ゾゾスーツのUXデザインを5階層モデルで整理してみた。デザインを表層部分だけで判断しないようにしたいよね!という話
ゾゾスーツのドットマーカー(水玉模様)がダサい!という声がSNSで上がっていますが、自分はこの批判が納得いかないところがあるのでゾゾスーツのデザインについて整理してみました。
ちなみに、自分にはゾゾスーツはまだ届いていないので届くの楽しみ!
新しい水玉模様柄のゾゾスーツ
この水玉模様に関して反対意見が出ているよう
自分は新しいゾゾスーツのデザインはダサいとは思わないし、どう感じるかは人それぞれだよね・・・と思っています。
一つだけ強く思うことは、表層のデザインだけでデザインを捉えてしまう社会・文化になってしまうと、イノベーションが起きにくくなってしまうし、見た目だけカッコ良いけどユーザーの満足度が高くないプロダクトやサービスが量産されてしまうような気がしています。(少し大げさか・・)
どういうことか?
ゾゾスーツをUXの5階層モデルで整理
5階層モデルに関しては、下記の記事を読んで頂けると全体像をつかめると思います。
5階層モデルでゾゾスーツのUXデザインを整理してみると・・・
表層のデザイン=水玉模様が期待と違っていたという声が上がっていますが、表層の水玉模様デザインは構造部分と連携していて、ユーザー体験を向上させるための水玉なわけです。
一番下の戦略部分(ユーザーニーズ)=ECサイトで服を買うときにサイズがわからない、サイズが合わないという悩みを解決という部分は全くブレていない。
前澤さんも説明されている通り、体型を計測できることに変わりないですし、5階層モデルでいう戦略→要件→構造部分は逆に進化している部分もあるはずなのです!
お伝えしたかったことは、目に見えない部分まで想像してデザインを考えると、作り手の思想や哲学がわかるし、その抽象度の高い部分こそ大切にしたいよね!ということです。
最近、フリーセルCSRとNPO法人コラブル協働のインクルーシブデザイン、アクセシビリティをテーマとしたワークショップをやっているのですが、表面的なデザインにこだわりすぎて、UX(ユーザー体験)が損なわれていることの怖さを感じていたりします。
だから、デザインを表層部分だけで判断しないようにしようね!という内容を、ゾゾスーツに紐づけて考えてみました。
新旧ゾゾスーツ問題はデザインの価値を捉え直す機会になる?
色々と書いてきましたが、もちろんデザインの表層部分は大切です。
でも、デザインをもっと広く捉えて良い批評が生まれる社会はステキだなと思うんですよね。
そのために教養としてデザインを学ぶ人が増えて(自分もデザイナーではないです)、サービスデザイン、UXデザインという言葉がもっともっと注目されると良いなと感じています。
ちなみに、新ゾゾスーツが届いた人からは体験価値を賞賛する声も上がっているようです。
今回の新旧ゾゾスーツ騒動は、UXデザインの価値を再定義する機会になる可能性もありそうだな・・・と自分は考えています!
とにかくゾゾスーツが届くの楽しみだし、届いたらnoteでレビューしたいと思います!
デザインをビジネスモデル全体、サービス全体の中で捉える思考を磨き続けたいところなので、GWにはもう一度ここら辺の本を読み直そうかな。