「現代マンガ選集 表現の冒険」
前に書店で見つけて読みたかった筑摩書房の「現代マンガ選集」シリーズ全8巻。
地元の図書館にあるぢゃないか。まずは「表現の冒険」。
70年代を中心に、いわゆる“ガロ”・“COM”系の短編を集める。
マンガの描き方そのものに革新をもたらしたような作品が中心だが、やはり反抗の時代を象徴するような、暗〜いものが多いね。
ほとんど、わけのわからん前衛的なマンガであって(「ねじ式」が優しく読めるほど)、落ちてる時に読んだから、イヤになっちゃったよ。
あの時代の、一体なんだったんだろう、あの反抗は。当時、反抗してた若者が、現在、総じて保守的な老害と化してる例が多いことを考えれば、結局、あの反抗は、戦後民主主義が生んだ一時期の熱病みたいなものぢゃないだろうか。
体制予備軍が、結果的に、体制をさらに強固なものとするために、時代を操れるとカンチガイして、反体制のポーズにしこたま酔ってみたのだ。
俺は、収録されたマンガは、決して先鋭的なアートだとは思わない。まずは前衛ありきで、表現したい内容よりも前衛的なポーズが勝ってる気がするからだ。
疲れたビー。
いいなと思ったら応援しよう!
脳出血により右片麻痺の二級身体障害者となりました。なんでも書きます。よろしくお願いします。