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ブーリン姉妹の強迫反復と「かもしれない」パラレルワールド

懐かしのヴィクトリア・ステーション🚂
ハリーポッターで有名になった
キングス・クロスSt Pancras駅と共に
ロンドンでは皆がよく通るでっかーい駅
いまやハリーポッターグッズが買えるショップがあるそうで❤️すが
私にとっては
あそこで人生が
パラレルワールドに別れていたかもしれない
という感慨深い場所

                           キングス・クロスSt Pancras Station

ケンブリッジ大学の学生たちの作った
ヘンリー8世の妻たち=Six が来日
話題を呼んでいる
ご存知ですか
誰が1番悲惨な目に遭ったかを
歌い続けるエネルギッシュなミュージカル

ヘンリー8世以降の
女王たちの戦い
アイルランド
🇮🇪女王 メアリー1世
イングランド
🏴󠁧󠁢󠁥󠁮󠁧󠁿女王 クイーン・エリザベス
スコットランド
🏴󠁧󠁢󠁳󠁣󠁴󠁿女王 メアリー・スチュアート
争い続けた
3女王の嫉妬による奪い合い
元はと言えば
ヘンリー8世が全部悪い👎のだが
彼らが残した
反復し続けている 
ブーリン姉妹」の傷

アンー・ブーリンという
女の嫉妬が生み出した新宗教
イギリス国教会は以降
英国内を宗教分断状態に置く
IRAの爆撃によっても
一体どれほど不必要の
多くの血が流れただろうか
フランス革命🇫🇷も
女の嫉妬が大きな駆動力となった
別稿参照

約30年以上前のことだが
私は
ヴィクトリアステーションを通り家に帰宅
テレビをつける
ヴィクトリアステーションが吹っ飛んでいた💣💣
え?
IRA
ロンドン・ヴィクトリアステーションを爆破していた

『カメラマン』
ヴィクトリア・ステーション爆破
→カメラマン到着
→報道で「今」

『私』
ヴィクトリアステーション
→家着く
→テレビ📺で「今」

距離と時間はほとんど変わらない はず
つまり
私がステーションを去った直後の出来事
私は死んでたかもしれなかった👼

イギリス滞在時
バプティストの牧師と知り合いだった
カトリック
イギリス国教会
バプティスト
メソジスト
多くの神父や牧師が教義を異にし
お互いを認め合えないと
悲しんでおられた
しかし
これは
宗教 云々を超えている
反復」に思える

フロイトがいう
関係反復
トラウマは
同じ関係を反復し続ける
誰かがそれを断ち切らない限り続く
昔はそれを悪霊因縁などと読んだ

アイルランド🇮🇪女王
メアリー1世ブラッディ・メアリー


妹エリザベス をロンドン塔に幽閉・処刑に失敗

イングランド🏴󠁧󠁢󠁥󠁮󠁧󠁿女王
クイーン・エリザベス


妹 メアリー・スチュアート

スコットランド🏴󠁧󠁢󠁳󠁣󠁴󠁿女王
メアリー・スチュアート

処刑する

この3女王

アイルランド🇮🇪女王 メアリー1世
イングランド🏴󠁧󠁢󠁥󠁮󠁧󠁿女王 クイーン・エリザベス
スコットランド🏴󠁧󠁢󠁳󠁣󠁴󠁿女王 メアリー・スチュアート

の間の
姉ー妹殺しは
エリザベスの母


アン・ブーリンと

メアリー・ブーリン

ブーリン姉妹
の関係に始まる
強拍反復🔁である

1: 妹を羨むアン・ブーリン

ヘンリー8世は 
はじめ
である(姉?諸説ある)
メアリー・ブーリンに目を止め 愛妾とした

姉 アン・ブーリン
=クイーン
👑エリザベスママ

いつも
妹 メアリー貌や優しい気質
など 彼女の全てに嫉妬していた
そして
妹 メアリー から
ヘンリー8世を奪おうと決意
ヘンリー8世に
メアリーの悪口を吹聴し続け
陰謀と策略を続けた結果
無事
ヘンリー8世はメアリーを去り
アンを選ぶ

