目標を明確にして、望むものを手に入れる方法
≪目標の明確化≫
☆自問自答しながら目標を明確にしていく
人は誰でも、失敗や間違いを恐れます。
何かをやろうとする時に「失敗したらどうするの」という内なる声が
聞こえてきます。
このような、否定的な内なる声は、
いつか「暗示現象」や「催眠状態」を引き起こすこともあります。
一方、人には優れた能力、時には天才的な力さえあるはずです。
自分の中に潜むさまざまな能力を見つけ出していけば、
創造的な結果を手にいれることも夢ではありません。
自分の限界や障害を乗り越えて、自分が本当に望むものに
近づくのを助けてくれる「目標の明確化」というスキルがあります。
何かを達成するためには、「自分が何を望んでいるか?」を
知っていることが、必須条件です。
なぜなら、明確な目標をもって行動を起こす時、
脳はその実現のために最大限の力を発揮しようとするからです。
人は、しばしば目標に向かって努力するうちに、
最初の目的を見失ってしまうことがあります。
もし、あなたが「もっと成功したい」「もっと幸せになりたい」と望むなら
そのことを実現するために自分が望んでいる目標を明確にすることです。
このスキルは、構造化された一連の質問を順番に一つひとつ、
自分に問いかけていけばいいのです。
そして、自分でその質問紙を作って、
自問しながらその質問紙に答えを記入して下さい。
≪「目標の明確化」の方法≫
質問1 「あなたは、何を望んでいますか?」
最初の質問は、「あなたは何を望んでいるか」です。
たとえば、「独立して起業したい」というような、
自分が手に入れたいことを選んで下さい。
その目標に関していくつか、チェックポイントがあります。
(1)まず、あなたの目標は「肯定的な言葉」で表現されているか
どうかです。
例文の「独立して起業したい」は、肯定的な表現になっています。
「会社を設立したいが、失敗したくない」という目標なら、
目標にはなっても表現が否定的です。
そこで、「会社を設立し、成功したい」というように肯定的な
表現に言い換えて下さい。
また、その目標を実現して困ることはないかも確認して下さい。
いくらやりたいことでも、犯罪につながるような反社会的な
目標は、目標にしないことが重要です。
(2)次は、「その目標を達成する主人公があなたかどうか」です。
目標の実現は、あなた自身の行動によって手に入れるもの
でなくてはなりません。
誰か援助を与えてくれる人が出現して、その援助によって会社を
設立するというのであれば、この目標はここでは意味がありません。
(3)あなたの目標が「具体的で実現可能なものかどうか」です。
「会社を設立し、成功したい」ということを、
できるだけ具体的に表現して下さい。
たとえば、まず3人で仕事を始め、どこにオフィスを開き、経費は
どのようにして用意するかなど、できるだけ具体的な行動になるよう
に考えて下さい。
そのようなことを自分で自分に話すことで、
実現可能かどうかも同時に自己判断していきます。
質問2 「どのようにしてあなたの目標が
実現したことをたしかめるのですか?」
あなたの目標が達成されたということが、どのようにして自他共にわかるか
ということを考えてみて下さい。
たとえば、「仕事を始めた3人が必要な売り上げを手にして、最初の給料日に居酒屋で乾杯している姿が目に浮かびます」とか、
「仕事の契約が次々にまとまり、いろいろな取引先の人々と仕事の打ち合わせをしています」というように、
その目標が達成された証拠として、何が見えて、何が聞こえて、
何が感じられるかを表現して下さい。
質問3 「あなたは、いつ、どこで、誰と、
その目標を達成したいですか?」
あなたの目標は、いつ、どこで、誰と達成したいかを具体的に
書き出してみて下さい。
それらを具体的に考えれば考えるほど、あなたの「脳」は自動的に目標実現に向けて、準備し始めるのです。
それらをチェックしながら、周りの人々との間に何か問題が起きないかも
再度確認して下さい。
これを「エコロジーチェック」と言います。
質問4 「あなたが望む目標を妨げているものは、
何ですか?」
この質問は、とても重要です。
何回も自分の内面に向けて答えを引き出すようにして、自問して下さい。
目標が大きすぎることに気づくかもしれません。
あるいは、長期間かけないと実現できないかもしれません。
目標を妨げる問題が、明らかになるかもしれません。
質問5 「目標を実現するのに助けになるもの
(リソース)がありますか?」
目標に向かって進むために役に立つ、
自分の特技や周りの人々の助けをもっているでしょうか?
まだ、持っていなければ、
それらを得るための何かアイディアがありますか?
質問6 「目標を実現するのに、
最初の第一歩はなんですか?」
目標を達成するのに、どのような方法があるのでしょうか?
まず、最初の第一歩は、何から始めるのでしょうか?
質問7 「あなたの目標は、
達成する価値がありますか?」
最後の質問は、あなたの目標は達成する価値があるかどうかです。
いくら質問に答えてきた後に、目標の達成に価値があるかどうかを
改めて自問することは、目標を明確に意識するのに、
とても有効な質問になります。
自分が、この目標の大切さを実感する機会にもなります。
さて、このように一連の質問に順番に答えていきながら、
最後にシートに記入された答えを、
上から順番に自分に向かって読み上げます。
読み上げる内容は、すべて自分が考え出したものです。
読み上げながら、じっくりとその内容を味わって下さい。
自分で、自分に言い聞かせるようなものですが、
この体験がどのような価値をもっているかは、
「聴き終えたあなただけにわかる特別なもの」です。
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このような効果が生まれるには、それなりの理由があります。
順番の決まった質問に答えるということは、
自分の考えを言葉にすることです。
人は、自分の考えを言葉にすることで、
自分で自分の悩みや混乱を解決し、
目標を達成するための「脳のスイッチが入る」のです。
~30代女性のための心と体の健康アドバイザー~