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あたらしい世界を咀嚼する。

いつも通る道に、いつも同じネコがいる。

白地に大きな黒いブチがあって、目つきがちょっと悪い。こちらのことを警戒している気はするが、好意を持たれている感じはとりあえずしない。

私はネコを飼ったことがない。ネコの写真を見て瞬時に「かわいい〜」と言えるタイプの人間でもない。どちらかといえば、「子ネコは愛らしいのに、なぜ大人になるとあんなに性格の悪そうな目つきになるんだろう」と思ってしまう。

「ペットを飼ったらとたん、ペットにゾッコンになった」みたいな話を聞いたことがあるけれど、私もネコを飼ったら、ネコにネコナデゴエで話しかけるようになるのだろうか?

少なからず、ネコとひとつ屋根の下で暮らすことで、性格は少し変わるだろう。暮らしを構成する一部がネコになる。それは、それまで見なかったものを見ることであり、考えなかったことを考えることである。

きっと最初のうちは小さな驚きや発見をして、次第にそれも当たり前になって、本当に生活の一部として溶け込んで、あたかも最初からあったかのような、初めからそう考えていたかのような気持ちになるのかもしれない。

人は新しいものに出会ってからそれを咀嚼して自分の一部にするまでに、どんな段階を踏むのだろうか? 

Twitterという新しい世界に触れて5日目の今日、私は咀嚼を続けている。

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