕合せと申上げたいような訳になります。

夏目漱石「私の個人主義」

ほっとくしかない
漱石は喋って勝手に
自分探し
自分に同一な
インデペンデント衣装選びしてるんだから

ありのままをありのままに隠しもせず…自分の心の径路をありのままに現わすことが出来たならば…総ての罪悪というものはないと思う

夏目漱石「模倣と独立」

衣装とはシンボルに過ぎない
象徴=隠すこと
最初は葉っぱだった🌿
恥=Shit 隠し
つまり
リバーシビリティ=反転
衣装の本質👗
まさにクイーン・エリザベスの虚飾👑👗
それをリバースし直し
最も自分に到達しようと
衣装について喋り続けるのが漱石
しかし
衣装は象徴でありながら
カーライルが言うように「時の衣
プロテスタント⇆カトリックのように
時を語る
このシーンは見事だ
虞美人草
が変われば衣装も変わる
小夜子→藤尾へ

眼鏡は金に変っている。久留米絣背広に変っている。五分刈光沢のある毛に変っている。――は一躍して紳士の域に上る。小野さんは、いつの間にやら黒いものを蓄えている。もとの書生ではない。襟は卸し立てである。飾りには留針さえ肩を動かすたびに光る。鼠の勝った品の好い胴衣の隠袋には――恩賜の時計が這入っている。この上に金時計をとは、小さき胸の小夜子が夢にだも知るはずがない。小野さんは変っている。  五年の間一日一夜も懐に忘られぬ命より明らかな夢の中なる小野さんはこんな人ではなかった。五年は昔である…しかし、こうは変るまいと念じてプラット・フォームへ下りた。  小野さんの変りかたは過去を順当に延ばして、健気に生い立った阿蒙の変りかたではない。色の褪めた過去を逆に捩じ伏せて、目醒しき現在を、相手が新橋へ着く前の晩に、性急に拵らえ上げたような変りかたである。小夜子には寄りつけぬ。手を延ばしても届きそうにない。変りたくても変られぬ自分が恨めしい気になる。小野さんは自分と遠ざかるために変ったと同然である。  新橋へは迎に来てくれた。車を傭って宿へ案内してくれた。のみならず、忙がしいうちを無理に算段して、蝸牛親子して寝る庵を借りてくれた。小野さんは昔の通り親切である。父も左様に云う。自分もそう思う。しかし寄りつけない。

夏目漱石「虞美人草」

対象によって変わる衣装
小夜子といると素朴な小野が
藤尾といると仰々しく

メアリーよりも。。。。。。。
他人=メアリー羨望に固執したエリザベス
イプセンフロイトのように破滅的自分らしくに拘り続けたメアリー
衣装なんて所詮 Bull Shit
どうでもいいんだろうが
漱石は結局 何着てったんだろうか
考えすぎると何も着れない「衣装哲学
「何着てこ?」
9:48のぞみ🚅乗るのに9:00まだ家🏠
ソファー🛋️で寝てたスリップドレスのまま
東京行き→S社に写真撮られて載ってるやん???
(分かる人にだけ分かるジョーク)
衣装について こんだけ考えて 爆笑🤣
私も漱石も同じ♡

倫敦にゃだいぶ別嬪がいますよ、少し気をつけないと険呑ですぜ

夏目漱石「倫敦塔」

Stray Sheep 迷子の羊
魔性の女
女と衣装
きっと
エリザベスってStray Sheep 迷子の羊
彼がタイムスリップして
メアリー・スチュアートの処刑時の服や
甲冑身につけた女に逆ナンなんかされたら
漱石節 極まり
倫敦でメンタルの調子崩すんだろうな
前もそうだったらしいから

歴史で反転された
メアリーの
「芝居がからない態度」が「芝居」とされ
エリザベスの
「芝居がかった態度」が罷り通る世の中
グローバリズムのこんな時代に漱石はきっとついてけない
衣装を剥ぎ
どちらが表で
どちらが裏か?
リバーシブルなメアリーとエリザベス
以下でお楽しみください









































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