庶出のアン 
は その上
愛妾としてでなく
正妻としての地位に拘る
しかし
ヘンリー8世の
第一妻は
スペイン🇪🇸王女で厳格なカトリックのため
離婚はできない
ゆえに

ヘンリー8世

イングランド🏴󠁧󠁢󠁥󠁮󠁧󠁿の宗教を変更
イギリス国教会(プロテスタント) を設立し
離婚成立
🟰 イギリスの宗教改革 
アンと再婚
しかし
ヘンリー8世は
アンのあまりのうるささに 
遂にアンを処刑 (罪は近親相姦と姦通とされた)

アン・ブーリンの
=クイーン👑エリザベス
はそんな
ヘンリー8世を心中 恨んでいる
実父を殺されたからだ
そして父と母の離婚
により
庶出に戻ったエリザベス

今度は
に 復讐されることになる

から奪い続ける
歴史は反復され続ける

2: 妹をロンドン塔に幽閉したブラッディ・メアリー

ヘンリー8世
①妻 キャサリン・オブ・アラゴン
 娘 メアリー1世

②愛妾 メアリー・ブーリン(妹)

②妻 アン・ブーリン (姉)
 娘 エリザベス
……

アン・ブーリンの横暴ゆえ

英国内🇬🇧
一つの宗教が
二つの宗教へ💢
2宗教で分断されたままの国家
プロテスタント
VS
カトリック
の 闘争は続く

分断したのは
アン・ブーリン
=クイーン・エリザベスの母 

の貪欲だ

怒ってる💢のは
ヘンリー8世が捨てた 
第①妻の娘 
メアリー1世
エリザベスの異母

父 ヘンリー8世
アン・ブーリンによる
独断なる 宗教変更
憤りを感じていた彼女は

父の宗教改革
カトリック→プロテスタント

元に戻そうと
反宗教改革を実行
プロテスタント→カトリック

今度は
プロテスタントが故に殺され
多くの血が流れ🩸
メアリー1世は王位中
ブラッディ・メアリーと呼ばれるようになる
しかし
ブラッディ・メアリーの怒りの矛先💢
②妻 アン・ブーリンは既にこの世にいない
ゆえ
怨恨は
アンの娘 エリザベスに向けられる
メアリー1世
①妻の娘
エリザベス
②妻の娘 ゆえ
メアリーは エリザベスの 異母

その
エリザベス
ロンドン塔に幽閉
処刑
しようとした が失敗

3: 妹を処刑したエリザベス

その頃
スコットランド🏴󠁧󠁢󠁳󠁣󠁴󠁿では
旧教徒=カトリックである
メアリー・スチュアート
生まれながらに👑をかぶった
女王として生まれる

イングランド🏴󠁧󠁢󠁥󠁮󠁧󠁿=プロテスタント
スコットランド
🏴󠁧󠁢󠁳󠁣󠁴󠁿=カトリック

エリザベスは
母 アン・ブーリン

姉 メアリー1世

無意識なる遺志反復🔄

妹(分)
自分を「お姉様」と慕う
生まれながらのスコットランド女王
メアリー・スチュアート の
美貌や生粋のロマンティシズムに嫉妬し
陰謀と策略でメアリーを
引き摺り下ろし続け(前稿参照)
メアリーをとうとう激怒させる😡
スコットランド🏴󠁧󠁢󠁳󠁣󠁴󠁿女王メアリーは
巻き返しの
反宗教改革を扇動
(プロテスタント→カトリック)
スペイン🇪🇸の力を借りて
あともう少しというところ

