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「すぐやる力」が欲しいはなら…

「すぐやる力」が身につかないのはなぜ?


①「すぐやる力」を妨げる、心のブレーキ

だれでも、「先送りにせず、すぐやろう」とは思っているでしょう。
なまけているのではなく、むしろ、「やらなければ、やらなければ」と、
心の中ではあせっているはず。
でも、最初の一歩が踏み出せない。
気持だけが空回りして、なかなか手がつけられないまま、
ズルズルと時間だけが過ぎてしまう・・・。

これは「心のブレーキ」がかかった状態です。
メンタルが「マイナス・システム化」しているためにエンジンがかからず、
「すぐやる」方向にエネルギーが向かないのです。

②現代人のメンタルは「マイナス・システム化」している

現代は便利になった一方、私たちが受け取る情報量は、飛躍的に増えています。
人間同士が直接関わることが少なくなり、身体を動かす機会も減っているのに、ネットやテレビなどからはどんどん刺激を受けているのです。

これは私たちの「メンタル」にとっては、
エネルギーをためにくい状態です。

メンタルが正常な状態なら、適度な刺激はいい役割を果たします。
外部からの刺激はストレスでもありますが、
それに対応しようとメンタルが活性化して、
エネルギーをつくり出すからです。

しかし、刺激を受けて、エネルギーに転換するためには時間がかかります。
ところが、現代人はエネルギーに転換するヒマもなく、
刺激を受け続けています。

すると、メンタルはそれを処理できず、内部にためこんでしまいます。
つまり、刺激をエネルギーに転換するプラス方向ではなく、
マイナスの方向にメンタルが動いてしまうのです。

③目標を持っただけで疲れてしまう理由

また、外部の刺激だけではなく、
「目標」「夢」を持つことも、
メンタルを動かしていく原動力になります。

子どもの頃を思い出してみてください。
今より、ワクワク・ドキドキすることが多かったでしょう。
「〇〇したい」「〇〇になりたい」という気持ちは、
メンタルを活性化させます。

しかも、好きなことなら、いくらやっても疲れなかったはずです。
前向きになれるし、あれもやろう、これもやろうと自然にがんばれる。
これはまさに、メンタルがプラスのシステムで動いている状態です。
好きだ、おもしろい、興味があるという気持ちは
エネルギーをつくる原動力になります。

しかし、大人になるにしたがって、目標や夢は小さくなってしまう。
学校の勉強や仕事など、義務でやらなければならないことも
次第に増えていき、やりたくないことのノルマが多くなっていくのです。

すると、目標は仕方なくやるものにすり替わってしまい。
結局、目標を持たされただけで疲れてしまう。
できない自分を直視するのがつらいから、
取り組む前からブレーキがかかる。
これもまた、メンタルの「マイナス・システム化」状態です。

外部からの刺激、内部からのやる気、
そのどちらもエネルギーにできないから、
結局、「すぐやれない」自分になってしまうのです。

④意識と潜在意識は、プラスとマイナスの関係

メンタルは、「意識」「潜在意識」で成り立っています。
私たちは「意識」しか感じ取ることはできませんが、
「潜在意識」のほうが大きく、限りない可能性を秘めています。

しかし、意志の力で心臓を動かすことができないのと同じように、
「潜在意識」は自分でコントロールすることはできません。

意識と潜在意識は、磁石のS極とN極のように、
おたがいが反発しあう「プラスとマイナスの関係」にあります。
その理由は、私たちが生きていくには、その両方が必要だからです。

つまり、意識が「すぐやらなければ」と思えば思うほど、
潜在意識のほうは「やらないようにしよう」と逆に作用して、
バランスをとろうとします。

「心のブレーキ」は、まさにそういう状態です。
意識と潜在意識が「ねじれ現象」を起こして、
「すぐやれない」原因は、そこにあるのです。

⑤無限の力を秘めている潜在意識の可能性

メンタルがエネルギーをつくる原動力は2つです。
「外部からの刺激」と「目標や夢」です。
そして、エネルギーをつくり出すシステムは意識ではなく、
潜在意識のほうにあります。

このシステムは、時計の歯車のような構造で成り立っています。
小さい歯車はすぐに動くのですが、つくりだすエネルギーは大きくない。
大きい歯車は膨大なエネルギーを生むパワーを秘めていますが、
本格的に稼働するのは、時間がかかります。

燃料(外部からの刺激・目標や夢)が供給されて、
まず小さい歯車がプラスの方向に回転しないと
大きな歯車が動かない構造だと考えてください。

ところが、メンタルがマイナス・システム化していると空回りしたり、
逆回転する状態になってしまい、
エネルギーをつくり出すことができません。
燃料不足の場合も同じです。

