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寒露 -鍼灸師による、二十四節気養生-

温活を始めるタイミングは「寒露」から

寒いですね……
鍼灸師のたかはしです。

秋が深まるにつれ、朝晩の冷え込みが一層強くなり、ふとした瞬間に肌に冷たい空気が触れるのを感じる季節になりました。
秋が来るのは嬉しけど冷え過ぎじゃない?と思います……

二十四節気の一つである「寒露(かんろ)」は、その冷たさが朝露となり始める時期を指し、自然と同様に人間の体も冷えと向き合う準備をする重要なタイミングです。冷えが体に与える影響を意識しながら、温活をスタートさせる最適な時期がこの寒露です!!

ぜひ!温活生活をはじめましょう!!


からだを温める重要性:寒露から始める「温活」

寒露を迎えると、気温が一段と下がり、体は外気の冷たさに適応するために大きな負担を受けます。特に体が冷えると、血行が悪くなり、肩こりや冷え性、消化不良などの不調が現れることも少なくありません。東洋医学では、冷えが「気血(きけつ)」の滞りを引き起こし、五臓六腑のバランスを乱すとされています。

寒露の時期こそ、日々の生活に「温活」を取り入れ、からだを内側から温めることが重要です。冷えが本格化する前に対策を講じ、冬に備える習慣を持つことで、冷え性や風邪の予防にもつながります。

東洋医学の観点からみた「冷え」と「温める」

東洋医学では、体内の「陰陽(いんよう)」のバランスが崩れると冷えが生じると考えられています。秋は「陰」が増し、「陽」が減少する季節であり、寒露はその変化が特に顕著な時期です。冷えは「陰」の性質を持つため、からだを「陽」のエネルギーで温めることが必要です。温めることで「気血」の巡りを促進し、体全体のバランスを整えることができます。

寒露の時期に始める「温活」のポイント

1. からだの内側から温める食事を取り入れる

温活の基本は、日々の食事から体を温めることです。寒露の時期には、消化機能を高め、お腹を温める食材を意識して摂りましょう。特におすすめの食材は、根菜類や生姜、ねぎ、かぼちゃなどです。これらの食材は「陽」のエネルギーを持ち、冷えた体を内側から温めてくれます。

例えば、夕食には鶏肉や豚肉を使った生姜風味の根菜スープを作るのはいかがでしょうか?具だくさんのスープは満足感があり、体もポカポカに温まります。また、仕事の合間や寝る前には、シナモンや生姜を使ったホットドリンクを取り入れることで、冷え対策を強化できます!!

ぼくは新生姜を使って炊き込みご飯を炊いています。
食べるだけでじわっと体が温まりますよ〜

2. 「首・手首・足首」を冷やさないことが大切

寒露の時期は、首、手首、足首の「三つの首」を温めることが重要です。これらの部位には動脈が通っているため、冷えに敏感な部位。
さらに、東洋医学ではこれらの部位に重要なツボがあるため、温めたい場所です。

スカーフや長めの靴下などのアイテムを活用して、日常生活の中で意識的にこれらの部位を保温することで、全身の冷えを防ぐことができます。室内でも軽く温かいアイテムを使うことで、体の芯まで冷えるのを防ぎ、快適に過ごせるでしょう。

3. お灸で「温活セルフケア」

東洋医学の温熱療法の一つである「お灸」は、寒露の時期に特に効果的なセルフケアです。お灸は、気血の巡りを促進し、冷えを改善するだけでなく、リラックス効果もあります。お灸は初心者にも使いやすく、手軽に温活を始められます。

特におすすめのお灸ツボは以下の3つです。

三陰交(さんいんこう):足の内側にあるツボで、冷えや血行不良を改善します。女性の冷え性にも効果的です。
関元(かんげん):おへそから指3本分下にあるツボで、体全体を温め、特に下腹部の冷えに効果的です。

夜のリラックスタイムに、お灸を取り入れてみてください。心地よい温かさが体に広がり、心も体も癒されます。

4. 温かいお風呂で体をほぐす

寒露の時期には、ぬるめのお湯(38~40℃程度)にゆっくり浸かることが温活に効果的です。温かいお風呂で体をじんわりと温め、冷えや疲れを解消しましょう。長めに浸かることで、気血の巡りが良くなり、リラックス効果も高まります。お風呂上がりには保湿を心がけ、乾燥対策も忘れずに行いましょう。

まとめ

寒露の時期は、温活を始める絶好のタイミングです。体を温めることは、単に冷えを防ぐだけでなく、東洋医学的に見ても「気血」の巡りを整え、五臓六腑のバランスを保つための大切な養生法です。温かい食事や適度な保温、お灸などを取り入れたセルフケアで、秋を健やかに過ごし、これから訪れる冬への準備を整えましょう。

温活を日々の生活に取り入れて、内側から美しく、そしてしなやかに秋を迎えてください。寒露の季節を楽しみながら、体の内外を温める「温活」を始めてみましょう。

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