エリザベスが
タイムリーに
メアリーを処刑してしまう
この二者の喧嘩は
もはや 戦争と呼べない
ツヴァイクは
これを猫のケンカ🐱と呼んだ
前稿参照


歴史の整理しておきましょう🔄

カトリック
→ヘンリー8世
→メアリー・ブーリン
→アン・ブーリン 
→宗教改革 (アンのため)
→プロテスタント
→国家分断
プロテスタントVSカトリック
→アン処刑
→メアリー1世王位
→反宗教改革
→エリザベスをロンドン塔に幽閉 処刑失敗
→エリザベス女王として君臨
👸
→反宗教改革(メアリー・スチュアート)
→メアリー処刑
→→→→→→→→→→→→→→→→→→
→→→→→→→→→→IRA
💣💣💣

4: 歴史に名を残さなかったメアリー・ブーリンの幸せ

最も賢明なのは
歴史に名を残さなかった
メアリー・ブーリン
アン・ブーリンに とっとと
ヘンリー8世を譲り
ドロドロの欲望の渦から去ることで
歴史に名を残さなかった彼女

ブーリン姉妹👭」のうち

アン・ブーリンと
娘 エリザベス
ヒステリー陰謀
美しい「妹」のものを羨望し奪略する
その歴史は
繰り返され

アンの血筋がエリザベスの代で途絶えた🔚
のと対照的に

アン・ブーリンの妹
メアリー・ブーリンの血筋は貧しいながらも
慎ましく穏やかに生き
愛を全うし
21世紀の現代にまで
貴族としての血筋を残しているという。
メアリーは
姉アン・ブーリンにこう言ったという伝説が残っている

‘would rather beg my bread with him
than be the greatest queen christened.
My husband would not forsake me!’

パン🥐と大好きな人💚
愛する人とのほがらかな
田園生活⛰️
これ以外に何を望もうか
My husband would not forsake me!’
forsake=見捨てる

愛されて メアリー・ブーリンは幸せだった

5: もし女が他の女だったらイギリスの宗教改革は?

もし
こんな気性の優しく美しい
メアリー・ブーリンが
ヘンリー8世の愛妾❤️のままだったら
イギリスの宗教は
あの時は
まだカトリックのままだった
その場合でも
ヘンリー8世の
S IX 妻たちは
ミュージカルで
私の方が悲惨!って叫んでたのだろうか
ロメオとジュリエットでも
間に嫉妬対象のロザリンデがいなければ
悲劇=不幸に終わる恋愛❤️ロマンスにさえ
発展しなかった
ゆえ
歴史ロマンには
強迫 反復🔁する宿命=悲劇 が必要
ということになる
この一文お見事だと思う
漱石の宿命=反復「道草」で読めます

世の中に片付くなんてものは殆んどありゃしない。一遍起った事は何時までも続くのさ。ただ色々な形に変るから他にも自分にも解らなくなるだけの事さ

夏目漱石「道草」

でも
パラレルワールドを
想像するのは夢がある
今回の場合は
私死んでたかもしれないんだけど👼

考えてみると
ヨーロッパの宗教改革
信念から
イギリスのそれは
から
起きている
つまり
女が代わるだけで
異なる世界
パラレルワールドがあったということとなる
アンではなく
メアリー・ブーリンを
ヘンリー8世が選んでいたなら
イギリスで後に
宗教改革
宗教分断
は起こっていたのだろうか?
IRA も以前として存在していたのだろうか?
スティーブン・キングによる
11/22/63」は
もしケネディ暗殺を止め得たなら
というシナリオだ
想像してみると面白い
このような想像力
アン・ブーリンにあれば
妹から男を奪うというあの決断が
後生 どれほどの血🩸を流すこととなるか
想像できたのではないかと思えて止まない

メアリー1世
反宗教改革の必要がなかったら
ブラッディ🩸になってなかった
から
美味しいトマト🍅のお酒
ブラッディ・メアリーもなかっただろう

し…
エリザベスも(その場合 生まれてなかったが)
性的不具でヒステリックに
妹たるメアリーを処刑しなかっただろう
などなど
まぁ
フロイトによる関係反復を知っていれば
まぁ 他人に酷いことはできないんだけどね
科学に感謝だ🥲
昔は悪魔👿って他人のせいにしてたんだから💔

漱石の反復=宿命の道草は以下でどうぞ

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