しかし、いったん、大きな歯車が動く環境が整えば、
膨大なエネルギーが供給されて、
自分で思っている以上の力が発揮できるのです。

潜在意識を感じ取ることはできないと言いましたが、
日常生活に目を向ければ、
潜在意識の「仕事」にたくさん気づきます。

たとえば、どこかに行くつもりになれば、
脚の動かし方などまったく気にしないで、歩けます。
椅子に腰替えていられるのも、潜在意識で筋肉を支えているからです。

潜在意識にまかせておけば、いちいち意識しなくても、
ちゃんとやってくれるのです。
同じように、潜在意識のベクトルを自分が望む方向に向けれれば、
「すぐやる力」が自然と身についてくるのです。

⑥単純なポジティブ・シンキングは役に立たない

「すぐやる力」と逆方向のこと
ーーーその代表が「ポジティブ・シンキング」です。

頭(意識)がポジティブなら、
潜在意識はネガティブの方向に動いてしまう。
「前向きに、すぐやろう」と意識すればするほど、
潜在意識は裏付けとなる実力や能力がないことを知っているから、
失敗するほうに動き始めます。
むしろ、ここでは挫折して、もっと経験を積みながら、
失敗やミスから学ばせようとするのです。

成功した実業家やスポーツ選手は、
ポジティブ・シンキングであることがあることが多いようです。
しかし、彼らも最初からうまくいったわけではなく、
大きな成功をおさめた人ほど、どん底の経験や下積み時代があり、
人の何倍も苦労しています。
自殺を考えたほどの挫折を経験している人も少なくありません。

苦労の連続でも「ハングリー精神」をバネにがんばる。
最初は逆境をはねのけようとすることで、
エネルギーを蓄え、ビッグになった人がほとんどです。

実際、あるレベルに達したら、
やることなすことすべてが「当たる」ようになってくるので、
「ポジティブ・シンキング」になるのも事実。

ですが、そこまでの境地に達していない私たちが単純に
「ポジティブ・シンキング」だけマネても、うまくいきません。

私たちはまず、
潜在意識を動かすことからスタートする必要があるのです。

⑦潜在意識を動かす仕組みがわかれば、すぐやれる

では、潜在意識を動かすためには、どうすればいいのか。

・めざす方向が明確だけれども、意識していない
・現在やっていることが、目標につながっている
・夢の実現に向けて、モチベーションが衰えていない

つまり、単なる義務やノルマではなく、
自分自身がやりたいことをやっている。
けれども、当座のことで精一杯で、いちいち意識していない。
しかも、今やろうとしていることは、
夢を実現するための一歩になっていて、そのことだけに集中している。

こういう状況だと、
目標が潜在意識にしっかり埋め込まれてます。

つまり、目標という「薪やガソリン」は、
潜在意識の中でしっかり燃え続け、エネルギーとして供給される。
ただ、現在の意識はそれを半ば忘れているため、
意識と潜在意識の「ねじれ現象」が起きない。

「すぐやる力」とは、
やみくもにがんばることではありません。
瞬発力や集中力だけが要求されているのではなく、
目標を設定したら、潜在意識に後押しされて、
自然にやってしまった。

つまり、ドアのところまで行こうと思ったら、
無意識のうちに立ち上がって、歩きはじめていた。
こういう状態になることです。

⑧自分が持っている力を信じよう

自分に対して自信が持てない人、コンプレックスをかかえている人、
同僚や後輩と比べてふがいないと悩んでいる人も多いでしょう。

しかし、潜在意識を味方につければ、
思いがけない力が発揮できるはずです。

それだけメンタルの力というのは大きく、
しかもトレーニングすることで、
確実に「すぐできる」「結果が出せる」
方向に変わっていけるのです。

ぜひ、自分が持っている潜在能力を信じていただきたいです。

⑨「すぐやる力」を引き出すためのステップ

「すぐやる力」を身につけるには、どうすればいいでしょうか。

潜在意識を味方につけて、自然にできる状態に持っていく
「仕組みづくり」が必要です。

「目標設定⇒イメージ力⇒ルーチン化」

●目標設定
 目標をしっかり設定しなければ「すぐやる」ことはできません。
 潜在意識をどういう方向に動かせるのか「ベクトル」を決める
 必要があります。

●イメージ力
 「体感イメージ」と「客観イメージ」の2つのイメージの使い分け。

●ルーチン化
 「ルーチン」という言葉には、あまりいい印象を持っていない方も
 多いでしょう。
 しかし、意外かもしれませんが「ルーチン」を持つことは、
 「すぐやる力」を引き出すために大きな役割を果たします。
 やる気を引き出し、自分のリズムを取り戻すスイッチです。


※目標設定
※イメージ力
※ルーチン化

後日、別に書き足して詳しく説明をおこないます。

~30代女性のための心と体の健康アドバイザー~


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