【邦画】「白痴」

黒澤明監督の、1951年の映画「白痴」。

有名なロシアの文豪ドストエフスキーの長編小説が原作で、舞台を北海道・札幌に置き換えたもの。

いや〜、スゲ〜なぁ、クソ・ツマラねぇ学生劇団の三文芝居を観てるようで、2時間40分がめっちゃ苦痛だったねぇ。もとは4時間25分もあったってマジで絶えられねぇよ。せっかく原節子が出てるのにかわいそうだ。

ドストエフスキーの名作ってこんなんだったっけ?全編に渡って暗く張り詰めた雰囲気を演出しているのだろうが、確かに原節子はじめ女性陣の眼力はスゴいけど、なんかムリしててイタくて、底が浅く思える。いつもながらのクロサワさんの冗長な演出がイライラしてしまう。

戦犯裁判で死刑判決を受け、執行寸前に間違いであったことが判明して、釈放になったはいいが、ショックで“白痴”になった青年、亀田。
彼は故郷の札幌に帰る途中で無骨な男、赤間と知り合う。
赤間は、政治家の妾、妙子に熱を上げてた。
亀田も、妙子の雰囲気に惹かれて心を奪われてしまう。
そして、亀田が訪ねた親類の娘、綾子は、彼の純粋な気持ちを理解して、彼に惹かれていく。

つまり、亀田を中心に、周りの女たちが彼に惚れて、そして、損得を考える他の男たちが嫉妬して…の騒動を心理劇風に撮っただけの話だ。

亀田の白痴になったが故の純粋さが全ての原因のように演出してるが、俺からしたら安っぽくて、予想できて、噴飯物である。

小うるさい演劇のような感情表現が、全てにおいて極端で、興奮して口角泡を飛ばして捲し立てるか、どよ〜んと暗く沈んでいるかの繰り返ししかなくて、コレが世界のクロサワかよって呆れたね。

クロサワ映画、残りあと6作品かぁ、頑張って観るかなぁ。


脳出血により右片麻痺の二級身体障害者となりました。なんでも書きます。よろしくお願いします。