自分にも人にも寛大になると、機嫌がよくなる5
☆100点満点中のマイナス1点を気にしない
100点満点を目指す人は、
1点でも足りないと気になって仕方がなくなります。
自分にも100点を求め、他人にも100点を求めようとします。
しかし、世の中には完璧なものなどありません。
完璧を求めようとすると、マイナス1点が気になり、
99点でも不機嫌になります。
そうすると、自分も過重労働になりがちですし、
まわりにも過重労働を求めるようなことになってきます。
自分が完璧主義であるがゆえに、自分にもまわりにも
大きなストレスを与えてしまいます。
「合格点」というものを設定しておかないと、不可能なことを追い求めて、自分やまわりを追い詰めてしまう場合があります。
90点なら90点、80点なら80点と合格点を決めておいたほうがいいと思います。
人間関係の場合は、90点、80点でも目標が高すぎるかもしれません
ので、合格点は50点とか30点にするなど、状況に応じて、
相手に応じて合格点を変えるのがいいでしょう。
オールマイティを目指さないことも大切です。
どの分野でも高得点を取れる人などいるはずがありません。
プロスポーツ選手でも、ごく特殊な分野に限ってすばらしい才能を発揮しているだけです。彼らだってスポーツなら何でもできるというわけではないでしょう。
ノーベル賞受賞者も同じです。
ある限られた分野の中のさらに限られた分野で優れた実績を上げているのがノーベル賞受賞者です。
その人たちが他のことも得意かというと、そういうわけではありません。
日本人はノーベル賞受賞者に対して「オールマイティ」のようなイメージを抱きがちですが、優れているのは一分野です。
その一分野の研究がとてつもなく優れているために、
ノーベル賞を受賞しているのです。
そういうことを考えずに、オールマイティな存在として見ていると、
物事を見誤ります。
100点満点